じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

レ・ミゼラブル 3回目 その1

2007-06-21 00:17:17 | 観劇記
3回目のレミゼ観劇。前回の荒削りだけど新たな魅力溢れる橋本バルジャンの公演も満足~ だったのですが、今日のレミゼはめちゃめちゃ凄かった やっと、じいの求めるレミゼが帰ってきた~~って感じで大興奮でした

本日のお席は端っこ近くですが7列目 こんなに前でレミゼを観たのは実は初めて 前なので時折見たくないものが見えてしまうこともあったし(砦シーンのためにバタバタ集まるアンサンブルの待機音とか、下水道でバルジャンがマリウスを担ぎなおすところが丸見え)ジャベ自殺のシーンは平面で見る状態なのでワケわかんないし……ってのはありましたけど、役者さんの表情と全身から溢れる役の空気の両方を堪能できるので(オペラを使うと同時に堪能するのは無理なので)「ここはこんな笑顔だったのか」とか「こんな辛い表情をしてたんだ」と新たな発見がいっぱいでした。例えば、ファンテ逮捕のシーン。別所バルは他のバルに比べて動きが派手じゃないので、このシーンは他のバルジャンの方が好きだったのですが、近くで観て分かったこと 後悔と戸惑いが溢れてて……キャスト別感想でも書きますが、今日のべっしーは20周年記念公演なんぞ比べものにならないほど凄かったので、バルジャンの心が一直線にどど~ん と伝わってきて圧倒されてしまいました

舞台全体は、もちろん地雷もありましたけど(想定内1人、想定外1人) そんなものは吹っ飛ぶほどに心震える出来ばえ 続投組が多かったので歌は安心して聞けるし、演技や解釈は更に深くなってるからか まぁ、じい的にこだわりがあって、地雷なのは絶対に許せないファンテとエポが大満足だったのも大きな要因 これらのキャストの新人さんたちには死ぬほど頑張ってもらわなくては です。そしてそして じいは第1幕から涙腺決壊 バルジャンの独白で泣き、ファンテ臨終で泣き、コゼットグルグルで泣き、民衆の歌で泣き、ONE DAY MOREで泣き……はい、ずっと泣いてました こんなのは別所バル初体験以来かもしれないですぅ~~ で、“大雨洪水警報”発令になってしまい……そんなわけで2幕は鼻グズグズで泣きまくって舞台が見えなくなる危険人物と化してました

カテコも熱く盛り上がりました。花ゲットできるかなぁ~とちょっぴり 期待したのは残念ながら× 前の列の人はキャッチしてました(しかもべっしーの)レミ花ゲットも夢なのですが、これはまたの機会に 最後2回は玲奈ちゃんがべっしーに腕を捕まれて前に引き出されてましたわ 「私はいいよ~」みたいな感じだったのですが、最後は岡さんと仲良く手を繋いで前へ ラストは別所バルジャンの公演恒例 ファンテをお姫様抱っこをしてグルグル……めちゃめちゃ回ってました(山口バルのコゼット回しに匹敵)客席は拍手&スタオベで煽るし シルビアさん、照れながらも、かな~り焦ってたような……

以下、キャスト感想。

別所バルジャン:
前回の淡泊さが嘘みたい バルジャンが光臨してました これぞ、じいのバルジャンですぅ~~ 改心前のバル、今期は野獣さがなくなったと感じてたのですが、今日観て「それは違うぞ!」とじいが改心 見た目分かりやすい派手な振舞いじゃないけれど、その分すっごく自然な感じにバルジャンとして目の前に存在していらっしゃるんですわ パンを盗んだのも私利私欲のためじゃなかったし、どん底の生活をしてたのが更に罪人として虫けらのように扱われ、‘シャバ’に出てきても人間扱いされず……狂暴になったというよりは自暴自棄、卑屈になるのは当然だったように見えました 特に警官からバルジャンを庇う司教様を横目に見ながら銀の燭台を握り締めて震える姿を見た時に実感 だからこそ、その後の独白が救われる安心感と共に、生まれ変わる痛み、苦しみも感じました。そして別所さんもおっしゃってますけど「何故?」と生きている間ずっと問い続けたバルジャン……うん、分かる、分かります、伝わってきますぅ~~

第2幕も良かった~~前回(11日のSP公演)は砦のシーンでも精細がなかったというか、動きがなくてガッカリしたんですけど、今日は学生たちを見つめる眼差しや共に戦う姿からその時々のバルジャンの気持ちが伝わってきました。特にマリウスを見つめる目 最初は「こいつがマリウスか…」って感じでじっと観察 でも、途中からはひたすら彼を気にして見つめて守って……しかも、その行動は全てコゼットのため。コゼットへの愛情が伝わってきてウルウル しかも、それだけじゃないんですよね。マリウスのことも「まるで我が子です~~」と歌ってるように愛しい存在になってくる。。。じいの勝手な思いなんですけど、バルジャンって社会の底の底をしってる人だから人を見る目って鋭いと思うんですよね。そういう男がマリウスを見て、悔しいけれど(花嫁のパパな気分…か)コイツなら後を任せられると認める……だから、「俺のものじゃない。コゼットを頼む」と言い残して姿を消すバルジャンが切なくて切なくて。。。

最後のシーン、すっごい崩れ方でした。まさにバルジャンが乗り移ってる感じでビビビッ 電流走りまくりでしたわ 他の作品でも金縛りにあったように圧倒されて動けなくなることがあるんですけど、今回はそんな瞬間に遭遇した感じ。これぞ舞台の醍醐味 ってやつなんですよね~~別所バルジャン、いつもだと「私は父じゃない」のちょっと前くらいで涙声になるんですけど、今日はファンテが迎えに来るところから言葉になってないんですよ。やっと安らぎが来た、許されたっていう安心感と感動に包まれてるって感じで……まぁ、その後“地雷コゼ”がやらかしてくれちゃったので涙が引っ込んだんですけど、でも~~でも~~本当に凄かったんですよ。しかも 最後にレミたちの列に入った時に驚くべきことが もしかしたら今期からそうなった?でも、じいは初めて見ました~~コゼ&マリウスがバルジャンの手紙を読む姿を見て「うん、うん」って穏やかな顔で頷いてるんですよ。今、思い出すだけで泣けてきちゃうんですけど、迷いだらけの人間くさいバルジャンの人生の到達点を見た感じがして、人間って凄いなぁ~~って

あらら、語りまくってたら長くなっちゃった。続きは次へ

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