新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

山形日和。~10

2015-07-25 19:18:22 | 旅行

赤湯から山形線普通電車に乗り山形へ。山形には1315着。ここで仙山線に乗り換えて仙台へ向かいます。1356発快速仙台行きがあったのですが、お昼ご飯をゆっくり食べたいと思ったので、1456発普通仙台行きに乗ることにして駅を出ます。駅ビルや駅周辺をブラブラしてみますが、食指の動くものもなく結局松屋に入ることに。すると地域限定なのでしょう、山形だし牛めしを見つけたのでそれを食べました。普通の牛めしに山形名物のだしが載っているだけですが、なんとなく山形らしいものを食べたと満足しました。

山形駅へ戻り荷物を回収してからホームへ。ホームの脇には朝から止まっている左沢線のキハ100系が。左沢線はもともとフルーツライナーの愛称がついていましたが、この車両はさらに山形キャンペーンに合わせてフルーツのラッピングがされています。フルーツの前にいるゆるキャラは「きてけろくん」と言います。御察しの通りそのモデルは山形県の形です。
ちなみに左沢線は「あてらざわせん」と読みます。

仙台へ向かう電車はE721系電車。仙台近郊用に製造された3ドアセミクロスシート車で、バリアフリーを目指して低床となっています。乗降用ドアと乗務員ドアの高さが違うのがわかるかと思います。2006年から2010年にかけて44本が製造されましたが、2011年3月11日に常磐線新地駅で東北地方太平洋沖地震による津波に2本4両が巻き込まれて廃車となっています。そのE721系に乗り込み山形を1456に発車。仙台を目指します。


仙山線沿線には有名な立石寺があり、最寄駅は山寺駅です。その山寺駅からは山の上に堂宇がある立石寺を見ることができます。芭蕉奥の細道ゆかりの地でもあるので一度は行ってみたいのですが、この高さを見てしまうとちょっと気後れします。敬宮愛子さま誕生の際に一躍有名になった愛子(あやし)駅からは仙台近郊となり、JR化後に増えた駅に丹念に止まってゆき、仙台に1625に到着。
仙台からの帰りは1725発やまびこ152号。少々時間があったので駅付近をブラブラしてから夕ご飯を買って新幹線ホームへ。このやまびこ152号はグランクラスもついている列車でE5系とE6系を連結した17両編成。E6系側は11号車グリーン車以外自由席という乗り得列車です。もちろん自由席の16号車付近で待ちます。やがて案内放送が流れてきました。

「まもなく、13番線に、やまびこ、152号、東京行きが、『10両編成』でまいります…」

ん?いま、10両編成って言わなかったか? 17両じゃないの?

数々の疑問が生じますが、平然とした顔でE5系10両編成が盛岡方から入線します。そしてその直後に

「まもなく、13番線に、やまびこ、152号、東京行きが、『7両編成』でまいります…」

まぎらわしい放送ですが、仙台駅でE5系とE6系を連結するようです。口を開けたE6系こまちが程なくして現れました。

ちゃんと16号車乗車口にも電車はやってきました。ほとんどガラガラのE6系こまち編成に乗り込み東京を目指します。パンタグラフのある車両だったので、トンネルに入ると時折アークが飛ぶのがわかります。

次の福島で後続のはやぶさ・こまち26号を先に通すために5分ほど停車。停車時間を使って写真を撮ります。ちなみにこのやまびこ号は福島駅でとれいゆつばさ2号と連絡しています。はやぶさ・こまちを先に通して福島を発車。郡山発車後に買ってきた夕ご飯を食べてしまいます。あとは東京まで本を読んだりうとうとしたり。新幹線はあっという間に大宮に着いてしまいます。

大宮を出ると埼京線と並走するのですが、その埼京線に1編成だけ残っている205系電車が並走していました。暮れゆく街を眺め終点東京には1924に到着。いつものように長い通路を歩き京葉線に乗り換えて帰宅しました。
 


山形日和。~9

2015-07-25 19:07:04 | 旅行

さくらんぼ東根0945発東京行きつばさ136号の自由席に乗り赤湯を目指します。やってきた列車はなんと昨日乗った編成。偶然の一致に少々驚きました。3連休の最終日なので東京へ帰る人で自由席は混雑しています。端の方の座席に座りすぐに降りられるようにしておきます。赤湯には1025着。ここで山形鉄道フラワー長井線に乗り換えます。

山形鉄道ホームで待っていたのはこちらも昨日乗った車両。2連続で同じ車両に巡り会うとは偶然とはいえ恐ろしいです。ここでフリーきっぷを買おうと思うのですが、運転士はまだ来ていませんでした。発車5分前頃に運転士がやってきたので1000円のフリーきっぷを買います。家族連れもフリーきっぷを買っていたので思わぬ収入になってことでしょう。1039に赤湯を発車。今泉までは昨日乗った区間ですが、今泉からは初めて。どんよりした車窓ですが、のんびりと眺めて過ごします。

こちらは白兎駅の待合室。待合室にウサギの耳が描かれています。

どんよりした田園風景をのんびりと列車は走ります。途中から雨も降り出してきました。終点の荒砥駅手前で運転席の横へ立ちます。

荒砥駅手前の最上川橋梁は鉄的に見逃せない場所。この橋梁のトラス橋は1889年に東海道線木曽川橋梁として架設されたダブルワーレントラス橋梁で、長井線開業時に最上川橋梁として移設されました。同じ木曽川橋梁のトラス橋がJR左沢線最上川橋梁にも使われており、明治期のトラス橋梁が同じ河川にかけられている珍しいものとなっています。2008年に土木学会推奨近代産業遺産に指定されました。

明治のダブルワーレントラス橋の中を走る気動車からの撮影です。列車は結構揺れるので、揺れるタイミングを見計らって撮影しました。
荒砥には1137に到着。折り返し1142発の赤湯ゆきに乗って戻ります。折り返しのわずかな時間で雨降る駅前に立っておきました。折り返しの赤湯ゆきではほとんど寝ていました。赤湯には1238に到着。山形へ戻ります。山形までは普通電車に乗ります。 


山形日和。~8

2015-07-24 19:22:45 | 旅行

7月20日は少々早起きをして、朝ごはんをいただいてから8時半頃にチェックアウトします。お天気はあいにくの雨模様で、傘も持たずに出かけてきたのですが、ほとんど電車に乗っているだけだからいいかと思い駅まで歩きます。幸い雨は小降りだったので帽子でなんとかなりました。

山形0842発新庄ゆき普通列車に乗ります。今日は山形鉄道に乗る予定なのですが、反対方向の電車に乗っています。この先降りてみたい駅があるので、反対方向の電車に乗った次第。将棋の町天童を過ぎて到着したのはこちら。

さくらんぼ東根駅です。山形新幹線開通の折に誕生した駅で山形名産のさくらんぼを駅名に使っているので、前々から気になる駅でした。

駅舎は3階建てで東根市観光案内所のほか東根市立さくらんぼ図書館も併設されています。

東根市はサクランボ生産量日本一で、高級サクランボとして有名な佐藤錦の生まれた町でもあります。そのサクランボの木が駅前の街路樹として植えられていました。その配置もナポレオン、佐藤錦、黄玉の3本セットです。佐藤錦はナポレオンと黄玉の交配品種であることからこの配置になっているようです。そのほか駅前広場にはサクランボの様々な品種の木が植えられたさくらんぼ公園もあり、サクランボで町おこしをしている様子がわかります。サクランボの木を見る機会はなかなかないので、雨模様ですが、見学します。
 
駅の改札の近くには実をつけたサクランボの木がガラスケースの中に入れられていました。かなりケースが結露していました。温度管理をして実のつくころの温度にしているのでしょう。  


山形日和。~7

2015-07-24 19:01:40 | 旅行

少々休憩をしてから夕飯がてら散歩に出かけます。すぐそばに霞城公園があるので行ってみます。

霞城公園は山形藩の政庁であった山形城の跡地にあり、山形城本丸と二の丸の構造が残っています。残念ながら建物などは残っておらず、山形県や山形市の施設が城内に建てられています。が、二の丸の外堀や石垣などは残っており、城跡散策にはもってこいの場所です。

そしてこの山形城は現在発掘調査と復元が行われており、本丸に通じる門と橋、

二の丸東大手門が復元されています。

二の丸東大手門は枡形の門が復元されており、堀にかかる橋もかけられてかつての雰囲気を感じらるようになっています。

城内である霞城公園内にはこんな西洋風の建築物もあります。この建築物は山形済生館病院本館として建てられたもので1878年の築です。山形市立病院として使われてきていましたが、老朽化に伴い改築されることとなり、1969年に解体移築されました。現在は山形市郷土館として利用されています。

二の丸東大手門を出ると堀沿いにJR奥羽本線の線路が走っています。春になると霞城公園の桜が美しく、山形新幹線が速度を落として運転する区間として知られています。そしてこの区間は山形新幹線とJR左沢線、仙山線の電車が乗り入れているため、標準軌(1435mm)と狭軌(1067mm)の単線並列区間となっています。跨線橋の上からは標準軌と狭軌の幅の違いを観察することができます。
山形城を後にして山形駅まで歩きます。夕飯は山形駅ビルにあった平田牧場の直営店で三元豚のとんかつをいただきました。平田牧場は山形県酒田市にある牧場で、三元豚を生み出した牧場だそうです。とんかつを美味しくいただいてからホテルへ戻り、のんびりと過ごしました。 


山形日和。~6

2015-07-23 19:48:00 | 旅行

山形に到着しましたが、お宿にはまだ行かず、新幹線ホームの隣の在来線ホームへ行きます。

すぐにやってきたのは東京行きつばさ150号。こちらは新塗装のE3系でした。そしてこの列車の後にやってくるのが目的の電車です。

とれいゆつばさ2号です。

とれいゆつばさ号は昨年登場した新幹線初のジョイフルトレインで、福島ー新庄間を1往復しています。E6系に置き換えられて余剰となった秋田新幹線用のE3系を改造しています。車体に書かれてシンボルマークにもさくらんぼ、ぶどう、ラ・フランス、紅花、将棋の駒など山形県の名産品が描かれています。
そしてこの車内には新幹線、いや列車では初の足湯設備が設置されています。流れる車窓を眺めながら足湯につかるという贅沢ができます。そのほか3両がお座敷席、1両が普通座席となっています。きっぷはみどりの窓口でも購入できますが、JR東日本のびゅうプラザで販売している旅行プランだと、お弁当がついたりウエルカムドリンクがついたりします。また足湯もびゅう旅行プラン優先となっており、当日空きがあればきっぷを購入した人でも足湯を楽しめるようです。主に土休日に運転されています。

時間が合えば乗ってみたかったのですが、残念ながら2日とも調整がつかず、かろうじて山形駅で撮影することができました。しかしこれも米沢まで米坂線に乗っていたら途中ですれ違う羽目になっていました。山形鉄道さまさまです。
とれいゆつばさ号を見送ってから駅を出て、駅近くのコンビニで飲み物などを買ってから、駅西口のホテルにチェックイン。汗を流してしばらく休憩します。