toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「団地のコトリ」 八束澄子

2020年09月07日 | 読書日記
団地に暮らし、バレーボール部に所属する女子中学生「美月」が主人公。
彼女と同じ団地に住む幼馴染の同級生「愛梨」や、部活の仲間たちとの日常が描かれる。

そのなかで、同じ団地で美月の部屋の下に住んでいる老人「柴田のじいちゃん」の部屋で一緒に暮らす謎の親子が登場する。
第2章以降、各章の終わりにその小学生の女の子「陽菜」の胸の内が本文とは一回り小さく細い活字で語られ、徐々に状況が明らかになっていく。

女子中学生の青春物語かと思っていると、残り三分の一から美月と陽菜親子が出会ってからガラッと話が変わって行く。
そこからの話がこの小説の核心となる。

薄幸のけなげな少女の話には無条件で感動してしまいます。





ポプラ社

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