台風18号が残していったうねりも昨日までに落ち着き、台風前のコンディションに戻った感じのやんばるです。
少~し濁りが残っているような気もしないではないですが…。
それはともかく、今日あるポイントにいったら、エントリー口が真っ二つに割れてました。
たぶん18号の波とうねりのせいで。
まあ、エントリー&エキジットに支障はないですが、恐るべし18号…。
風は南~南西。晴天。
〈カノコキセワタガイ科カノコキセワタ属アオフチキセワタ Philinopsis gardineri 16年8月14日 沖縄島安和〉
学名種小名は gardiner + i . 何度もでてきた献名ですね。
gardiner はもちろん人名でしょうけど、庭師や植木屋を表す普通名詞でもあります。
実は庭師が本種の新種記載に貢献した、みたいな妄想に誘われたりも…。
それはさておき……
『菊の花 若ゆばかりに袖ふれて 花のあるじに 千代はゆづらむ』
明日から三連休という方も多いのでしょうが、明後日の日曜日は旧の9月9日で、重陽の節句なのだそう。
前日の9月8日に菊の花を真綿で覆って菊の香りを移し、翌日の朝に露に湿ったこの真綿を顔にあてて、若さと健康を保とうとする行事をする日なのだとか。
白菊には黄色の綿を、黄色の菊には赤い綿を、赤い菊には白い綿を覆う。なんて細かな決まり事もあったよう。
と、これは平安時代のお話。
前述の歌は、この重陽の節句に関係のある紫式部の歌です。
で、この行事のことを『菊の着せ綿』というのだそうですよ。
というわけで、キセワタの話をしていたわけです。
キセワタという言葉を追跡していたら、平安の雅な行事に辿り着いてしまったということなのです。