霧が丘短歌会 2013年 6月21日 於)団地集会所
1、短歌の素材、
「スイカズラに感じる梅雨の気配」「傘寿を祝う卯月」「老いの目の輝き」
「葉隠に見る木漏れ日」「雨の中の紫陽花」「色の擦れ行く仏像」
「若葉だつ常盤木の輝く山」「晴れの日の直線的な虹」「低山の夕暮」
「定まらぬ心のもどかしさ」「藍色の紫陽花」「花束の色の美しさ」
「クロールの飛沫を上げぬ老女」「酪農業の困難」「弓を引く人形の姿」
「山椒の葉に来るキアゲハ」「葉脈に並ぶ毛虫」「ゆく人を送って車窓に手を振る」
2、主な論点、
「日常の報告では詩にならない」「会話体は一首を軽くする」「言葉は適切か」
「情景が言い表せているか」「オノマトペは使いよう」「俗語も使いよう」
「終止形は一か所が良いが、時に寄る」「動詞が多いと一首が落ち着かない」
「だがこういった『ルール』は単独に存在するものではなく、
一首のなかでどういう働きをしているかに寄る」
3、その他、
・日本語の音韻が、5音、7音にあることをグループサウンズの曲を例にとって確かめた。
・参考図書の紹介:鵜飼康東「断片」(現代短歌社:第一歌集文庫)
川島喜代詩「消息」、尾崎左永子歌集1,2、
4、会の運営について
・一人一人がそれぞれ上達してきた。短歌の批評が短時間ですむようになったので、
次回より短歌の糧になる学習をする。
・引き続き、遠隔会員、添削会員の募集をする。
(連絡先:090-8017-9217 岩田携帯)