toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「シグナル」 山田宗樹

2020年10月24日 | 読書日記
いかにも山田宗樹らしい設定という感じがした。

最初いつまで読んでもなかなかテーマが分からない。
一体何がテーマの物語なのだろう?と分からなままも、興味深い展開が続くのでそのまま読み進め、第一部が終わり第二部になってようやくテーマが見えてくる。

知らない世界の話で、どこまでが本当の話でどこからがフィクションなのか全く区別がつかない。
読んでいて興味がわいてくるし気になるのでいちいち調べて、これは事実でこれは作者の創作で、と確認していたのでなかなか先に進めなかった。それが無ければ一気に読めたのに(笑)。

読んでいて納得できないのは、人類の中から選ばれた6人が全員日本人で日本に住んでいたこと。
世界中に散らばっていたら、「八犬伝」のように仲間が集まるまでが一つの物語になってしまったかもしれないけど、そもそもネットを通じて集まることができたんだから全員が日本にいるという設定にする必要は無かったのに…。
と思っていたら、言い訳みたいな台詞が出てきました(笑)
まぁそうしないと色々面倒なことがあったことは想像に難くないけど。

それにも増して納得できないのは、たった47分49秒の信号にそれだけの情報が有ったってこと…。





KADOKAWA
コメント
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