Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

なまくら…(マダライシガニモドキ)

2017-11-10 19:05:31 | エビ・カニ類

タップリと陽光を浴びて、ハッキリとした雨にうたれた本日のやんばるです。

風は弱く、海はベタ凪でした。

立冬は過ぎましたけど、夏日が続いてます。

風は東~南東。曇、ときどき晴れ、一時雨。

■■

『塙凹内名刀之巻』

これ、『はなわへこないめいとうのまき』と読むのだそうです。

これは、現存する日本最古のアニメーション作品のタイトルです。

1917年(大正6年)に公開された短編アニメーション映画だそうですが、日本のアニメってそんなに古くからあったのですね。

昭和になってから生まれたものだとばかり思ってました。

この『塙凹内名刀之巻』は、そのストーリーから『なまくら刀』とも呼ばれています。

〈なまくら〉とは、切れ味の悪いこと。そのさまやその刃物のこと。

あるいは、力が弱いこと、意気地がないこと。そのさまやその人のこと。

さらには、腕前が未熟なこと。そのさまやその人、という意味も。

前述のアニメも、まさにこれらの意味がしっくりくる内容になってます。

〈なまくら〉は、漢字では〈鈍〉と書きます。

切れ味が鋭くない、すなわち切れ味が鈍い、ということなのでしょうね。

■■

さて…

〈ワタリガニ科イシガニ属マダライシガニモドキ Charybdis obtusifrons 17年9月25日 沖縄島安和〉

学名種小名は『鈍い額』の意。

本種の額は幅広で先が丸いそうですから、そのことなのでしょうね。

夜行性で昼間は岩の隙間などに隠れているそうですが、画像の個体はサンゴの狭間からこちらを窺っていました。

なかなかに、デイダイブで全身の姿をじっくり撮影することができない印象ですが…

〈17年9月21日 沖縄島安和〉

脱ぎ捨てた殻なら、じっくり撮影できたり…。

そしてこの殻が、なかなかにフォトジェニックに感じたりもするのですが…。

 

コメント
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