岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

報告「天童大人プロデュース:「詩人の聲」参戦12

2014年09月14日 23時59分59秒 | 岩田亨の作品紹介
「天童大人プロデュース:詩人の聲」第1149回 

      岩田亨公演 於)キャシュキャシュダール


「(語り)本日は御来場いただき有難うございました。今日で12回目の参加となります。今日は『短歌』『うた新聞』に発表した作品など、第三歌集以降の作品を読みたいと思います。」

 「意思表示せん」

・理不尽なこと多くある世にありてたった一度の意思表示せん
                        (「うた新聞」14年9月号)

 「神ならぬ者」

・異形なるものこそよけれドラクロワ・ジェリコの絵画を好めりわれは
                         (「短歌」14年8月号)

「冬の残照」「月下の庭」「猛禽類」「神ダイアナ」「血流」「残照暑し」「永久凍土」

「あつき夕日」「エーテル」「救急車の音」「未明の大地」「北方民の木彫」「夏の花」

「戦争」「真夏日」「弓状の虹」「北風吹かん」「満月」「ダム湖夕暮」「蘇る記憶」

 以上『運河』掲載作品


「猛禽類の声」「野茨が咲く」「海静かなり」「わが耳澄ます」「遠き山々」「怒り鎮めん」

「革命」「かの夏」「水無川」「午後三時」「工事現場」「バベルの塔」「訃報記事」

「シリウス」「黒人霊歌」「戦績」「マタギの爺」「火山灰土」

 以上『星座』掲載作品


「青深くあれ」

・セシウムが漂うという夜の空みあげて星座の位置たしかめる
                        (「短歌11年10月号)


「遠き雷鳴」

・限りあるものの命をまざまざと見せて倒れし公孫樹の古木
                         (「短歌」10年9月号)

「薔薇の白きは」

・今はもう想定外と言えまいとかの男らも話したるべし
                         (「短歌」12年7月号)

「若きめん鶏」

・禍々しき記憶の連鎖断ち切りて初夏の雨足激しくなりぬ
                         (13年「運河賞」次席・辞退)


 一時間に約400首を一気に読んだ。このプロジェクトの2回までは喉が痛んだ。5回目までは汗だくになった。8回までは翌日体が痛んだ。10回になって力まずに声がだせるようになった。11回目に初めて抑揚が付けられた。12回目の今回、駄作が明確に自覚出来た。次回13回目は、駄作を捨て、作品を入れ替えて読もう。




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