間藤駅から線路に沿っている道を歩きます。歩くとほどなくして、第一松木川橋梁が見えてきました。ちょうど間藤ゆき普通列車が通過する頃なので、撮り鉄です。
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1両編成の普通列車の通過を見送ってから、脇を並行してかかるトラス構造の歩道橋を歩きます。
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歩道橋にしては道も狭かったので、かつては線路が通っていたのかもしれません。橋の上にいた野良猫に導かれぶらぶらと歩きます。1kmほど歩くと足尾駅の構内が見えてきますが、足尾駅には行かずに、こちらへ入りました。
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足尾銅山を開発していた古河鉱業(現在の古河機械金属)の足尾銅山の迎賓館として1899年に建設された古河掛水倶楽部です。和洋折衷の建物で賓客の接待や宿泊に利用されていました。現在でも古河機械金属の福利厚生施設として活用されており、土休日に限り一般公開されています。
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ここへ来る人はいないらしく、誰もいない中をのんびりと見て回りました。窓から見る庭や対岸の景色も素晴らしく、古い建物の窓から対岸の桜を眺めるのもなかなかのものでした。
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その他にも赤煉瓦の書類庫の建物や、足尾銅山の役職者の住宅なども保存展示されており、最盛期の足尾の生活の一端を垣間見ることができました。
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対岸の桜も気になったので見に行くと、満開を迎えていました。東京ではすっかり葉桜になってしまいましたが、思いがけず花見をすることができました。
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古河掛水倶楽部と対岸の桜の間の渡良瀬川には渡良瀬橋が架かっています。コンクリートアーチの橋ですが、元は鉄骨トラスアーチ橋で改修工事の際に、トラスの一部を撤去して、残った鉄骨部材を鉄筋代わりにしてコンクリートアーチ橋にしたそうです。
ちなみに渡良瀬橋といえば森高千里さんの歌で有名ですが、歌に歌われている渡良瀬橋は下流の足利市にある同名橋で、東武鉄道足利市駅の近くにあります。