さて、こちらのエリアのご紹介を。今年の3月に新たにオープンした「森の小リスキッズステーション」と呼ばれるエリアで、旧ホームと軌道敷部分を使っています。もちろんデザインは水戸岡鋭治氏。橋上駅舎の下あたりを使っており、屋根で覆われている部分が多く、使い方としてはうまい使い方です。
コリスケという名前のリスのキャラクターが設定されており、橋上駅舎からホームへ通じる階段の壁にコリスケのイメージ画像が飾られています。こちらも水戸岡氏がデザインをしている和歌山電鐵のスーパー駅長たまの貴志駅に通じるものを感じます。
童話の世界を具現化したものもあります。何の童話かは、子供の頃を思い出して想像してください。
エリア内はしなの鉄道神社もあります。この神社を置くというのも水戸岡デザインのひとつ。JR九州博多駅ビルや和歌山電鉄貴志駅にもあります。こちらのしなの鉄道神社は中山道碓氷峠にある熊野皇大神社から分祀されており、碓氷峠を越えた軽井沢駅ならではの神社になっています。
その碓氷峠を上下した急行妙高などで使用されていた169系急行電車のクモハ169形が真っ黄色に塗られて子供達が遊べるスペースに生まれ変わっています。国鉄型電車に原色を塗ってレタリングを入れる手法はJR九州485系以来の水戸岡手法で、急行形電車の新たな姿を見せてくれています。貴重な169系をこんな姿にしてとマニアから異論もありますが、これはこれでアリだと思います。
そろそろ観光列車ろくもん号の時間ですが、もう少し駅構内を見て回ります。
旧軽井沢駅舎は北陸新幹線長野先行開業の際に解体され、窓枠や天井の一部部材を使用して再建築された建物で、軽井沢町の記念館として使われていましたが、2017年にしなの鉄道旧駅舎口となり、2018年にリニューアルされました。トータルデザインは水戸岡鋭治氏が手がけています。
待合室に入ると、水戸岡氏のデザインエッセンスが感じられます。木をふんだんに使うデザインはJR九州の885系から始まった流れですが、駅舎の雰囲気と相まって落ち着きを感じます。時間が許すならこの中で日長一日、本でも読んでいたいです。
しかしながら電車の時間は来るもので、軽井沢へ通勤してきた人を乗せた電車が到着し、人々が改札口を出てきたところでホームへ。
旧ホームと軌道部分が覆われて広いスペースとなり何やら楽しそうな空間が広がっていますが、戻ってきた時のお楽しみにしておきます。
軽井沢0851発長野行き快速電車は115系2両編成。もとはJR大糸線でワンマン運転用に改造された電車ですが、北陸新幹線金沢開業の際にしなの鉄道へ転籍してきました。この電車に乗って小諸へ。ボックスシートに座り、115系のモーター音を聴きながら過ごします。新幹線からの乗り継ぎ客で混雑しますが、そのほとんどがつぎの中軽井沢で下車して行きました。
信濃追分ー御代田間で車窓に見えるはずの浅間山は雲に隠れていて残念ながら見られませんでした。
小諸には0913に到着。新幹線開業で特急停車駅からローカル乗換駅になってしまった小諸駅ですが、20年経ってもあまり変化はないようです。折り返し軽井沢へ向かう電車まではあまり時間はありませんが、駅周辺をぶらぶら。
小諸の著名観光地、小諸城址・懐古園へつながる道にあったマンホール。ここだけしかないようです。
駅前をぶらついて駅へ戻り、0928発軽井沢ゆきに乗って戻ります。JR小海線ホームにはハイブリッド気動車の先駆け、キハE200が停車していました。
朝のラッシュと行楽客を乗せて混雑する電車は0953に軽井沢に到着しました。
9/2もほぼ同じ時間、というよりも1分差で発車する北陸新幹線あさま号で東京駅を出発します。同じような時間に家を出て舞浜駅から京葉線に乗って東京駅へ。東京駅で朝ごはんを買うのですが、今日は3食とも駅弁になりそうな雰囲気なので朝ぐらいはと思い、
こちらのおべんとうを選択しました。秋のたっぷり野菜べんとうです。
秋野菜をメインにしたお弁当で、お米はマンナン入りのお米でヘルシーに仕上げてあるというお弁当です。お米も違和感なく食べることができました。
大宮までに朝ごはんを済ませてしばしウトウトします。長野までのあさま号なので静かなもので、快適に過ごせそうです。ウトウトしているとさすがは新幹線。あっという間に高崎も過ぎ、安中榛名に停車したのち軽井沢に0809に到着。
新幹線から軽井沢駅に降りると涼しいを通り越して寒いぐらいの気温です。長袖を着てきたのですが、もう一枚欲しいぐらいの寒さでした。
それもそのはず。軽井沢駅周辺は濃い霧に覆われ冷たい雨も降りひんやりとしていました。霧に覆われて何も見えません。とりあえずJRの指定券券売機で、えきねっと予約をしてある帰りの長野からの松本乗り継ぎの特急券を引き取り、しなの鉄道の出札窓口でウェブ予約しておいた観光列車ろくもん号の指定券を引き取っておきます。
そこまでしてもまだ8時半過ぎ。とりあえず軽井沢駅の現駅舎を撮ってから、
旧軽井沢駅舎の方へ行ってみます。旧軽井沢駅舎はしばらく閉鎖されていましたが、今年の3月にリニューアルをされて、新たにしなの鉄道の改札口と出札窓口が設けられ、駅舎内にカフェも併設されました。綺麗になった駅舎を見学しつつ、小諸まで往復しようという魂胆です。
その前に、旧軽井沢駅舎の前にある交番には見慣れないパトカーが止まっていました。パトカーといえばクラウンがベースの車両が多いのですが、プリウスがベースのパトカーは初めて見ました。市販車ではトヨタのマークが入るところに警察のマークが入っているあたりはなかなかです。
常陸大子1555発の水戸行きは4両編成。折り返しの水戸発が17時過ぎなので帰宅ラッシュ用の列車編成と思われますが、常陸大子発では明らかに供給過多。ガラガラの状態で発車します。
途中駅ではJR東日本管内では見かけることも少なくなった、昔懐かしいホーロー板の駅名標が残っていました。首都圏では枠の色はラインカラーでしたが、ちょっと地方へ行くと全てオレンジ色でした。
常陸津田を出ると水戸市街地も近く、遠くに水戸芸術館の独特の形をしたタワーが見られるようになります。常陸青柳を出ると列車は那珂川の作った平野に出て、田んぼの向こうにそのタワーがはっきりと見えるようになります。那珂川を渡り、水戸城の堀の中を通って水戸駅へ。
水戸駅には1714に到着。すぐの接続の特急は1727発品川行きひたち22号ですが、ちょっと余裕をもたせて1753発特急ときわ84号を予約してあります。空いた時間で夕ご飯でも買おうかと思いますが、食指が動くものがなく、結局本屋で本を買うだけになりました。
帰りの特急は1753発ときわ84号。静かに寝たい気分だったのでグリーン車にしてあります。
反対側のホームは鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の鹿島神宮行きの列車が停車していました。来年のいきいき茨城ゆめ国体のラッピング車と大洗を舞台にしたアニメ、ガールズ&パンツァーのラッピング3号車で編成されていました。
1753発のときわ号のグリーン車は予想通り空いています。東京までゆっくり寝れそうだなと思っていると次の停車駅友部から乗車してきた外国人4人組がうるさいこと。ずーっとしゃべっているどころが車内で携帯電話で通話をするなど耳障りです。今日は往復ともついていないなあと諦めムードでグリーン車の座席に身を委ねて東京まで過ごします。利根川を渡り千葉県に入ると車窓を雨が叩くようになり、柏あたりからは豪雨といったほうがいい降りかた。そんな中を列車は走り抜け、江戸川を渡ると不思議なことに雨は止んでしまいました。ゲリラ豪雨でしょうか。東京には1916に到着。東京駅で夕ご飯にお弁当を買って京葉線に乗り帰宅します。
郡山行きのバスはいわき中央インターで常磐自動車道に入り、いわきJCTからは磐越自動車道を走ります。つい半月前に自分で運転して走った高速道をバスに乗って走るのはちょっと変な感じがします。しかしすることがないので音楽を聴きながらバスの揺れに身を任せてしばし睡眠補給。バスは途中小野インターで乗降扱いがあるほかは磐越道を走り、郡山東インターで一般道へ降りて定刻よりもやや早い1150頃に郡山駅西口に到着。小雨降る郡山駅前ではイベントが行われていました。
とりあえず郡山駅ビル内にあるマクドでお昼ご飯。その後郡山駅近くをぶらぶら歩きます。小雨模様なので傘を差そうかと持参の折り畳み傘を開くと、壊れていました。小雨で帽子もかぶっているので傘は使わずに歩きます。駅へ戻り列車の時間には早いですが、ホームに入ります。
側線に停車しているEH500型電気機関車や貨車の入れ替え風景を眺めて過ごします。吹き抜ける風が心地よく、秋を感じさせます。しかし次第に雨が降り出し、ホームに容赦なく吹き付けます。そんな中回送で次に乗る列車が到着しました。
乗車するのは1345発水郡線常陸大子行き。キハE130系2両編成です。キハE130系は3ドアセミクロスシートの気動車で、JR東日本の新世代電車と共通の部品を使うことでコストダウンを図っています。水郡線のほか久留里線や八戸線に投入されています。水郡線では両運転台のキハE130形と2両ユニットのキハE131形+キハE132形が活躍しています。座席を確保してから飲み物だけ買って発車を待ちます。1345定刻に郡山を発車。
安積永盛までは東北本線を走り、水郡線へと入ってゆきます。穂が出て間も無く収穫を迎えそうな田園風景を見ながら、ディーゼル列車の揺れに身を任せます。バスと列車ではやはり心地よさが違います。規則正しく刻むジョイント音とディーゼルエンジンの唸り音が性に合っているのでしょうか。
途中の磐城塙駅で郡山行きと交換待ち合わせ。時間が少しあったのでホームに降りてみると、涼しさを感じます。
列車は次第に久慈川の作る渓谷沿いを走るようになります。矢祭町に入り、矢祭山駅を発車すると茨城県に入り、郡山から1時間40分ほどの乗車で終点常陸大子に1536に到着。接続の水戸行きは1555発と少々時間があるので、駅の外へ出てみます。
常陸大子駅者は1926年に建築された木造駅舎で2016年にリニューアルされています。また当駅には水郡線営業所も併設されて降り、車両基地や乗務員基地も置かれる水郡線の中枢の駅でもあります。あまり時間がないので駅前を少し歩いただけで戻りました。