霧が丘短歌会2015年9月 於)ミモザ霧が丘あかしあ
霧が丘短歌会は少人数だが熱心な会員が多い。歌歴の長い会員も、初心者に近い人もいる。出詠された作品は、叙景歌あり、心理詠あり、着眼点のユニークなものもあった。
今回の作品で顕著だったのは、情感を掘り下げた作品があったことである。、短歌は文学であり詩歌の一つだが、抒情詩である限り人間の感情、作者(吾の感情)を表現するものだ。映像で見たもの、他人より聞いたもの。これは一般論に留まったり、解説に陥る場合が多い。
佐藤佐太郎の『純粋短歌』には「体験」の一章がある。まずは作者みずからの五感で感じたことを作品化する努力をする必要があろう。
言葉のバランスも必要だ。漢語と和語。口語と文語。強い語調の言葉とそうでないもの。これには定式はない。自分の作品を繰り返し声に出して、塩梅をはかる必要がある。
今回の出詠歌は細部に渡れば、工夫の余地があるものばかりだったが、この問題は経験を積むに従って、解決されていくだろう。
優れた短歌作品を読むことで言葉の引き出しも増えていくだろう。「運河」「星座」の会員、「運河30周年作品集」を読んだ会員の進展が著しい。
短歌の上達4原則を確認しながら講座をすすめた。また「詩人の聲、岩田亨公演」の案内、「詩人の聲」の案内を配布した。
会の終了後、次回の日程を確認し、会員の家庭菜園でとれたサツマイモをみんなでつまんだ。
次回10月講座は10月26日10:00より霧が丘団地集会所で行う。
また引き続き会員を募集する。連絡先。045-922-5542(岩田自宅)