じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

祝!ビッグフェラー東京公演千秋楽

2014-06-08 23:53:32 | 内野聖陽さん
終わりました~~ビッグフェラー東京公演 気がつけばあっという間の2週間+αでした。もっと観ていたかったような、でも重厚すぎてこれ以上観るのは頭も心もキャパオーバーになりそうな……初日から観てきてやっと自分の中で転がせるようになったので、やっぱりもう少し……でも予定外の遠征を促す悪魔の囁きはダメですからねっ(笑)でも、出会えて本当に本当に良かった作品です 1ヶ月後の再会が楽しみ~♪

今日は千秋楽ということでいつも以上に激しく緩急がついていたような……でもその分だけキャラクターがキャスト陣の体に深く入り込んでいるように感じました。じい的にも今日が一番心にストンと落ちましたね~~コステロの生き様に触れて涙は出てこないのに心は確かに泣き濡れている感覚。暗転した後に流れる穏やかな音楽、やり抜いた!という内野さんたちの清々しい姿に溜まっていたものが溢れてきました

そんなこんなで充実した疲労感でヘトヘト 頭や心にあるものを出せるエネルギーは残っていないので観劇記は明日また~ 今夜は泥のように寝られそうです
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THE BIG FELLAH ビッグ・フェラー 3回目

2014-06-08 02:31:19 | 観劇記
6月5日ソワレの観劇記です。

今回のお席は8列目のセンター。ほぼど真ん中だったので(初めて~)左右まんべんなく見渡せて全体の流れが把握できる非常に観やすいお席でした。終盤のコステロの演説、、、イェイツの詩の最後の部分・・・平和はゆっくり滴り落ちるものだから。スポットライトに照らされたコステロの姿と視線がダイレクトに飛んできたんですよね~~気のせいとでも何でも言ってくれっ(笑) 今回はIRAという組織⇔個の人間を感じながら観ていたので、「ゆっくり滴り落ちる」というのがホント心に響いてね~~ その時のコステロを取り巻く状況を考えると老いた姿と重なり合い、目は微かに潤んでいて……誰もが憧れ魂をトチ狂わせてしまう(自分もだけど・爆)カリスマであり、その光の分だけどす黒い影の部分があり非情なこともたくさんやってきて、時の経過と共に弱さを曝け出し、、、そして行きついた先に、当たり前で簡単なことなのに何よりも難しい静かな真実がある、でも気づいた時には遅い、いや、気づいたとしても求めなかったであろう人間の哀しさを感じました

組織と個の人間、個を前面に押し出した時に殺される……一番分かりやすいのはエリザベスかな~~男性組織の中でもがきながら上昇しようとする異質な“性”。その「異質さ」を貫くことは許されずに消されていく……それがたとえ正しいことでも、ってうか、それが正しいかどうか本当のところは誰にも判断できないことでもあると思うんですけどね。ルエリも同じ、そしてコステロも……1幕のエリザベス粛清のシーン。メキシコ行きを伝えるべくマイケルのアパートにいたエリザベスの元に行くんだけど、ベロンベロンに酔っ払って来るんですよね~~前半は随所に笑いを含んだやり取りが続くんだけど、その合間合間で何とも言えない冷たい間があるんですわ。エリザベスも途中に気付いてコステロに「どうしてじっとこっちを見ているんですか?」と言うんだけど。酔っ払っていたのは現実逃避だった???油断させるという計算づくなところもあったのかもしれないけど、ふとコステロの人間性が正直に表れてしまった部分なのかなぁと思ったりしたんですよね。エリザベスが気絶させられて連れ出された後にマイケルに問われて「これは命令だから…な」と答えるコステロ。組織に責任をなすりつけることで自分自身を保とうとするコステロの弱さを垣間見た気がしたのですが……そう、コステロは少々複雑 おそらくIRAの活動の原理的な部分で 信念を曲げずにいた、いや、曲げられなかったんじゃないかなぁと思うんですよね~~家族の不幸や崩壊があっても。でも、時代が変わって主流のIRA組織の在り方も変わって、国も組織も結局は旧宗主国や帝国主義依然の大国と同じ穴の狢みたいになっていく……そして攻撃の矛先をそっちに向けざるを得なくなり、同時にそこにはコステロ自身の欲も絡んできて、彼の欲望を貫くために裏切り者にもなる。そういう意味で輻輳的な個が彼を殺したのかなぁと思うところもあったりするのですが……バスルームでマイケルを待つコステロの後ろ姿、、、潔さと共に切なさもありましたね~~かっこいいけどあまりに哀しい姿でした

マイケルはなぜ自分を殺すように言ったんだろう…… 銃声は1発、その後にドスンと大きな音が響く。閉じられたドアの向こうのバスルームで起きたことなので、マイケルが撃ったのか、しびれを切らして後から入ったトム・ビリーが撃ったのか、はたまたコステロは死んだのか、観る者に委ねる形になっているのですが、それにしてもマイケルに命じたワケって……うーむ その前にマイケルとトム・ビリーがアパートで裏切りを暴露したコステロを待つシーンがあるんですよね~~その時にコステロを撃つ銃をマイケルがトム・ビリーに渡す時にアパートのカギをかける、、、これは後で相変わらず命令通りに動くと言うコステロにあの時は自分の意志でカギをかけたと告げるシーンに繋がるんだと思うんだけど……コステロがマイケルを指名したのはある意味マイケルを救うことだったのかなぁと思う部分があるんですよね。IRAに入隊しながらも自分の手を汚したことはない。優しすぎる面を指摘し、それが卑怯であることを伝える……現実を知って「大人にする」みたいなところがあったのかな~と。その反面ズルイというかIRAを抜けられない以上これから生き抜いていくように道筋を立てようとしながらも、結局は自分の人生と同じ暗い道に引きずり込もうとするところがこれまたコステロという男なんだなぁと思いました。

後半、IRAの活動主体が変わり、世界大戦だの冷戦だのさんざんやってきた大国がデタントを進めていくところ、、、なーんか英米等々の列強の狡さを垣間見たような……。かのパレスチナ問題だってアラブ、ユダヤ、列強同士の密約の全部を欲張ってきた結果さらに糸がもつれたわけで、世界中あちこちで起きている対立はどっちにもいい顔をして自分たちの利益だけむしりとろうとする大国が火種を投下している部分があるんですよね~~IRAの歴史にも当てはまる部分があると思うんだけど……だからこそ!ルエリが後半カレルマに言った真実、、、イギリス人を殺したのは自分で運転手だったというのは嘘だったこと。ルエリを利用してきたと思ってきたFBI、つまりアメリカへの復讐ともいえるのかな あと、、、終盤に出てくるイスラム教徒によるテロの話ですが、マイケルが「イスラム教徒は何を求めているんですかね?」と問った時にコステロが「どの宗教でも求めていることだ。俺たち人間を罰すること……」と言うんですよね~~この時点でコステロはFBIに情報を流して裏切っているわけで、もしかしたら自分のことを含めて言っているのかな~と思うところもあるのですが……IRAにしてもイスラムにしても国家にしても、はたまた一人の人間としても、結局は自分との関連性の中でしか人間は理解できないのではないかな~~だから他者を本当の意味で認めることができないのではない、それはとってもとっても難しいことなんだなぁと感じました。。。

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THE BIG FELLAH ビッグ・フェラー 2回目

2014-06-08 00:50:24 | 観劇記
6月1日マチネの観劇記です。

初日から10日余り、、、演出にテコ入れがあった と言っても基本的には同じ流れなので大きな変更というわけではなかったのですが……全体的にテンポアップしていたように感じました。その分、人間関係もこなれていたというか、特にチーム・コステロ コステロ、マイケル、ルエリ、トム・ビリーの関係は「打てば響く」みたいな感じかな~~滑らかで気持ちよく(萌えとか微笑ましいとかそういう意味じゃなく)味わうことができました。緊張と軽快が同居するといった……。2回目にして何げにツボっているのが2幕でフランクに頭からカバンを被されたマイケルを安心させるために部屋に戻ってきたコステロが手を握るシーン、、、手フェチ的には(笑)堪らないのよね

今回のお席は6列目の上手側。前が通路になっているのでゆったり観ることができました ちょうど視線や空気が落ちる位置。演説シーンでは自分がディナー客になっているリアル感が初日よりも更に それに前回よりも引いて観ている分、コステロの年の重ね方が手に取るように分かってさすが内野さんだな~~と大感心 ホント年表を見ているように変化していくのが凄い!!!でもね~~その分、コステロが変化していく様子が切なくて切なくて 2幕後半の演説の方では視線に思いっきり捕獲されてしまいました 朗読した詩の最後の部分、、、「平和はゆっくりと滴り落ちるものだから」だったかな~~それを読み終わった直後に飛ばされた視線に胸が抉られてしまいました。終演後も重くのしかかってしまってドンヨリした気持ちが抜けませんでした。生まれや国籍は関係ない、ただの人間では満足できないのでしょうか?と自問自答(だと思う)したコステロの生き様が哀しかったです。初日に観た時は久しぶりに(爆!)綺麗な格好でかっちょ良すぎる内野コステロに溺れまくっていたけど、今回はその裏返しの弱い部分が見えて堪らなかったですね~~やっぱり内野さんの演じられるキャラクターは罪です、ホント

そうなんですよね~~今回は登場人物それぞれが一人の人間であることが本当に本当にヒシヒシと沁み込みました 敢えて「テロリスト」と書きますが、彼らもまた自分たちと何ら変わりない人間なんですよね~~むしろ理想や欲を表に出す分怖くないのかもしれないけれど。こんな世の中はおかしいとささやかに抵抗して仲間同士ぶつかり合うこと、表立っては言えない下世話な話やバカ話で騒ぎ合うこと、人を好きになること、大切な人たちを思いやること、理想に向かって頑張ること、、、マイケルの部屋に集まるチーム・コステロの面々を見ていると思わず涙が出てきそうなほど極々“フツー”な一人の人間なんですよね。それがひとたび国家や民族、組織に関わってくると……いや、それだけじゃないな~~何も持たずに生まれた人間が生きていく中で身に付けていくもの、、、学歴だったり財産だったり職歴だったり地位だったり、そういうものがなくて本当の意味での生身の人間だけだったら無用な対立はなくなって他者を受け入れることができるのかな~~どうして人は分かり合えないんだろう、理解できなくても共存できないんだろう、世界情勢のマクロな部分から身の回りの人間関係のミクロな部分までいろいろ浮かんできて何とも言えない気持ちになりました。壁に釘づけられたギター、、、まぁ楽器弾きにとっては楽器に対する冒涜、恐ろしい行為なのですが←ここの部分はフランクと仲良くなれそう ふと、この作品の登場人物を象徴しているのかな~~と。ギター=アイルランド音楽=逃れられない組織の存在→釘で打ちつけられて本来の姿を失い結局がんじがらめになる運命を表しているのかなぁと

終盤でテロの主体がイスラムに移っていく件は聞いていて何か腹が立ったんですよね~~そんな風に思う資格はないんだけど何か……ね 自分たちのやってきた行為を棚に上げて、あるいは正当化してイスラムのテロリストたちをよくまぁ批判できるものだと……トム・ビリーは「あいつらと俺たちとは違う」と差別的発言連発で自己主張するけど、第三者として聞いている分にはどっちもどっち、生えている土壌は違っても根っこは同じ。でも当事者の中にいると分からないんだろうな~~と……それに視点を変えれば双方の見方に正当性があって切り捨てるほど無駄な価値観はないはず。あぁこれが何もかも難しくしていることなんだと気づきましたね~~でもそこにまた一人一人の人間たちの営みが確かに存在しているわけで……結論の出ない難しい問題/課題ですね
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