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2021年のダイヤ改正で定期列車から引退し、2022年には全廃がアナウンスされている185系電車。JR東日本に残る最後の国鉄特急型電車ということで注目を集めています。
185系は国鉄末期の1980年に登場した電車で、153系電車で運転されていた急行伊豆の置き換えに田町電車区に0番台が投入されました。117系電車をベースにして2つドアの特急仕様になっていますが、側窓は開閉式で窓の開けられる特急電車になっています。また白地に緑色の斜めストライプ塗装は当時としては斬新的な塗装で注目を集めていました。特急踊り子号のほか東京ー伊東間で普通列車にも充当されました。その後高崎線系統の165系急行置き換えと、東北・上越新幹線大宮暫定開業時に上野ー大宮間で運転された新幹線リレー号用に新前橋電車区に200番台が投入され高崎線・東北線の新特急系統に充当されていました。現在は大宮総合車両センターに集中配置され、特急踊り子号のほか湘南ライナーに定期運用されています。
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いかにも国鉄型らしい行先表示幕。国鉄書体のスミ丸ゴシックですが、185系の方向幕には自由席・指定席の表示が入り、乗降口脇のサボが省略されています。
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伊豆急下田・修善寺行きの踊り子号は10両のA編成と5両のC編成を連結した15両編成で途中の熱海まで行きます。この15両編成はJR在来線特急最長の編成を誇ります。また伊豆急下田編成に連結されるグリーン車が2両連結されているのも東海道新幹線の3両に次ぐ多さです。
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東京駅の発車案内標では時折185系電車のイラストがでる瞬間が。ラストランに向けて駅員さんが色々と工夫されているようです。暖かい缶コーヒーを買って修善寺編成に乗車。小田原ー熱海間で海が見えるからでしょうか、A席側に乗客が集中して降り、D席側はガラガラでした。
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蒲田付近の専門学校のガラス窓に移る185系電車。とはいえ、ガラス面が小さいのであまりよくは見えていませんが。
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こちらは保土ヶ谷ー東戸塚間のカーブ。ちょうど旧東海道踏切あたりです。後ろの方の車両に乗っているとカーブで前の車両が見えるのですが、写真にすると見えませんね。モーター車なので床下から聞こえるMT54型モーターの音を聞きながら過ごします。
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熱海駅では切り離し作業。電気連結器などついていないので、係員が降りて行って連結器の解鍵とジャンパ線の取り外しを行ってから、修善寺編成が少し後退しての切り離しとなります。電気連結器のついているE257系に置き換えられてしまうとこうした切り離し風景は見られなくなってしまうことでしょう。
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熱海駅で伊豆急下田ゆきを切り離し、折り返し島田ゆきとなる熱海止まりの普通電車と入れ替わるように熱海を発車。
熱海を発車すると列車は丹那トンネルへと入ります。トンネルに入ると加速をして、トンネル内はまさに全力疾走。唸るMT54モーターの音がトンネル内で反響して迫力のある音が車内を包みます。これぞ国鉄特急電車という走りをみせて丹那トンネルを駆け抜けて三島へ。
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三島駅到着寸前には富士山が見えますが、まるで雪をかぶっているかのような見事な笠雲が、山頂付近を覆っていました。
三島からは伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り入れます。駿豆線内では先ほどの高速走行と打って変わったのんびりとした走り。一応特急なので通過駅はありますが。
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終点の修善寺駅には1108に到着。各車両から伊豆の温泉へ向かう人たちが降りてくるのも変わりなく見えます。
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修善寺駅で折り返しを待つ185系。あと3ヶ月の光景です。