「霧が丘短歌会」2015年3月定例講座 於)霧が丘アカシア会館
「霧が丘短歌会」は何時は、団地の集会所で行われている。「スープの冷めないところの短歌講座」として始まったからだ。徒歩圏内の人で、霧が丘の住民の短歌会だった。それが団地の修繕工事の関係で、場所が変更された。
しかし僕が「星座」「星座α」の選者となってから様変わりしてしまった。隣の行政区から来る会員。バスで来る会員。自家用車で来る会員。県外からくる会員もいる。
会員が増えたため、今月から出詠歌を一人3首から2首に減らした。その分だけ、討論の時間を入れた。前回、前々回から、出詠歌を一人が鑑賞したあとで、僕が添削するだけの会となっていた。
これでは会員の独自性が育たない。直して貰うことを目的とした会では意味が半減する。そこで僕が発言する時間も増やした。
季節が冬から、春に変わる時期なので、季節感の溢れる叙景歌もあったが、自分の存在を問う哲学的な心理詠もあった。日常に素材を求める人もいる。社会に素材を求める人もいる。そこは様々だ。表現したい抒情が鮮明になってきた。そこは大きな進歩だ。
だが作歌数が少ない。だからその場で身についたと思われることが、忘れられることも多い。その辺が一番の課題だ。「星座」「星座α」「運河」の会員となった人もいるが、まだまだ作歌と短歌を読む機会が少ない。
詩人や、作家を目指す人は、夢中になって、詩集や、小説を読む。ここも足りないところだ。僕の歌集や、尾崎左永子歌集、「運河30周年 作品集」を読みはじめたことが、突破口となるだろうか。新聞歌壇が話題にでなくなったのが、一つの進歩だろう。
表現したいものが鮮明にあるのは、何にもまして、この会に参加する会員の可能性を担保していると思う。
いつもの通り、「詩人の聲」のチラシをアトランダムに持ち帰ってもらった。
引き続き会員を募集する。(045-922-5542・岩田自宅)