「霧が丘短歌会」2014年2月24日 於)団地集会所
1、短歌の素材:
「朽ちかけた角材の真新しい色」「うろこ雲をイワシの群れと見る」「冬の庭園の蝋梅」
「何やら相談する4人の女」「冬のよに感じる悲しみ」「淡く流れる霧を微粒子と見る」
「信号が変わったときの情感」「手話に聞く『翼をください』」「雪の積もった情景」
「獅子舞に噛まれた時の情感」「香を放つ林檎に連想する幼子」「はなかんざしの明るさ」
「風音を聞いて感じる冬の情感」「桜の木の小さい花芽」「温泉に癒す腰痛」
「六角形の結晶の雪」「枯れ枝に止まった鴉の動き」「目標を通過点と変える朝」
「通学路を走る自転車」「雪に透けた赤い梅」
2、主な論点:
「言葉に甘さはないか」「結句に工夫の余地はないか」「形容詞の連体形と副詞の使い分」
「言葉は適切か」「読者に意味が伝わるか」「一気に詠めているか」「助詞の遣い方」
「言葉が稚拙ではないか」「言葉の順番に工夫の余地はないか」「終止形を明確にする」
「言葉の選択は適切か」「定型を守る努力」「言葉に無駄はないか」
3、会の運営その他:
・歌会の終了後、近所のカフェで懇親会を行った。
・「詩人の聲」の案内をした。(当日「天童大人の朗唱を聞きに行った会員もいた。)
・岩波文庫『佐藤佐太郎歌集』、現代短歌文庫『尾崎左永子歌集』、現代短歌社『断片』を
参考文献として紹介した。(「写実短歌」の個性が分かる)
・会員一人一人の独自性がさらに明確になった。
・「星座α」への入会希望者がでるなど各自が積極的短歌に関わるようになってきた。
・引き続き、会員を募集する。(090-8017-9217:岩田携帯)