Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

もぬける…(ハダカハオコゼ)

2017-11-13 18:42:51 | フサカサゴ科

灰色雲の狭間に青空がチラホラ覗ける…、そんな空模様だった本日のやんばるです。

気温は一応夏日になりましたけど…。

早くも車載シャワーの湯温をマックスまで上げてるこの頃です。

風は北東~東。曇一時雨。

■■

人は日焼けをすると皮膚が黒くなり、焼き過ぎると皮膚がむけますよね。

もちろんこれは黒くなり過ぎたからむけているわけではなく、太陽の熱が皮膚の細胞を乾かしてしまうからなのだとか。

つまりカラカラに乾いた皮膚細胞が死んで、皮膚が剥がれるということなのだそう。

これは火傷と同じ状態なのだそうで、過度の日焼けはやっぱり身体に良くないということのようです。

人には良くなくても、外皮がまとまって剥がれることが必要な生物もいます。

節足動物(昆虫やエビ・カニ等)や爬虫類などの、いわゆる脱皮する生物。

節足動物は、その成長・再生・形態変化に際して脱皮が欠かせません。

一方爬虫類は、そのようなことと強い関連性はなく、新陳代謝が理由で脱皮するのだそうです。

ところで…

人の抜け出たあとの寝床や住居を『もぬけの殻』なんていいますよね。

「犯人の自宅に捜査員が踏み込んだが、そこはすでに『もぬけの殻』だった」みたいな感じで…。

この『もぬけの殻』は、もともとは脱皮した生物の抜け殻のこと。

『もぬけ』とは、動詞の『もぬける』が名詞化したもの。

つまり、脱皮することを『もぬける』というのだそうです。

…知りませんでした……。

■■

さて…

〈フサカサゴ科フサカサゴ亜科ハダカハオコゼ属ハダカハオコゼ Taenianotus triacanthus 17年10月4日 沖縄島安和〉

すごく解りにくいでしょうけど、まだ幼魚。

学名種小名は『三つの棘の』の意。

さて、どこの棘でしょう。

尻鰭は3棘ですけど……。

■■

本種は〈脱皮する魚〉として知られています。

その脱皮にはいろいろな話があり、一瞬で脱ぎ去るように脱皮するとか、ダラダラとゆっくり脱皮するとか、あるいは表皮が1枚剥がれ落ちていくような感じだとか、ボロボロと細かく剥がれる感じだとか…。

いずれにしてもこの脱皮は、成長・再生・形態変化に関わっているようには思えません。

爬虫類のような新陳代謝なのでしょうか。

 

コメント
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