toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「この道」 大石直紀

2022年12月14日 | 読書日記
北原白秋の伝記。
駆け出しの新聞記者が関係者に取材しながら書いていくという凝った構成。
構成に凝り過ぎると内容がイマイチになりがちだけど、この本は良くまとまっていたと思う。

巻末の対談とおまけのCDははっきり言って余計。




小学館
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「たった一人の卒業式」 村上淳子

2022年12月14日 | 読書日記
村田先生とシューと呼ばれる不良の生徒との物語。
何で親が何もしないの?学校の担任がそこまでするの?と疑問だらけの内容だった。
全く予想していた通りの結末でちょっとあきれてしまった。

基本的に村田先生の一人称で書かれているけれど、ところどころで突然三人称になって混乱する。




自費出版??
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「秋雨物語」 貴志祐介

2022年12月14日 | 読書日記
冒頭の「餓鬼の田」はシュールな短編。
後は中編小説が3篇。

「フーグ」夢とテレポーテーションのファンタジックな設定でブラックな結末。この話が一番面白かった。

「白鳥の歌」探偵がそんなに報告したくなかった理由が分からない。
「こっくりさん」野口を殺すほどの動機が理解できない。

ホラーと謳ってるけど、どこが?という感じ。
どれも設定は良いんだけど、詰めが甘い感じ。




角川書店
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「タスキメシ五輪」 額賀澪

2022年12月12日 | 読書日記
シリーズ第2弾の「タスキメシ箱根」は未読だけど、それに続く第3弾。
短いプロローグとエピローグに挟まれた2つの中編小説という構成。
登場人物が微妙に重なっているものの独立した内容で、五輪は最初の話だけ。
後半の話はこじつければ次のパリ五輪を目指すと言うことになるのかな。。
いずれにしても内容は「タスキメシ」ではなくなってるけど・・。

最初の話は面白くて額賀澪もついにここまで来たか・・と言った感じだったのでそのまま逝って欲しかったけど、後半の話はそこまで面白くはなくちょっと残念。



小学館
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「グッドナイト」 折原一

2022年12月11日 | 読書日記
構成に凝り過ぎていてストーリが入ってこない。
一応ミステリになるのかな??

とにかく読者にミスリードさせようとしてるのがミエミエで、騙された感のかわりに何だこれ?の世界。
複雑な構成のため暇つぶしに読むには向かないし・・・・。
と言うことで、お勧めはしない。




光文社
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「前世探偵カフェ・フロリアンの華麗な推理」 大友貴美

2022年12月10日 | 読書日記
自分の前世を何世代も覚えているオカマバーのママ。
前世の記憶に悩む人に対し、一緒に解決してあげるという短編集。
設定も楽しいし、内容も設定を良く生かしたものだったけど、後半はネタ切れだったのかな。。




角川書店
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「狙撃手のオリンピック」 遠藤武文

2022年12月08日 | 読書日記
ストーリは面白いのに、構成が凝り過ぎで分かりにくいったらありゃしない。
構成が凝っていた割には生年月日(一人は生年月まで)が明らかになったところで双子だってわかってしまった。
そんなこんなで、折角の内容なのに色々残念。




光文社
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「手で見るぼくの世界は」 樫崎茜

2022年12月06日 | 読書日記
盲目の少年と少女が互いに励ましあいながら困難に立ち向かってそれを克服して行く物語。
視覚障害の有る人達の苦労は想像以上だけど、佑と双葉、そして彼等の仲間たちには幸せになって欲しいと思った。




くもん出版
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「春いちばん」 玉岡かおる

2022年12月05日 | 読書日記
賀川豊彦(って誰?)の妻ハルの伝記。
実際にそうだったのかもしれないけれど、豊彦は聖人君主だしハルも豊彦にどこまでの尽くしながらも自らも活動する超人のように描かれていて、ちょっと違和感がある。
登場人物の多くがあまりに現実離れしているので子供向けの漫画を読んでいるような気分になる。
まあ、本当にすごい人だったんだろうけど・・。

紀和が亡くなる場面が一番悲しかった。。




家の光協会
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「Turn! Turn! Turn!」 東山彰良

2022年12月02日 | 読書日記
あちこちに書いたエッセイをテーマ別にまとめたものなので、内容がかぶりまくり。
同じネタでいろんな媒体に書いていたんですね。
とりあえず本に纏める時には、かぶらないように載せないとか、一つのエッセイに書き直すとか読者のことを少しは考えて欲しいものです。

「小さな場所」を読んだとき、「もしかしたら著者の子供のころの話なのかも?」って書いたけど、その通りだった。



書肆侃侃房
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「唐人さんがやって来る」 植松三十里

2022年12月01日 | 読書日記
新しい将軍のお祝いのために江戸の町に朝鮮から通信使(唐人さん)がやって来る。
それを知った版元「荒唐堂」の利輔は亡き父の遺志を継いで幕府公認絵図の発行を目指す。
自分勝手な長男利輔と気難しい母お鹿にいい加減な末弟研三郎など、それぞれが活躍し最後にみんな良い人だったんだね・・・と言う物語。
最後はちょっと出来過ぎな感じも有るけれど、良いお話でした。




中央公論新社
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