新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

立山黒部富山の旅〜9

2017-11-13 20:42:24 | 旅行

富山2日目の11/4日は朝からあいにくの雨。天気予報で分かっていたことですが、雨は少々憂鬱になります。まあ、本日は電車に乗っているだけなので雨でも構わないのですが…。6時過ぎにホテルをでて電鉄富山駅へ。コンビニで朝ごはんを買ってから改札口を通ります。ちょっと早くきすぎたのでしばらくホームで待機。

ホームで待っている間になんとなく辺りを見渡すと、2011年公開の映画「RAILWAYS〜愛を伝えられない大人たちへ〜」のポスターが貼り出されていました。富山地方鉄道が舞台となっている映画で、公開された時にはゆかりんとともに観に行き、DVDも購入しました。そして旅の前に見直しもしました。やや色あせたポスターを見て映画のシーンを思い出していました。

そしてホームにはこんなものも。電車のヘッドマークや行き先表示板です。もちろん現役で使われているものですが、こうして展示しているのも鉄心をくすぐられます。時間があったのでゆっくりと見て回りました。

最初に乗車するのは電鉄富山0701発急行宇奈月温泉行き。元西武レッドアローの16010系アルプスエキスプレスで運転される電車ですが、急行なので全車自由席です。ご覧の通り、デザイナーの水戸岡鋭治氏の手によるもので、水戸岡デザイン共通のレタリングもふんだんに使われています。

2号車は特急運転時に指定席となる車両で、デッキとの仕切りには暖簾がかかっています。こちらも水戸岡デザインではおなじみのものです。

2号車の車内は木を使った装飾なっており、木枠をはめ込んだ窓枠や、窓方向に向いた座席など、やはり水戸岡氏が手がけたJR九州の列車などと共通するデザインとなっています。

自由席となる1・3号車は回転式リクライニングシートと固定式ボックスシートの組み合わせ。回転式リクライニングシートにも木が使われており、こちらはJR九州のキハ185系特急気動車にも相通じるものがあります。2号車は観光客で混んでいそうなので、空いていた1号車のリクライニングシートに座ります。
0701に雨降る電鉄富山を発車。元西武レッドアローですが、譲渡されたのは車体のみ。走り装置はJRの485系特急電車の廃車発生品を使用しているので、MT54モーターの音が響きます。急行と名乗っていますが、全区間で急行運転しているのではなく、電鉄富山から寺田までと西魚津ー宇奈月温泉間は各駅停車。通過駅のあるのは寺田ー西魚津間のみで、30分前に発車した普通列車と所要時間がそんなに変わらない電車です。しかし急行運転区間に入るとMT54モーターが唸り、国鉄特急電車に乗っている感覚です。しばし国鉄サウンドに耳を傾けながら雨模様の車窓を眺めます。
土曜日なので、通学の高校生も乗ったりしていますが、基本的には宇奈月から黒部峡谷鉄道に乗るであろう観光客が主体です。新幹線の黒部宇奈月温泉駅最寄りの新黒部駅からも観光客が乗り、終点の宇奈月温泉駅には0840に到着。

宇奈月温泉駅周辺の山々は紅葉で色づいていました。