Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

4色問題(サンゴイソギンチャク)

2018-03-02 18:33:03 | 水中生物

心地よい日差しがタップリだった本日のやんばるです。

風もごく緩やか。風向がよく解らなくなるくらいに…。

週末から週明けにかけては少しぐずつきそうですが、気温は高く夏日が続く予報です。

風は北東~南東。晴れ。

■■

「平面上のいかなる地図も、隣接する領域が異なる色になるように塗り分けるには4色あれば十分である」

これは数学の『4色定理』と呼ばれるもの。

因みに厳密には「境界線によって囲まれたいくつかの領域からなる平面図形があり、境界線の一部を共有する領域は異なった色で塗らなければならない、としたとき、4色あれば十分である」となるらしい。う~ん、長くてよく解らない。

グラフ理論でとらえるとぐっと短くすることが出来て…

「平面グラフは4彩色可能である」となるのだとか。短くなっても全く解りません。

まあ要は、例えば日本地図でもアメリカ合衆国地図でも、4色で都道府県や州を塗り分けられる、という感じです。

かつては『4色問題』と呼ばれ、問題提起から一応の決着まで一世紀半程かかったのだそう。

一応のというのは、問題の証明にコンピュータ・プログラムが使われ、ゴリ押しで解かれたから。

この証明方法に多くの数学者が、美しくないと落胆したのだとか。そして未だ手計算で証明を完成させた人はいないのだそう。

しかし逆に、コンピュータってすごい装置だなぁ…とか思えたりも。

まあ、無粋だとは思いますけどね…。

■■

さて…

〈ハタゴイソギンチャク科Entacmaea属サンゴイソギンチャク Entacmaea quadricolor 18年1月25日 沖縄島安和〉

学名種小名は『4色の』の意。

この学名の種は、〈ウスカワイソギンチャク〉という和名で呼ばれていましたが、Entacmaea属の4種、〈ウスカワイソギンチャク E.quadricolor 〉、〈サンゴイソギンチャク E.actinostoloides 〉、〈オオサンゴイソギンチャク E.maxima 〉、〈タマイタダキイソギンチャク E.ramsayi 〉は、E.quadricolor のシノニム(同物異名)とされ、標準和名はサンゴイソギンチャクにされているようです。

学名と和名の組み合わせが変わってしまって、日本人にはややこしいような…。

もっとも、本属の分類には複数の見解があり、さらなる検討が必要なようです。

『4色問題』ならぬ『4種問題』といったところでしょうか…。

 

コメント
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