2008年4月20日(日)13:00
未成年者の喫煙を防ぐため、7月から全国のたばこ自動販売機に設置が義務づけられる成人識別方式について、財務省は19日、登録が必要な顔写真入りICカード「taspo(タスポ)」だけでなく、運転免許証による識別も認めることを決めた。
タスポはたばこ購入時の成人識別だけでなく、電子マネーとしても利用できるICカード。カード取得には発行元の日本たばこ協会に個人情報の事前登録が必要で、手続きの煩わしさなどから普及が進まず、取得者は喫煙者(約2600万人)の8%程度。
このため、財務省は東京都内のメーカーが開発した免許証を差し込むと生年月日を読み取る識別装置を既存のたばこ自動販売機に取り付けて、成人を識別することを新たに認めることにした。ICチップ入りの新型免許証だけでなく、旧型の免許証にも対応する。【永井大介】
「タスポ」利用は愛煙家の3割、先行導入の2県(読売新聞) - goo ニュース
未成年者の喫煙を防ぐため、たばこ自動販売機で購入者が成人であることを確認する顔写真入りICカード「タスポ」の利用申込者が喫煙者の8%にとどまっていることが16日、日本たばこ協会の集計でわかった。
タスポは5月に21道県、7月には全都道府県で導入され、タスポなしでは自販機でたばこが買えなくなる。たばこ販売の半分を占める自販機の売り上げ減につながり、たばこ離れが進む可能性もありそうだ。
4月13日現在の協会の集計によると、タスポ申込者は217万674人で、国内の喫煙人口2600万人に対する普及率は8%にとどまった。
都道府県別では、3月に先行導入した宮崎県(利用申込者7万98人)と鹿児島県(9万6815人)でも普及率は27~30%にとどまっている。
「タスポ」導入でコンビニでの購買増加、各社に増額修正期待(ロイター) - goo ニュース
清水 律子記者
[東京 11日 ロイター] 全国のたばこ自動販売機が順次「成人識別たばこ自動販売機」に移行するなか、コンビニエンスストアでたばこを購入する人が増えており、2009年2月期のコンビニ各社の業績へのプラス要因になりそうだ。
各社とも、たばこ購入の増加を織り込んだ見通しを出しているものの「抑え気味」の計画としており、成人識別自動販売機が首都圏にまで拡大した後の消費者の動向によっては、増額修正の余地がありそうだ。
「成人識別たばこ自動販売機」は、未成年者の喫煙防止のため、3月1日にパイロットエリアとして鹿児島県・宮崎県で導入。来月には北海道と20県で導入さ
れ、7月までに全国に広げる。この自動販売機を利用する際には、成人のみに発行されるICカード、「taspo(タスポ)」が必要になるため、自販機での
たばこ購入に際して不便さがつきまとう。
すでに「タスポ」がスタートした宮崎県・鹿児島県では、導入から1カ月しか経っておらず喫煙人口の3分の1程度にしか普及していないこともあり、コンビニ各社でたばこの売上高が大幅に伸びているという。
こうした動向を踏まえ、ファミリーマート<
8028.T>は、2009年2月期の既存店売上高前年比2.5%増(前期は0.9%増)のうち1%は「タスポ効果」をみている。上田準二社長は
「エリアフランチャイズの南九州ファミリーマートでタスポがスタートしたが、たばこの売り上げは2倍になっている。単純に計算すると、ファミリーマートで
240億円の売り上げ増となるが、120億円と保守的に織り込んだ」と述べた。
ローソン<
2651.T>も既存店売上高前年比4.0%増(前期は0.8%減)のうち、3.5%は「タスポ」によるものとみている。新浪剛史社長は「宮崎県・
鹿児島県ではもっと、売上高が伸びており、現在のトレンドからするともっと上の数字になる。ただ、タスポがもう少し普及することを加味して試算した」と述
べ、導入間もない現状よりも「タスポ」の普及が高まることで、コンビニでの購買は宮崎県・鹿児島県ほど伸びない可能性を見て、慎重な織り込み数字としたこ
とを明らかにしている。
コンビニ最大手のセブン―イレブン・ジャパン(セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>)
は、08年2月期まで8年連続で既存店売上高がマイナスとなっていたが、09年2月期は前年比0.5%増(前期は1.5%減)とプラス転化を見込む。プラ
ス転化には、店内のフライヤー(揚げ物用調理器具)で調理したファスト・フード商品取扱店の拡充やプライベートブランドの強化、ネット販売の開始などの寄
与を見込んでいる。同社では「セブン―イレブンの店舗がある宮崎県だけでは、たばこ販売増の広がりが読めない」(広報)とし、既存店売上高の見込みには、
ほとんど含んでいないという。このため「もう少し広がりを見て、本当に効果があれば、数字を上積みする可能性がある」(同)としている。
コンビニ各社では、たばこ購入客増に対応した施策を考えている。たばこの場合、自分の決めた銘柄を購入する消費者が多いため、店頭に置くたばこの銘柄を増
やしたり、カートンでの購入増への対応を検討。このほか、たばこ購入に加え、これまで来なかった顧客がコンビニに立ち寄ることも予想されるため、たばこを
購入するついでに何かを買う際にニーズのありそうな商品の品揃えも考えていく、という。
日本たばこ協会によると、全国の喫煙人口は推定で約2600万人。このうち、タスポ発行枚数は185万枚で7.1%となっている。導入から1カ月が経過した宮崎県では喫煙人口の28.8%、鹿児島県では26.1%が「タスポ」を取得している。
また、日本たばこ産業(JT)<2914.T>によると、たばこの販売は、金額ベースでみると、自動販売機と対面販売が半分ずつ、機会ベースでは自動販売機と対面販売は6対4程度になっている。
(ロイター日本語ニュース 編集 佐々木美和)
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