Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

龍とドラゴンと管楽器(キオネミクティス・ルメンガニィ)

2017-12-04 18:47:12 | ヨウジウオ科

前半は雨交じり、後半は風が強まった本日のやんばるです。

陽光の乏しい日が続いてる印象です。

まあ、予報を信じるなら、明日はタップリと日差しを浴びられるはずですが…。

風は北のち強め。雨のち曇。

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『龍』を英語にするとドラゴン(dragon)ですが、ドラゴンを日本語にすると『竜』と表記することが多いのだとか。

この二つの表し方は、僕にはしっくりきますがどうでしょう。

どちらも伝説上の巨大生物ですが、姿形は大きく違いますよね。

『龍』は、九つの動物と似た部分を持つとされているのだとか。

角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼(幽霊)あるいは兎、体は大蛇、腹は蜃(蛟)、背中の鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛、なのだそう。

複雑すぎて、納得できるようなできないようなよく解らない感じもしたり。

『ドラゴン』の方は、その言葉が古代ギリシア語の〈大蛇・ワニ・巨大魚〉に由来しているのだそうで、トカゲ系の姿をしていて、悪魔の使いとされていますので、悪魔っぽい羽が生えていることが多いのだとか。

『龍』は古来から神秘的な存在、あるいは尊い存在とされていて、人間に対して友好的な場合が多いといわれているのだそう。

一方『ドラゴン』は、邪悪なもの、倒すべきもの、悪の象徴というイメージなのだとか。

言葉としての繋がりは強い『龍』と『ドラゴン』ですが、形態も性質もまったく異なるようですね。

■■

さて…

〈ヨウジウオ科ヨウジウオ亜科Kyonemichthys属Kyonemichthys rumengani (通称ピグミーシードラゴン) 17年10月17日 沖縄島安和〉

ドラゴンですけど、どちらかと言えばまだ『龍』の方に近いかな…。

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ところで…

〈同種別個体 17年10月19日 沖縄島安和〉

日本では通称〈ピグミーシードラゴン〉と呼ばれていますが、海外では〈ピグミーパイプドラゴン(pygmy pipedragon)〉あるいは〈ピグミーパイプホース(pygmy pipehorse)〉とも呼ばれているようです。

pipefish(ヨウジウオ)の一種ですから、これらの方がしっくりくるように思えたりもしますが。

pipeは水道やガスなどの『管』のことですが、〈キセル〉や〈管楽器〉の意味も。

〈管楽器〉の中でもクラリネットやオーボエなどの〈単管楽器〉を指す言葉のようで、『龍』や『ドラゴン』よりも姿形が近いように思えますね。

 

コメント
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