「君と世界が終わる日に」毎週楽しみに見ていたこのドラマの最終回を見届け、ようやくこのブログを書き始めることに
しました。皆様、お疲れかとは思いますが私の稚拙な文章にしばしお付き合い頂けたら幸いです。
いきなりですが、これまでのブログを読んでみて思ったことが一つあります。それはまだまだみんなのこと理解してる
ようでしてないなーってことです。とくに三年生(新四年)とはこんなに長い時間を共に過ごしているのに未知なことや、
意外だなぁと思うことが多くあって、自分がいかに無知であるかを思い知らされると共に、まだまだみんなのことを
知ろうとしないとなと思わされます。これがいわゆる無知の知ってやつかって感じですね。
なので私も、私がなにを考えているか、どんなチームにしたいか、どんな人間になりたいかを知ってもらいたい、
自分で整理したいので書いていこうと思います。(自分のことは自分が一番知ってるようで自分が一番知らないっていう
説もありますがご容赦願います。)
かわいい後輩のうちの一人、仲井くんのブログにもありましたように我が野球部は一般から推薦、はたまた北から南まで
多種多様な人材で溢れ帰っています。野球への関わり方、向き合い方、将来の考え方、価値観、いずれも同じ人間は
存在していません。それがこの野球部の強みであると同時に欠点にもなりえると思っています。
しかしまた、そこに我々の存在価値があるとも私は考えています。皆さんはいかが思いますか?
強豪私立出身から公立進学校出身など多種多様な人材が入り混じり、かつ国立大学である我々が成し遂げようとしている
こと(リーグ優勝、日本一、全国への発信)は全国の野球少年、はたまたそれ以外の人々にも夢と希望を与えることができる
と私は本気で思います。これが我々の目指す「心を奮わせる存在」であります。
つまり、「筑波でもできるなら俺らもできる」とか「筑波みたいにやれば勝てるかもしれない」「そんな取り組み方
あるのか」「筑波ってすごいな、なんか応援したくなるな」と、これを見た人がそんな風に少しでも思ってくれれば
それはもう、私たちはこれを見てくれている人々の心に微力ながら影響を与えられたということになります。(心を
奮わせる存在の私なりの結論ですが)それが私が目指すチーム像です。
心を奮わせるなんて大層な言葉ですが、私は自分の人生が他人の人生に影響を与えられるような人間が多く存在する
チームを創りたい、またその一員、そんな人間になりたいのです。
誰しも感謝されたり、アドバイスを求められたり、自分が頼られたりしたら嬉しい気持ちになりますよね。
それが相互にできるチームが、良いチームって言われるんじゃないかなってこれを書いてて思いました。
野球のプレーはもちろん、日常生活でこそ。掃除は少し手間かかって嫌なときもあるけど、終わってからありがとう
なんて言われた、少し報われた気持ちになる経験みんなしてきてるはずです。こんなことがいつもグラウンド内外、
社会の至るところで起こっていればきっともっと良い世の中になっているはずなのになぁ。なんて一人でいるときに
考えることがあります。お互いにお互いを称えあったり、頼りあったりできれば一人一人の存在価値、存在意義は向上、
自尊心も高まり、チームの一体感も出てくる。これが常にできる人に、集団になりたい。
「大人とは他人の幸せを自分の幸せに思える人間」(ちょっと違うかも)
みたいなことを以前監督さんがミーティングでおっしゃっていました。二十歳そこらの私が言うのもなんですが、
僕はまさにこれがいまのチーム、ひいては社会に足りないものではないかと思いました。
人は自分のためにする行動には限界があるってなんかの本に書いてあったように、自分のためはもちろんそこを
乗り越えた何か(家族、仲間、大切な人)のためにする行動は強大なパワーを生み出すらしいです。そのなにかが人によって
異なるのは当然ですが、少しだけみんながチームのためにという思いを持ってくれれば、もっともっと我々は強く、
たくましく、心を奮わせる存在になれるのではないでしょうか。
強要はしませんが、なにか思い詰めたり、なんのためにこんなことしてるんだろうなどと気が病むようなときは
周りの人や、家族、自分を応援してくれる人を思い出してみるといいのかもしれません。
そのとき思い出すのがチームメイトであれば最高のチームになっているともいえるのではないでしょうか。
運命とかっていう言葉を使うのはあまり好きではありませんが、私たちは出会うべくして出会っていると私は考えて
います。極端ですが、人は自分のためになる人としか出会わない(良くも悪くも)っていうのがわたしの考え方です。
なんせ人生が100年だとして一人一秒ずつ出会ったって世界中の人には出会えないのですから。
だからこそこのチームで、この仲間で大きいことを成し遂げたい。
それがリーグ優勝なのかもしれないし、もっと大きいことなのかもしれない。
来るリーグ戦に向けて、チームで戦うっていうことに変わりはありません。ただその中にチームのために、仲間のために
という人が少しでも多くいてくれれば、欲をいえば全員がそうであってくれれば勝利はもちろん、それ以上のものを経験
できると本気で思っています。
全員で作り上げよう。最高のチームを。
体育専門学群三年 伊藤蓮
秋田県立横手高等学校