岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「霧が丘短歌会」:2015年3月

2015年03月29日 23時59分59秒 | 霧が丘短歌会
「霧が丘短歌会」2015年3月定例講座 於)霧が丘アカシア会館


 「霧が丘短歌会」は何時は、団地の集会所で行われている。「スープの冷めないところの短歌講座」として始まったからだ。徒歩圏内の人で、霧が丘の住民の短歌会だった。それが団地の修繕工事の関係で、場所が変更された。

 しかし僕が「星座」「星座α」の選者となってから様変わりしてしまった。隣の行政区から来る会員。バスで来る会員。自家用車で来る会員。県外からくる会員もいる。

 会員が増えたため、今月から出詠歌を一人3首から2首に減らした。その分だけ、討論の時間を入れた。前回、前々回から、出詠歌を一人が鑑賞したあとで、僕が添削するだけの会となっていた。

 これでは会員の独自性が育たない。直して貰うことを目的とした会では意味が半減する。そこで僕が発言する時間も増やした。

 季節が冬から、春に変わる時期なので、季節感の溢れる叙景歌もあったが、自分の存在を問う哲学的な心理詠もあった。日常に素材を求める人もいる。社会に素材を求める人もいる。そこは様々だ。表現したい抒情が鮮明になってきた。そこは大きな進歩だ。

 だが作歌数が少ない。だからその場で身についたと思われることが、忘れられることも多い。その辺が一番の課題だ。「星座」「星座α」「運河」の会員となった人もいるが、まだまだ作歌と短歌を読む機会が少ない。

 詩人や、作家を目指す人は、夢中になって、詩集や、小説を読む。ここも足りないところだ。僕の歌集や、尾崎左永子歌集、「運河30周年 作品集」を読みはじめたことが、突破口となるだろうか。新聞歌壇が話題にでなくなったのが、一つの進歩だろう。

 表現したいものが鮮明にあるのは、何にもまして、この会に参加する会員の可能性を担保していると思う。

 いつもの通り、「詩人の聲」のチラシをアトランダムに持ち帰ってもらった。

 引き続き会員を募集する。(045-922-5542・岩田自宅)




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