じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

fff-フォルティッシッシモ-/シルクロード~盗賊と宝石~(東京宝塚劇場)♪♪♪

2021-04-04 23:52:40 | 観劇記
3月30日ソワレの観劇記です。

MY楽、、、久しぶりに使ったなぁ~~劇場通いする公演の最後は基本的にホンモノの千秋楽だし、ヅカで同じ演目をこんなに観るなんて……2回だってあり得ないのに←そもそも東京は取れないし あ、某サヨナラ公演の時に大劇場で観てどうしてももう少し作品を理解したくて東京でもう1回観たんだったわ このご時世この状況この環境で複数回観劇できたことは本当に幸せなことだと思います。この日が生で観られる最後!悔いのないように目に焼き付けておこう、立ち上がれないくらいボロ泣きしたらどうしようと空回りの必死さと不安を抱えて幕が上がるのを待っていたのですが、始まってみたらそんな全ては吹っ飛んで……というか冒頭の方でルイの視線が被弾してしまったことで一気に非日常の世界に旅立ってしまいまして もちろん公演が素晴らしかった故に!なんだけどあっという間にfff/シルクロードの世界に包まれて最後は涙なんぞ超越してしまって、ただただ「ありがとう 出会えて良かった」と。。。

今回は2階最前列のお席、、、普段は1階席派のじいだけど一度味わってみたかったんですよね~~望海さんの歌を2階から!(コンサートでは経験済。本公演で2階席観劇済みの黄泉友が絶賛してたの~)いや~~想像を遥かに超えていました 下手側に寄っていたのでバランス良く聞こえていたかどうかは??な場面はあったのですが、とにかく上から降ってくる音と下から突き上げてくる音に挟まれて圧死するかと思いました しかも物理的な迫力だけではなく、音符と歌詞の持つ空気が舞台から遮るものなくダイレクトに伝わってくるのでそれはそれは音感に響いて苦しいことと言ったら!!!

1幕fff、、、ハイリゲンシュタットの遺書は毎回心鷲掴みで息苦しくなるんだけど今回が一番響きました……というか生で観られる最後の最後で感じてしまったこと 劇中で2回このナンバーを歌っているのですが、最初のナポレオン即位の時に歌う場面ではとてつもない強さを感じる ナポレオンに裏切られても(勝手にそう思っているだけなんだけど・苦笑)トコトン落とされてもそれに抗う創作力というかどんな状況でも音楽を生み出さずにはいられない性が伝わってくる……それが切ないけど愛おしくて力強くて……。でも2回目に歌う時、、、耳が聞こえないことを周囲にばらされ人々はルイから離れていってしまう絶望的な状況。歌い続けろ、たとえ一人孤独の道をひた走ろうと……あまりにも悲しくて痛々しくて 強さは感じられるんです、感じられるんですよ、、、でもそれは無理やりに絞り出した強さであって本当のところは強さではない。同じナンバー、同じ歌詞なのに伝わってくるものがここまで違うとは!!!しかも東京公演の、それも後半になって鮮明になってきているというか、あれだけ演技や表情が振り切れているのに外さずに歌った上でそこに感情を乗せてくるって凄すぎるんですけど~~ あと凄すぎる件をもう1つ、、、指揮をするところ、それも耳が聞こえなくなってからの指揮!聞こえないことを露呈する場面なのでオケの演奏の動きや音と合っていない指揮になるのは当たり前なのですが、ルイの動きだけを見ているとルイの中だけで交響曲第5番が成立しているのが分かるんです。その指揮で演奏してみようとすると実感するんだけど、演奏するのは無理です でもタタタタンッ♪の世界観を崩さずに旋律を指揮に合わせていくと辻褄が合ってくるんですよね~~ルイの中に確かにある音楽を感じられる。そんなことができてしまう望海さんの感覚って

2階席から観ていると程良い距離感で味わえるところも良いなと思いました。時として舞台裏の見えなくていいものまで見えてしまうのはちょっと勘弁 と思うところはありましたが(舞台の上がり方、捌け方が上級生と下級生で明らかに違うのが分かる)。fffという作品、ついつい同じ目線で音楽の中に入り込んで同化してしまうんですよね~~それはそれで悪くはない、というか寧ろそれができる嬉しい作品だと思っていますが、上から突き放してみると違う楽しみ方ができる……照明や舞台装置の転換が効果的に見えて作品の世界観を味わえたように思います 特にfffは普通にストーリーを追っていく作品ではないので、上から観ているとそれぞれの登場人物の持っていたり一人だけで入り込んでいる世界が手に取るように分かる。特にルイが息づいている世界は現実だけではなくて作曲した曲の中であったり、回想の中だったり、あるいは勝手に思い込んでいる想像の世界であったりするので、今回はそれを客観的に把握できて違う視点で楽しめたのかなぁと思うところがあって……。子供ルイのセリフに「貴族なんか死んじまえ」「父さんなんか死んじまえ」というのがあるのですが、その後に続くのが「僕なんか死んじまえ」で、それをずっと抱えて生きている。自分で自分を否定した子供ルイをじっと見つめ謎の女に渡された拳銃を向ける大人ルイ……その時の姿に釘付けでした。横から見る望海さんの姿、実はとても好きなんだけど 大人ルイが今抱えている苦悩と子供ルイの姿を見た時の思いが滲み出ているんですよね~~それがビシバシと伝わってくるのが堪らなくて。。。しかもそれが言葉にならない空気感とかセリフの行間ではなく音にならない音として伝わってきたのが何だかとても不思議な感覚でした

僕なんか死んじまえ、、、ルイの人生に時折現れ影を落としてきた思い。でもその度に救われてきた……そうしてくれたのがゲルハルトでありロールヘンでありナポレオンであり 謎の女が自身の正体を明かすナンバー、彼女が歌う不幸を背負った人たちが次々と現れてくる中でルイもその中に取り込まれていくのですが、完全にその中に取り込まれることはなかった=つまり謎の女が言った死は救いということに抗い、抜け出し、全てを受け入れた。もうね、、、なんて強い人なんだと思いました。そして最後に生まれた交響曲第9番、歓喜の歌♪ルイの強さに涙以上に圧倒されました。めっちゃ胸いっぱいで倒れるかと思いました

それにしてもつくづくルイってめんどくさくて可愛いキャラだわ。謎の女との夫婦漫才シーン、「耳聞こえない」「人に会えない」「結婚できない」……まぁ聞き様によったら嫌な気持ちにさせるだろうし、状況によったら完全アウトだと思うんだけど、何かツボってしまうんですよね あんたさぁ~そりゃそうだって。毎回突っ込んでました(苦笑)

2幕のシルクロードは観る度にどんどん好きなツボができています 冒頭の望海さん登場シーン、振り返ってマントを両手を上げてマントをパーンと翻すところがホント堪んなくて 写真買っちゃった(苦笑)バザールで小悪党な恰好で上手から入ってくる姿は可愛いし、シャフリヤールの朝美さんに殴られ足蹴にされるところとか……トップさんなのに床に這いつくばって泣く役回りに違和感ないのってどうよと思いながらも拗らせ具合が結構ツボだったり←失礼っ ダスカの場面は下手側で娘役さんたちと絡むところがめちゃくちゃ萌えツボ!特に足を椅子に掛けて迫るところがお気に入りで眩い色香に毎回やられています やっぱ手の動きが良いのよね~~手フェチ的にはホント堪りません バザールのアドリブはスカステ貸切公演ということでステーションコールあり!後ろに映っている人たちいるけどやるよーって 中詰めでもスカステコールありましたね~~っていうか中詰めでまたもや被弾しちゃったんですよ それも視線だけじゃなく指がぁ~~!!!望海さんって指差しウインクの仕草をよくしているように思うのですが(実は好きだったり)その瞬間思わず心の中でや~め~て~~と(笑)昇天して帰り道おかしくなっちゃったら困るのでね

未来に続くショーのラスト、、、望海さんと真彩さんって歌の響きが同じレベルで聞こえてくるのですが(大抵はどちらかに難ありで差が出てくることが多いのよね~~悲しいことに)特に2階席だと二人のハーモニーが完全ステレオ音質で綺麗に響いていたので、余計に歌詞とこのコンビが歩んできた道が目の前に広がるような感覚になりました。ただただひたすら出会えたことへの感謝しかなかったな~~本当に幸せな気持ちになりました。そして黒燕尾、、、上からだと望海さんが銀僑に上がってくる姿が見えるんですね~~歩く姿と空気感がホント堪んなくて、やっぱり好きだなぁって思っちゃった 望海さんのソロダンスから始まるこの場面、、、使われているのは悲愴ソナタの第3楽章なのですが、頭の中で同時演奏されてしまうのがSUPER VOYAGER!のDIARYとその歌詞。どちらも望海さんの歩いてきた道を描いているのでこうなってしまうのは無理ないと勝手に自分の中で肯定しているのですが(苦笑)そして辿り着いた先にあるデュエットダンス。いつもは涙涙で視界がぼやけてちゃんと見られていないのかも~という感じだったのですが、今回は不思議なことに冷静……ではないと思う 泣かずには見られたので一挙手一投足見逃すまいと必死で2人の姿を追いました。望海さんと真彩さんのデュエダンを生で観るのは最後なんだと時折しんみりすることはありましたが、ひたすら幸せで、幸せすぎて……感謝の気持ちでいっぱいでした

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