「霧が丘短歌会」2013年7月27日 於)団地集会所
1、短歌の素材:
「葉隠の空を見たいという願望」「霧雨の中の紫陽花」「木々が茂る文学館への道」「爽やかに咲いた白百合」
「潮騒の様な扇風機の風」「風に漂うクチナシの香」「アボカドの一つ転がるキッチン」「驟雨が過ぎた紫陽花」
「門を構えた家の並ぶ鎌倉の道」「風が荒れて感じる予感」「迫りくる改憲の日」「トンネルの出口の濃緑の森」
「領海の辺りに沈む夕日」「大群の蟻に囲まれる蝉」「演武するときに感じる剣の手ごたえ」「歴史認識」
「大漁旗を靡かせて出漁する漁船」
2、主な論点:
「焦点が絞れているか」「事実の羅列ではないか」「比喩が平凡ではないか」
「本人にしか分からない歌ではないか」「短歌がナショナリズムと結び着く時、短歌は危険な凶器となる」
「読者に意味が伝わらないのではないか」「選ばれた言葉が適切か」
3、会員の到達点:
・それぞれ個性が出て来た。特に川島喜代詩「消息」を筆写した会員が目覚ましく上達している。
・ナショナリズムと短歌を結びつける危険性を確認した。
・歌会とは別に懇親会の計画も上がり、次回の歌会に提案される。
・写実の個性を考える為に
「尾崎左永子歌集」(砂子屋書房)、「佐藤佐太郎歌集」(岩波文庫)、鵜飼康東歌集「断片」(現代短歌社)を推薦した。
4、添削・遠隔会員募集:
連絡先:090-8017-9217(岩田携帯)