言わずと知れたJR九州のクルーズトレイン、ななつ星in九州。そのデザイン性と艶のある美しい車体は模型化するのはなかなか難しいのではと思われていましたが、老舗KATOが満を持して模型化してきました。
8両編成ですが、6両用ブックケース2つに収められており、豪華列車にふさわしいゆとりのある収納です。機関車のDF200型ディーゼル機関車と7両編成の77系客車の構成です。
DF200型はJR貨物が開発したディーゼル機関車で、レッドベアーの愛称で北海道を中心に運用されいる機関車ですが、ななつ星牽引用にデザインされた車体はまるで別の機関車のようです。
客車も艶のあるマルーン色に金色でレタリングを入れてある水戸岡デザインの定石どおり。しかし今までにない車両デザインに目を奪われます。
特に今回の製品で力が入っているのは各車両に付いているエンブレム。今までであれば印刷ですませるところですが、ベースに膨らみを持たせてその上から金色で印刷をするという、高度な技術を使い立体的に見せています。
また、客車のドア窓に装飾されているステンドガラスも忠実に再現しているこだわりよう。鉄道模型の域を超えて、もはや工芸品です。
それもそのはず。鉄道模型は模型化にあたり、所有鉄道会社の承認を得て製品化していますが、ななつ星に限りJR九州の承認のほか、ドーンデザイン研究所が監修をして製品化されています。デザインをしたところが関わるのは初のことで、それほどこだわって模型になったこの編成。みているだけでほれぼれします。