岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

霧が丘短歌会 2016年6月

2016年06月29日 14時47分21秒 | 霧が丘短歌会
霧が丘短歌会 2016年6月講座  於)団地集会所


 霧が丘短歌会の会員は非常に熱心だ。出詠された作品は議論の材料となる。僕が議論の核心を話すと、質問が次々と出てくる。作品批評も同様だ。


 僕は講師だが受講生はただ話を聞いているわけではない。なぜそうなのか、それと違う見解を聞いたことがあるがどうか、こうしてはどうか。こういう本質を理解しようとする質問が相次ぐ。


 まるで僕が短歌を始めたばかりのようだ。僕が短歌を始めたばかりのころ、尾崎左永子は、面倒に思わずに答えてくれた。僕の第一歌集『夜の林檎』(角川書店)には次のような序文がある。尾崎左永子によるものだ。


「岩田氏は初めから熱心で様々な質問をしてきた。しかしそれはこちらの見解を求めているのではない。自分の考えを確かめているのである。」


 確かにそうだった。「質問があるのですが。0000はこういうことですよね。」これは生意気な質問の仕方だったろう。尾崎左永子の人間の観察眼に驚く。こういう質問の仕方は、大学を卒業したばかりのころの短いサラリーマン生活のなかで身についたものだ。


 会社の先輩からよく言われた。

「岩田。質問は000はどうでしたっけではいけない。000は000ですよね、でなければね。そうしなければ自分の考えが持てない。」


 それから間もなく学習塾で働き始めたが、そこでは同僚は不愉快だったようだ。生意気で謙虚でないと言われる場合も多かった。だがそういう質問の仕方がよかったのだと今は思う。受講生がそういう質問の仕方をするのが頼もしくもあり、そこに僕は可能性を見出す。


 最後に「短歌上達4原則」を確認した。

 1、短歌を多く詠む(作る)。 2、短歌を多く読む(秀歌を読む)

   3、自作を音読する。 4、詩集を読む。


 引き続き会員を募集する。講座は毎月第4月曜日。10時から12時まで。受講料一回1500円。問い合わせ 045-922-5542(岩田自宅)まで。




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