江戸から明治にかけての頃の北海道を舞台にした短編集。
参考文献が何も載ってないけれど、おそらく一篇の作品を書くために当時の北海道の開拓史にまつわることをあれこれ調べて、それで得た知識を基にいくつも書いたんじゃないだろうか。
それぞれの作品は独立しているけど、微妙に登場人物とか背景とかリンクしていたりする。
冒頭の表題作が、この本の中では一番良かった。この作品と3篇目の「貸し女房始末」がハッピーエンド。
2篇目の「雪女郎」は冒頭のなかで悪役で登場した北海道開拓判官の島義勇の半世紀。
4篇目の「湯壺にて」は25ページほどの短い作品で、開拓されたばかりの定山渓温泉で偶然一緒になった3人が語り合う物語。
六蔵が開拓大判官の松本十郎の話を始めたときから結末が読めてしまった。
最後の「七月のトリリウム」は開拓長官の黒田清隆と札幌学校の指導者として招かれたウイリアム・スミス・クラークとの教育を巡り聖書の扱いについての物語。
双葉社
参考文献が何も載ってないけれど、おそらく一篇の作品を書くために当時の北海道の開拓史にまつわることをあれこれ調べて、それで得た知識を基にいくつも書いたんじゃないだろうか。
それぞれの作品は独立しているけど、微妙に登場人物とか背景とかリンクしていたりする。
冒頭の表題作が、この本の中では一番良かった。この作品と3篇目の「貸し女房始末」がハッピーエンド。
2篇目の「雪女郎」は冒頭のなかで悪役で登場した北海道開拓判官の島義勇の半世紀。
4篇目の「湯壺にて」は25ページほどの短い作品で、開拓されたばかりの定山渓温泉で偶然一緒になった3人が語り合う物語。
六蔵が開拓大判官の松本十郎の話を始めたときから結末が読めてしまった。
最後の「七月のトリリウム」は開拓長官の黒田清隆と札幌学校の指導者として招かれたウイリアム・スミス・クラークとの教育を巡り聖書の扱いについての物語。
双葉社