感受の法則 ・2
智則「実は・・・。」
朝比奈 智則くん19歳
有名大学に通う、このイケメンくんは、
彼が中学生の頃からの付き合いで、
当時は、色々と問題のある子だった
この問題というのが、少し複雑で、
思春期の頃は、素行に問題があり、
俗に言う不良の部類に入っていたように思われる
よく、私のところに来てはダラダラしていたが、
それだけであれば、大した問題ではなかった
彼の問題・・・それは、幼い頃より制御できない
能力があったこと・・・つまり霊感が異常に強く、
能力があったこと・・・つまり霊感が異常に強く、
その上、憑依体質という難点もあり、当時はかなり
手間をかけさせられた覚えがある
しかし、この霊感も思春期特有の感受性が大きく
関わっていたようで、高校に入る頃には能力も
徐々に安定、感も閉じていった
今では、特に霊が視えることも無くなったようだが、
何故か、今はこの能力に興味を持ってしまったようで
智則「とにかく、使えなくなった霊感を、
また、使えるようになりたいんです」
透明「う~ん・・・折角閉じて、安定しているのに、
何でまた、使えるようになりたいと思ったの」
智則「うっ・・・・と、とにかく、自分の力ですから、
そろそろ、受け入れたいなぁ~と思って・・・。」
透明「・・・・怪しい・・・・。」
智則「あ、怪しくなんてないですよ~
先生お願いまた、使えるようにして」
透明「・・・女の子が視えます」
智則「うっ」
透明「昔は霊感があって、大変な思いをしたことが
武勇伝のようになっているように感じられます」
智則「あっ先生ズルい」
透明「ズルくなんてありません・・・女の子に良いところを
見せたい下心が視えます」
智則「ううっマジで、勘弁して~」
透明「はぁ~・・・・中坊か
あれだけ酷い目にあったのに、忘れたわけじゃないでしょ」
智則「そ、それは、覚えています
ただ・・・どうしても、今だけ視れる目が
欲しいんです」
透明「今だけ」
智則「はい」
透明「・・・・。」
何だろう若気の至りかと思ったけど、
ただ良い格好をしたいだけという訳じゃないようにも
感じる・・・確かに、馬鹿ばかりやっていた子だが、
感じる・・・確かに、馬鹿ばかりやっていた子だが、
決して根は悪くない・・・仕方がない、少し話をきいて
判断するか
判断するか
続く ・・・。
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