「霧が丘短歌会」2015年5月 於)ミモザ霧が丘あかしあ
会員が増え出詠を一人二首としてから、三回目だろうか。なるべく僕が直さずにヒントを提示して会員自身が考えるように心がけている。
だがまだ直してくれるものだと、考えている会員がいる。これは何とかせねばならない。叙景歌をキチンと詠めなければ始まらないのだが、それがわからない会員がいる。狂歌になってしまう会員もいる。
短歌は5・7・5・7・7 の定形があるので、何を書いてもそれなりの恰好がついてしまうのという特性がある。毎回同じことを言っているのだが、欠席がちな会員にはそれが中々通じない。
だが良い兆候はある。何人かが堅実な叙景歌を詠めるようになったこと。「星座」「星座α」の会員になったり、『運河30周年作品集』を読んだり、買い求めたり、会員一人一人が、工夫をしながら、修練している。
しかしまだ、作品の読み、詠み、声に出すのも、足りない。短歌上達三原則を確認した。歌集を始め、歌書も積極的に紹介している。指導の強調点としては「表現の曖昧なものと、詩の余情とは違う」「文語と口語などのバランスの問題」「素材に適するものと適さないもの」。
その三原則は、1短歌を多く詠む。2、短歌を多く読む。3、自分の作品を声に出す。4、「詩人の聲」を聞く。(詩集を読む)
今回は永田和宏著『近代秀歌』『現代秀歌』を推薦した。次回は尾崎左永子の「短歌上達12階梯」をコピーして読もうと思う。また尾崎左永子の『佐藤佐太郎秀歌私見』も読もうと言う会員がでたのも良い兆候だ。『短歌』の6月号も読むように勧めておいた。
「星座α」「星座」に入会した会員の上達がめざましい。
来月は6月22日(月)に「ミモザ霧が丘あかしあ」での最後の講座となる。
引き続き会員を募集する。連絡先 045-922-5542(岩田自宅)
