じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

fff-フォルティッシッシモ-/シルクロード~盗賊と宝石~(東京宝塚劇場)♪♪

2021-03-29 23:42:20 | 観劇記
3月27日11時公演の観劇記です。

一番冷静に 観た公演だったと言えるかもしれない今回……とはいっても随所で泣きましたが(苦笑)とにかく出来る限り歌と醸し出される空気感を存分に浴びたいとオペラグラスもソコソコに存分に観入った公演となりました。お席も今までで一番前の方で(と言っても15列目よっ)望海さんの立ち位置が多い下手側(いつものじいならお目当ての人の反対側が好きなはずのに)……でもお席のせいじゃないと思うのよね~~公演も後半になってきて全てが一段上がっている気がしました。観ていて素敵だなぁ~かっこいいなぁ~可愛いなぁ~←最後のは余計?(笑)と思うんだけど、それだけじゃなくて心が追い詰められて苦しくなって、でもそこに妙な浮遊感と解放感があって……うーん、上手く表現できないんだけどオケの中で楽器を弾いていて一種の“ゾーン”に入った時の瞬間、みたいな……そんな音楽的エクスタシーを感じて完全にやられたなぁと。。。おかげで終演後は高揚感と疲労感が半端なかったです。そうそう、無性に嬉しかったことが1つ ベートーヴェンが指揮をしたりピアノを実際に弾いている場面があるんだけど、望海さんのブレス音がめっちゃ聞こえてきたんですよね~~しかも楽器弾き並みの的確な位置だったことが泣けるほど嬉しかったです

しかしまぁ本当に望海さんの歌は凄すぎて……常に不幸と隣り合わせの役なんですよね~~ベートーヴェンは。好きな人や憧れの人ができたのに尽く振られ、良い音楽を生み出していくのに耳は聞こえなくなり弾圧される。無条件に温かく迎えてくれる場所があったのにそれに気づいて戻ろうとした時には大切な人を失っていた。でも落とされても落とされても尚何かを生み出そうとする強さがあって、それが歌に表れているんですよね~~ハイリゲンシュタットの遺書のナンバーはまさにそうなんだけど、痛々しくて切ないのにどこまでも強くて愛おしく思ってしまって心を鷲掴みにされて震えました。あと表情と声ね、、、ゲーテに会いに行く時に謎の女がロールヘンから来た手紙は読まなくていいのか尋ねた時に「構わないよ」と言ったところ。その言い方に何故か物凄~~く萌えてしまったのですが 諦めと意地を感じたのと、そんなに自分を追い込まなくても心から心配してくれる人がいるじゃない!と思うと、自ら幸せに背を向けたルイもどうよ?!と言いたくなる部分はあるだけど、そこがまた良いのよね~ってどっちもどっちか(笑)ゲーテと初対面した時のクルクル変わる表情とか雪原でのナポレオンとの会話の時の表情とか(寒いとか動かないとか子供じみためんどくささが可愛かったけど)ちょっと罪よね~って。。。

fffは観る度にツボが違って湧き出てくる感情も違う作品なんだけど、今回はルネッサ~ンス!←今更のっ の精神が溢れているように感じました。ルネサンスからの市民革命からの自由主義の流れの中でもがき苦しみながらも強く生きようとする人間に対する肯定感というか……その中で根底にあるのが教育。ブロイニング家のシーンがとても象徴的だったんだけど学ぶことはその人の可能性を広げていくし、それによって自分の持つ才能を伸ばして「炎」を創出する。ベートーヴェンにはその炎が音楽であり、ナポレオンには軍事だった。ただいくら才能を開花させて素晴らしいように見えるものを創り出しても、必ずしも実現したり認められたりするとは限らない。特にナポレオンがゲーテに語ったこと、ベートーヴェンと雪原で語り合った内容は特に沁みてきたというか、その焦りと苦悩は革命の功罪、ポピュリズム、現代にも通じるものがあるなぁと妙に実感してみたり。。。

全ての物事、者ごとには表と裏があって、幸福な面と不幸な面の両方を持っている。それは身分の上下、富の有無に関係なく全員に当てはまること。謎の女が自分の正体を明かし歌う場面、作品の登場人物全てが舞台上に出てきてその間をルイが歩き回っていくんだけど、そこにいるのは庶民や兵士だけでなく王侯貴族やルイを虐待した父親、ルイを排除しようとしていたサリエリやメッテルニヒ(ホント厭らしいキャラクターなのよね~~ロッシーニは巻き込み事故的な要素ありだけどイメージが悪くなる・苦笑)の姿も……。彼ら彼女にも1人の人間としての悲しみや苦しみがあることに気づかされる ナポレオンに「不幸に戦いを挑むのか、敗北するのか、それとも」と問われたルイが選んだ答え。「お前の全てを受け入れるよ」と謎の女=不幸を抱きしめる。そして最後に生み出したのが歓喜の歌。生きることは苦しみ、それでもなお人間は立ち上がる強さを持っていて、ふと立ち止まれば本当は持っている“幸福”に気づくことができる。人生は幸せなんだ!本当に作りたかった音楽、、、自分が拘り続けたものを捨てるのではなく全てを認めて超えて行き着いたところにあったのがこの曲ではなかったのかと……その解放感と“平等精神”こそが次の世の中に続くものなのかなぁと感じました。そして、、、ここら辺りから涙涙 真彩さんを抱きしめてその後2人がその旋律を作っていくところは希望コンビの歩んできた道がどうしても重なり合ってしまって涙腺決壊……。

2幕のシルクロード、じいはショーをこんなに前列で観たのは初めて!ひたすらかっこよくて可愛くて愛らしくてキラキラしていて良い意味で(笑)気が変になりそうでした 何故か目がいってしまう朝美さん、、、実は妹が好きらしいのですが(家でショーの映像を見ている時にがん見しているのが朝美さんのソロ場面)ほほ~~こういうのが好みなのかと姉がチェック バザールのアドリブは阪急交通社の貸切公演ということで望海さんと彩凪さんがツアー勧誘番組の如く宣伝。「シルクロードの旅へようこそ!」「こちらが盗まれたばかりのホープダイヤモンド」「思わず盗みたくなる美しさ。阪急交通社で良い旅を」みたいな感じのやり取りがありました。会話の中に「愛してんで」が出てきたので生で聞けるかなと思ったのですが残念ながらなかった~~
!」

今回のショーは最後まで泣かずに観られたかなと思います。途中ウルッとは来たけど、とにかくめいいっぱい歌声を浴びてアチコチ見逃さないように必死で堪能して萌え尽きました ダスカでは望海さん、彩風さん、彩凪さん3人の踊りがそれぞれにかっこよくて目が離せないし、その後に真彩さんを取り合う望海さんと彩風さん2人のタンゴ♪男役同士というのが妙にエロティックに感じちゃって 黒燕尾は望海さんのソロダンス→娘役の群舞の中で踊る→男役を率いて踊る→後を託して去っていく、その全てにおいて表情が違うので目が離せなくなっちゃって……しかも最後に待っているのが望海さんと真彩さんのデュエットダンス。そりゃあ堪んないでしょ~って感じになりますわ。でもその前のショー本体の部分からもうね、、、争いの世の中に絶望するホープダイヤの真彩さんとそこに現れる望海さん、そして孤独だった真彩さんに共に進もうと手を取る。救世主というより今までの出来事を見てきた人が今現在の感覚でホープダイヤを救い上げた感じとでもいうのかな~~そんな終盤のやり取りからの未来を象徴する大樹と2羽の鳩。何だかコンビを組んで歩んできた道のりと重ね合わせてしまうところがどうしてもあって、2人の歩んできた道がシルクロードであり、託された者たちが進むのもまたシルクロードの続きであり……とても暖かくて幸せに満ち溢れた世界がそこにあるように感じましたね~~今回は涙よりも多幸感を強かったかな。

ところで白状しますが(笑)久しぶりにアホな視点で楽しんだところが 最近とんとご無沙汰なので忘れかけていましたが、じいって手フェチだったのよね 望海さんっていろんなところで手や指を使った動きをすることが多いことは分かっていたのですが、今回の観劇で今更気づくとはね~~色っぽくてやられました あと、暗転の時の待機姿や後ろの方の舞台袖から歩いてくる時の横向きの姿に燃えてしまうアホ……これは沼認定でよろしい…の……か?
コメント
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