りんごジュースを買って在来線ホームへとおります。新青森からは0911発秋田行き特急つがる2号に乗ります。新幹線と一緒に買ったので、当然のように乗り継ぎ割引で特急料金は半額です。
E751系電車の指定席に座り弘前までの短い乗車ですが、先ほど買ってきたりんごジュースを飲みながら過ごします。同じ青森県ですが先ほどまでいた三八上北地方と、今走っている津軽地方で全くと言っていいほどお天気が違います。津軽は日差しもあり暑くなりそうな天気です。
0938に弘前に到着。一度改札口を出て大きな荷物をコインロッカーに預けて身軽になります。
弘前といえばりんごの産地。駅前の郵便ポストにもしっかりとりんごが載っています。そして駅のコンコースにもりんごが置いてあります。それが、こちら。
はい、ドーン!
こっちからも、どーん!
その巨大さは実際に弘前に行って確かめてください。
弘前からは1023発五能線深浦行きに乗ります。いわゆるタラコ色の国鉄首都圏色のキハ48形2両編成でした。
ほとんど改造されていないのでボックスシートが並んでいます。新型気動車GV-E400形に置き換えらえることが決定しているので、このボックスシートで五能線の景色を眺めるのもあと少ししかできません。1023に弘前を発車。川部で進行方向が変わるのであらかじめ逆向きに座っています。
ホテルを出て青い森鉄道の窓口で硬券入場券を買ってから、新幹線ホームへ。八戸0835発はやぶさ95号に乗り、新青森を目指します。
仙台発のはやぶさ95号はJR北海道のH5系。2回目の乗車です。JR北海道コーポレートカラーの若草色に塗られたデッキから乗車、指定席に座ります。八戸から新青森までは陸上鉄道トンネルでは最長の八甲田トンネル(26,455m)をはじめとしたトンネル区間なので、車窓も望めずしばし目をつぶって睡眠補給します。
新青森駅には0902に到着。ホームの駅名標には、時期も近いので青森ねぶたで飾られる、金魚ねぶたがぶら下がっていました。でもよくよく見てみると普通の金魚ねぶたではなく、新幹線はやぶさ金魚ねぶた。ご丁寧にE5系バージョンとH5系バージョンがあります。駅員さんの手作りでしょうが、なかなか凝っています。
在来線ホームへの通路には津軽富士の岩木山と青森りんごにラッピングされた、acureの飲み物自動販売機がお出迎え。いやいやこれは青森らしいラッピングだなあ、と思い写真を撮ると、右側の自動販売機にものすごい違和感を感じます。
え⁉️えっ⁉️
ちょ、ちょっと待って。もしかしてりんごジュースオンリー⁉️
JR東日本の関連会社、JR東日本ウォータービジネスでは2010年から青森県農村工業農業協同組合連合会(JAアオレン)と共同でacureブランドの100%ストレートりんごジュースを販売しており、JAアオレン独自の密閉絞りによる、りんごの美味しさをそのままジュースにした製品を提供しています。そのりんごジュースだけの自動販売機。ここ新青森駅と青森駅限定だそうです。JAアオレンのりんごジュースは青森に来るたびに飲んでおり、acureブランドのりんごジュースも愛飲しているほどなので、この自動販売機には迷ってしまいます。さんざん迷った挙句、ふじりんごジュースを買いました。りんごジュースを買って在来線ホームへ降ります。
年のせいか何かはわかりませんが、この頃休日の旅先でも早起きしてしまいます。5時前に目が覚め、何とは無しにぼーっとしますが、ふと思い立って着替えて部屋を出ます。
早朝の駅へ出て在来線の青い森鉄道改札口を通ってホームに降りると、八戸線の新型気動車キハE130型がやって来ました。
乗車するのは八戸線の始発列車。0535発の久慈行き。こんなに朝早い列車ですが、すでに旅行客で座席は埋まっていました。2つ先の本八戸までの乗車なので運転席後ろに立っておきます。
隣の線路には青い森鉄道の青い森701系電車が停車中。JRの701系電車と同じですが、青い森鉄道のカラーとキャラクターのモーリーが描かれています。早朝の霧の中0535に八戸を発車。発車するとあたりは濃い霧に覆われていました。霧の中列車走り、八戸市中心街に近い本八戸駅に到着。
訪問した7/13から15まで八戸市中心街では八戸七夕祭りが開催されており、雰囲気だけでも味わおうと早朝にやって来ました。
しかしながら中心街にやってくると、確かに飾りはありますが、イマイチ迫力に欠けます。あれ?こんなものなのかな?と思い周囲を歩いてみますがあまり変わりません。仙台や平塚の七夕飾りを想像していたのでちょっと拍子抜けです。あとで調べてみると祭りの時間帯には七夕飾りがたくさん吊るされているようです。
ちょっとがっかりしながら八戸中心街バスターミナル六日町バス停から、八戸駅行きの八戸市営バスに乗って戻ります。ホテルに戻り朝食をいただき、朝の支度をして8時過ぎにチェックアウトします。
宮古から盛岡まではJR山田線でゆく方法と、国道106号線を走る都市間バス106急行バスに乗る2通りがあります。所要時間的にはほぼ同じで盛岡につくのもほぼ同じぐらいの時間です。どうしようか迷いましたが、フリーきっぷの効果のあるJR山田線でゆくことにします。
1609発の盛岡行きは2両編成。すでにボックス席は埋まっていたので、後ろの車両の端の席に座って本を読みながら過ごすことにします。
JRの気動車と三陸鉄道の気動車の並ぶ宮古駅を定刻に発車。道中は持参の本を読んで過ごすことに。茂市からは山越え区間に入り、サミットの区界を目指して登ってゆきます。区界からは下りになりますが、気がつけばiPhoneが圏外になっていました。およそ人の住んでいる気配のない場所を列車は走ってゆきます。この区界ー上米内間にはかつて2つの駅が存在していましたが、いずれも廃駅となっています。およそ20分間圏外が続き、盛岡近郊の上米内駅に着くと電波が復活しました。
この列車もほとんど乗り降りがなく、宮古から乗って来た人は乗り通しています。終点盛岡には1820に到着。盛岡ではおよそ1時間のインターバルを取って夕食でもとろうと思っていましたが、なんとなく食べる気がしなく駅ビル構内をぶらぶら。ラグノオささきの販売店でおやつ代わりにりんごスティックやアップルパイを買ったりします。結局、お弁当を買って新幹線の中で食べることに。お弁当を買って駅ビル内の本屋で本を買ってから新幹線乗り場へ。本日は八戸に宿を取っているので1937発はやぶさ33号に乗って八戸へと向かいます。
なんの調べもなく指定席を確保していたのですが、やって来たのはJR北海道のH5系新幹線。E5系のはやぶさマークが北海道マークになっています。
車内も北海道の新幹線らしく、通路には雪の結晶が模様として入れられていたり、
ブラインドには縄文・アイヌ土器の模様があしらわれています。4編成のみの存在でレア車両ですが、このあと結構遭遇することになります。別に狙っているわけではないのですが。
乗車してから早速買って来てお弁当で夕食。はやぶさ33号は盛岡から各駅停車なので、ちょっと走っては停車駅となる繰り返し。何をするわけでもなく座席に座ってぼーっと過ごします。八戸に2013に到着。
発車してゆく新幹線を見送り、改札口を出ます。飲み物を駅構内のNEWDAYSで買ってから、これまた駅構内のJR東日本ホテルメッツ八戸にチェックイン。お部屋は線路側で、八戸駅を見下ろすことができました。時折通過する貨物列車の音が窓から入って来ますが、あまり気にせず、早々に寝てしまいました。
釜石駅で硬券入場券を購入したり、用事を済ませてから1425発宮古行きに乗車します。この釜石ー宮古間はJR山田線だったのですが、震災で被災をしJRと地元との協議の結果、JR東日本が線路施設を復旧させて三陸鉄道が鉄道の運行を引き受けるということで合意し、2019年4月に三陸鉄道リアス線としてようやく運行が再開された区間です。乗車した列車にも三陸鉄道リアス線開通のヘッドマークがついていました。
そして釜石は2019ラグビーW杯の試合が行われることになっており、駅のホームにはタペストリーが吊る下げられていました。座席がほぼ埋まるぐらいの混雑で釜石を発車。すでに座っている人もいるボックスに座らせてもらいました。
ラグビーW杯の試合の行われる、釜石鵜住居復興スタジアム最寄の鵜住居駅から団体客が乗車してほぼ満席状態となります。
海側の車窓からは相変わらずの防潮堤とまだ空き地ばかりの景色が続きます。それでも新しい家が建っているのも見られました。
本州最東端の岩手船越駅。本州最東端の岬のある犬吠埼の近くの銚子電鉄の駅かと思っていましたが、あちらは海岸よりやや内陸を走っているので、そのせいかもしれません。
津波の被害とその後の火災で駅舎がなくなってしまい、ホームとホーム上家だけが残っている写真が印象的だった陸中山田駅。駅名標は三陸鉄道仕様ですが、柱についている駅名表示になんとなくJRが残っています。
団体客も宮古まで乗り通し、ほぼ混雑したまま1549に宮古駅に到着。駅前に出てみると何かのイベントが行われていました。宮古からは盛岡に出るのですが、駅前に出てJR山田線で行くか、岩手県北バスの106急行バスで行くかちょっと考えます。