岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

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朱夏白秋玄冬の歌:尾崎左永子の短歌

2022年10月26日 23時28分44秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・朱夏白秋過ぎて玄冬に入らんとすこの秩序すでに寂しきものを

「尾崎左永子八十八歌」所収。2015年に開催された「色紙展」の出品作品。この段階での代表作。

 「夏・秋」が過ぎて「冬」にはいろうとする。自然の摂理だか、作者はそれを「寂しい」と捉えた。ここに作者の独自の「眼」がある。着眼点に「独自性」のある作品。

 佐藤佐太郎は「一瞬を切りとる」と言ったが、「寂しい」と感じた「一瞬」を捉えた作品だ。




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