Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

恍惚を誘う視線(キイロイボウミウシ)

2017-04-24 19:22:36 | ウミウシ

空は陽光サンサン、気温は夏日。

そして海は凪…。

気持ちよすぎる本日のやんばるでした。

風は東。晴天。

■■

畑などに、鳥よけで設置してある目玉模様のバルーン…。

あれって、何の目玉のつもりなのでしょうね。よく見かけるのは50~60cmくらいありますけど、目がその大きさなら体は…。

そんな大きな生物、畑にはいませんよね。その辺の畑にいたら怖いし……、とか思えたり…。

もっとも、あの目玉の防鳥効果には、科学的な根拠はないのだとか。

最初は警戒するかもしれないけれど、すぐに慣れてしまうのだそう。

そしてそもそも鳥が、〈目玉〉だとだまされて驚いているのかどうかにも疑問があるのだとか。

■■

クジャクの雄は、繁殖期に目玉模様の美しい羽根を拡げて、雌にディスプレイしますよね。

雌のクジャクは、あのたくさんの目玉模様を見て、おびただしい視線を感じるのだとか。

そしてそのことによって、恍惚の境地に入ってしまうのだそう。

こちらの目玉模様の効果は、確認されているのだとか。

目玉模様が〈実際の視線〉として機能するなんて、すごくないですか。

しかも相手を恍惚へと誘う視線…。

文字通りの『目で落とす』ってことですよね。

格好いいなクジャク…、とか感じたり。

■■

さて…

〈イボウミウシ科タテヒダイボウミウシ属キイロイボウミウシ Phyllidia ocellata 17年3月13日 沖縄島安和〉

学名種小名は『小さな目のある』の意。

この〈小さな目〉とはどれのことでしょう。

黒色輪状紋のことでしょうか。

〈同種別個体 17年4月7日 沖縄島安和〉

輪状紋は目のように見えますけど、この子たちの体サイズからすると小さくはないですよね。

では、背面を覆うイボ状突起のことでしょうか。

あんまり目には見えないなぁ…。

どちらも、警告色(ボクかなり不味いですよ、あるいは毒あるかもね…的な色彩や模様)を強化しているようには思えますけど。

 

コメント
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