岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

霧が丘短歌会2017年7月

2017年07月27日 06時35分43秒 | 霧が丘短歌会
霧が丘短歌会 2017年7月 於)霧が丘グリーンタウン第一住宅集会所


 霧が丘短歌会。相変わらず会員が積極的に受講している。そのせいか作品が充実してきた。


 季節感のある叙景歌、巧みな心理詠、生命力を捉えた叙景歌、スケールの大きい旅行詠、日常の些細なことを捉えた心理詠、実感のある生活詠、沖縄を素材にした社会詠。器用と言うのではない。作品の表現の幅が広がってきたのだ。作者の独自性も見えてきた。



 論点はかなりあった。


「形容詞、助動詞、副詞などの『虚語』は表現の幅を広げる」

「字余りになると余韻を残せる場合がある」

「余分な語句を一つ省略すすと表現が端的になる」「『助詞』の効用」



 改善すべき論点は多い。だが表現の幅が広がり、独自性が出てきたのは大きい。これはかなり修練しないとここまでは来れない。


 参考資料として窪田章一郎の『6月の海』から作品を紹介した。戦後短歌は戦争で傷ついた人間や社会を表現するところから出発した。宮柊二、近藤芳美、木俣修、窪田章一郎がそうである。佐藤佐太郎もこれに入る。戦争を抜きに戦後短歌の再出発は語れない。


 これが一変するのが前衛短歌である。


 引き続き会員を募集する。日時、毎月第四月曜日の10時から12時まで、一人三首出詠。会場は横浜市緑区霧が丘グリーンタウン第一住宅集会所。受講料一回2000円。


 問い合わせ、045-922-5542(岩田自宅)




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