ヒンヤリした風の吹く一日だった本日のやんばるです。
それでも日差しはタップリで、風が和らげば結構ポカポカしたりも。
明日の後半からは雨かなぁ…。
風は北東。晴れたり曇ったり。
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昼と夜の境界の時間帯を、『夕(ゆう)』あるいは『暮(くれ)』あるいは合わさって『夕暮れ』などといいますよね。
〈夕〉も〈暮〉も『太陽が沈んで暗くなること』を意味する言葉だそうですから、まあそのままですね…。
この時間帯を表すのに、他にも『黄昏』なんて言葉があります。
江戸時代までは『たそかれ』といい、夕暮れ時に、人の顔の識別がつかない暗さになったとき、誰かれとなく「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合いという意味。
〈黄昏時〉とは、具体的には日没直後の雲のない西の空に夕焼けの名残の〈赤さ〉が残る時間帯なのだとか。
他にも、『逢魔が時』という言葉も〈夕暮れ時〉と同じ意味。
読んで字の如く、『妖怪や幽霊、鬼などの魔物に出会いそうな時間』という意味。
まだ妖怪等が存在していた(と信じられていた)頃の言い表しなのでしょうね。
〈逢魔が時〉は〈大禍時〉とも書き、後者が語源の和語『おほまがとき』をより正確に表記した漢字なのだとか。
具体的には〈黄昏時〉のすぐ後、西の空に深い藍色が広がり、さらに闇が近くなって禍々しさがまさった時間帯のことなのだそうです。
とすると、〈黄昏時〉はまだ人間の時間帯、〈逢魔が時〉になるともう妖怪たちの時間帯になるという感じでしょうか…。
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さて…
〈イロウミウシ科Goniobranchus属ユウグレイロウミウシ Goniobranchus hintuanensis 17年10月10日 沖縄島安和〉
和名の〈ユウグレ〉は、青みがかった白色の体地色のことでしょうか。
それとも、円斑の周りの暗紫色の色域のことでしょうか。
どちらにしても、この〈夕暮れ〉は〈黄昏時〉ではなく〈逢魔が時〉のようですね。
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さらには…
〈同種別個体 17年9月20日 沖縄島安和〉
こんなところにも〈逢魔が時〉に相応しい色が…。