toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「さよなら願いごと」 大崎梢

2024年10月24日 | 読書日記

目次を見ると4つのタイトルが有るから、連作短編集なのかと思いつつ読みはじめた。

最初の話が物語の途中で終わっているので長編なのかと思い直して次の話に移ると全く別の物語が始まって頭は混乱。
ところが終盤になって最初の話の30年後の物語だと判明。
あまりに分かりにくい構成だけど、何の話か見えなかったのがここで30年前の事件(最初の話が途中で終わった後事件が起きていたらしい)に冤罪の疑惑が有ってその真相を解明していく物語だと判明する。
そしてこの話も物語の途中で終わる。

次の話に移ると再び登場人物が一新して状況が読めなくなくなるけれど、前の話の主人公の永瀬祥子らしき人物の発言から、また前の話の終わり方からその後にも事件が起きてそれから30年経っているのだと想像させる。
ところが最後に最初の事件から30年後と明かされてますます混乱。
前の話と同時期の話?
じゃあ話の最初の思わせぶりな会話は物語とは全く無関係??
佐野隆=大島保じゃなかったの???
ついでに土屋家って茅ケ崎から引っ越してきたことになってるんだけど、実家に戻ったってこと????

最後の解決編になってまた状況が一変。
被害者だと思っていた琴美が登場して最初の話は30年前ではなく、すべての話は同時期の話だと明かされる。
そして何なの、この結末は・・・。
大崎梢だから期待したのに、がっかりの一冊。
なんでこんなに分かりにくくしたんだろう?

 

 

 

 

2020.5.30

光文社

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