最後のオチがさっぱり分からない。
突然現れた南洋平って誰?
徳井正也は何のために性格診断もしくは洗脳(?)させられたの?目的は何??
そしてアリサは助かったの?
不愉快な物語を読まされても最後に納得できるイヤミスなんかと違ってこのラストは何?
2008.10.31
角川書店
最後のオチがさっぱり分からない。
突然現れた南洋平って誰?
徳井正也は何のために性格診断もしくは洗脳(?)させられたの?目的は何??
そしてアリサは助かったの?
不愉快な物語を読まされても最後に納得できるイヤミスなんかと違ってこのラストは何?
2008.10.31
角川書店
スポーツ新聞のアダルト面の連載小説のような小説を集めた短編集。
たまに読むには良いけど、これでもか・・って感じにこれだけ並べられるとおなかいっぱい。
一冊の本にするような内容じゃない。
なかでは「浅間情話」がかろうじて良かったかな。
2008.3.25
新潮社
4人の高校生とその担任の先生がひょんなことからハンドベル部を結成して活躍する物語。
定番のパターンで、仲良くなかったクラスメイト達に徐々に友情が芽生えていくというところがメーンテーマ。
ありきたりな展開ながら、設定が上手いせいもあって最後まで楽しく読めた。
今まで読んだ山本幸久の中でも一番。
2016.2.29
KADOKAWA
子どもの頃、担任の先生が作ってくれたカレーライスの味が忘れられなくてカレー職人になって理想のカレーを追い求める女性の物語。
色々有りながらも概ね順調に進んでいたところで、店が火事になって以降の展開が意外過ぎる。
何故そうなるのか理解できないし、突然すぎる。
普通なら店を再建させるとか、別の店を探すとかになると思うのに、何の関係も無い信州の工場に転職するなんて・・・。
まあ、また再出発すると言うことなので良かったけれど。
巻末にレシピまで載せてる特別メニューのカレーだけど、残念ながらそんなに美味しそうではなかったのと、トロ子のその後がどうなったのか気になる。
2021.1.27
小学館
実在の人物なのかモデルがいるのか全くのフィクションなのか分からないけれど、財閥の娘の戦時下での半生を描いた作品。
人物設定はしっかりしてるし、サスペンスフルのストーリも面白いけれど、主人公を含めてどの主要人物も考えていることが理解できなくて最後まで醒めたまま遠くから見てる感じだった。
山口恵以子の作品としてはイマイチ。
2013.6.25
文藝春秋
大学ミステリ愛好会会長の明智恭介が唯一の会員の葉村譲を助手といて謎を解くというコージーミステリ短編集。
この手のライトミステリでは良く有るドタバタ的な要素は無くて、個人的には良かった。
最後の話は、それまでの物語の前日譚で大学に入ったばかりの明智が探偵事務所でアルバイトする話だけど、ミスリードを意識しすぎの書き方をしてるためちょっと分かりにくかった。
2024.6.28
東京創元社
タイトルから想像される通りドタバタミステリ。
ただ、闇雲にバタバタしてるのではなく、それなりに節度が有る感じで好感が持てた。
ミステリーとしては犯人は早い段階で分かってしまったし、動機も月並みだったけれど、色々仕掛けが有って楽しめた。
普段テレビ見ないし、芸能人はほとんど知らないけれど、もしかして実在の番組とか芸能人とか登場してたのかも。。
2024.6.30
文藝春秋
史実に基づいた話なのか全くのフィクションなのか分からないけれど、最後までハラハラドキドキの冒険小説。
材料も道具も無い中で航海に出られるだけの船を作るところはかなり無理があるけれど、さすが西條奈加は良い小説をかくなぁ。。
2024.6.30
光文社
はぐれ長屋の用心棒48巻。
菅井の昔の同門の娘ゆいが菅井のもとにやって来るところから物語が始まる。
そしていつものように、はじめて読む人向けの登場人物や背景の説明が一通り終わった後から物語が動き出す。
今回はゆいの父の敵討ちをみんなで手伝う話。
菅井に鍛えられたゆいが今後登場するのかも。。
2020.4.19
双葉社
地の文章は無く、テレビ番組、新聞や雑誌の記事だけで物語が進行していくと言う構成。
同じような小説をいくつか読んだけれどみんな実験的な感じだったのに対して、本作は完成度が高い。
有名人の心中事件の真相に迫ると言う謎解きミステリで、徐々に事実が明らかになって(というか複雑化して)いくんだけど、途中に素人探偵、素人解説者、興味本位の一般人、そしてイエロージャーナリズムなどのネットの書き込みが入ってくる。
これらは物語の進行には全く関係無いけれど、この部分が「ルーマーズ」として著者が描きたかったところなんだろうな。
小説としては読み易く纏まっているけれど、実際のBBSなんかは各人が勝手なタイミングで勝手な内容を投稿するから、こんなに綺麗に会話のように纏まることはない。
で、肝心の謎解きのほうは堂場瞬一らしくない結末だけど、この小説はそちらがメーンテーマではなく、問題提起が目的のようだからこれで良いのかも。。
2024.5.30
河出書房新社
ローイング(ボート競技)の小説として紹介されていたので調べてみたら図書館に有ったので予約して借りてきた。
実物を見てびっくり。ボロボロで読んでるうちに壊れそう。図書館の人も驚いていた。
タイトルは横書きで左から読むようになっていて、「青春の書 3」とある。
奥付を見ると昭和21年11月5日、出版社は鎌倉文庫。ちょっと調べたら遠藤周作がいた出版社らしい。
読みはじめたら旧仮名遣いどころか活字も旧字体で読めないので、折角だけど青空文庫で読むことに。
内容はロサンゼルスオリンピックにエイトの選手として出場する主人公が、ロスに向かう船の中で女子選手に一目ぼれするところから始まる物語。
船の中の様子、アメリカでの様子が描かれているけれど、肝心のレースの場面はほんのわずか。
並んだ、剣橋(ケンブリッジ)クルウのオォルの泡あわが、スタアト・ダッシュ力漕三十本の終らないうちに、段々小さくなり、はては消えてゆく。敵の身体からだがみえていたのは、本当に、スタアト、五六本の間で、忽たちまち、グイグイッとなにかに引張られているような、強烈な引きで彼等かれらの身体は、ぼくの眼の前から、消えてゆき、あとには、山のように盛もりあがった白い水泡みなわがくるくる廻まわりながら、残っている。それも束つかの間ま、薄青うすあおい渦紋かもんにかわり、消えてしまった。
私がはじめて強いチームと一緒になった時、まさにこんな感じだったことを思い出した。
で、肝心のストーリの方は・・・、とにかく歴史を感じました。
1946.11.5
鎌倉文庫
日記形式の小説かと思ったら、ただの日記だった。
全く知らない人の日常を読まされても・・・。
3月の最後からところどころに「原田とエイミー」という話が入って来て最後におまけのように完結する(?)。
2024.6.20
大和書房
第一章のりつ子は姑や小姑達にいじめられる可哀相な嫁として描かれていたので、計算高い第二章のりつ子は似た境遇で同じ名前の別人の話かと思ったら同じ女性の前日譚になっていた。
その後の展開に予想がつかなくなってモヤモヤしながら第三章に入ると、それまでの話はもうほとんど関係なくなってりつ子と双子の子供たちの物語になっていく。
宗教にのめり込むようなお受験をはじめとするりつ子の教育に応える兄倫太郎と、ついて行けないながら必死に頑張る妹星良。
理不尽な母に対して、けなげな星良が可哀相でならない。
最後に星良が鮮やかに逆転するけれど、単純にスカッとする展開ではない。
ラストの一行はどういうことなのかな?
皮肉が効いて面白いけれど、りつ子は絶対自分が毒母とは思っていない。
2017.10.20
新潮社
3部構成になっているけれど、2章からなる第3部の第一章は第一部の続編で第二章は第二部の続編と言う変則的な構成。
時間の流れ的には、第一部→第三部第一章(後半第二部の中盤と重なる)→第二部→第三部第二章となる。
簡単に言えば若くして亡くなった人が生まれ変わって、前世の記憶の一部が蘇って当時好きだった人と再会(?)するというファンタジックでロマンティックな物語。
感動的なエンディングにしました、という終わり方だけど、ストーリ展開が凝り過ぎの上ご都合主義で「なるほど」って思っただけだった。
でも、今まで読んだ北村薫の中ではベストだった。
2001.1.20
新潮社