じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

ブラックバード大阪公演 大千秋楽

2009-09-07 18:35:05 | 観劇記
BB大千秋楽 ついにこの日がやってきてしまいました。じい、いつになく 複雑な心境で……観劇前は珍しく、、、いや、ベガーズ以来かな~~感傷的な気持ちが湧いてきてしまって油断するとウルッ となってしまいそうでした。またもや友人に面倒を見てもらい……ありがとうございました あとね、、、やっぱり体力も ま、夜中まで盛り上がっていたら当たり前……か 実はちょぉ~~っと前半部分はきつかった…か……も

冒頭は、やっぱり千秋楽の影響 いきなり二人のやり取りが熱かったんですよね~~特にウーナ。発する一言一言が強くて……もう少しクールで緊迫した雰囲気が欲しかったかな~とも思ったのですが、会話が15年前の核心になるにつれてバランス良くなっていたので良かったな~と 駆け落ちのことを話す長セリフの場面、思わずウルッ と来ちゃったのよね~~他の涙腺ツボ直撃の作品みたいに思いっきり泣けないところがこの作品の醍醐味であり辛いところでもあるんだけど、切羽詰ったウーナの真剣な思いが心を直撃しました。

そうなんですよ~~ラスト公演、ウーナのことばかり考えていました。やっぱり彼女の純粋さをひしひしと感じてしまうんですよね。12歳のウーナの愛情表現→何のしがらみもない、ただただ素直に「好き」という気持ちをぶつけて伝えること。40歳のレイの愛情表現→肉体関係+α、つまり大人の普通の恋愛。レイの言い訳だって、もし大人相手だったら恋の駆け引きやコイバナの中では特別なことではない。でも、二人は「普通」ではないんですよね~~少なくとも一般社会の常識の中では でもね、どっちが良くてどっちが悪いとは言えないし、どっちの方が幸せとも言えないから心がざわめいてしまうんですよ。12歳のウーナの心を大人が持つことができるのか?成長段階にあわせて年相応の恋愛をすることが幸せなのか?そんなことを考えていると、ウーナもレイも「この相手じゃないとダメ」という、ある意味究極の相手じゃなかったのかな~と思えてくる。ただね~~レイの方はロマンチックな「ただ一人の相手」ではないんですよね。もちろん、今もウーナに対して愛は存在していると思います。ただ、27歳の大人になっているという現実がある……レイが受け入れられるのはまっさらな未成熟ゆえの純粋な愛。いくら目の前の女性が好きでも、どうしても受け入れられない……そこにはレイという人間の欠落した部分があるからだと思うんだけど、それとは別に、もっともっと根源的な部分で哀しい人間なんだな~と。。。

ウーナが「私は15年間、何もかも失った」と言った時からずっと考えながら観てました。じいが思っていたのは、12歳と40歳、失うものが多いのは大人の方だから、ウーナの方が立場は強い。そんなところも本能で計算が働いていて自分の気持ちに正直に行動できたんじゃないか?と。だから、もしウーナが今、強いしっかりとした人になっていたら、こんなことをしないで普通の暮らしをしていたんじゃないか?と……でも分からなくなってきました。彼女の話を聞いているとレイよりも多くの物を失っているのではないかと。ま、そもそもの家庭環境があまり良くないという感じはあるんですけどね~~ポスターのキャッチフレーズにある「愛は、ゆっくりと人を壊していく」……頭をグルグル回ってました。これってウーナのこと でもね~~そうだからウーナは不幸とは思えないんです。やっぱり彼女もレイと同じで所謂“普通”では幸せになれないんです。レイが相手だから、これまた根源的な部分で満足できる相手 はぁ、、、二人を見ているとどうしてあげるのが一番いいのか、考えれば考えるほど出口のない迷路に入り込んでしまいます

最後の少女登場の場面。ここ、演出が変わった?ともよちゃんの時は一目散にレイに抱きつくんだけど、前楽&楽ともう一人の子役ちゃんと同じように一度目の前に立って見つめてから抱きついていたんですよね。一呼吸置くだけで違うというか、まだこの少女には手を出していないな~という感じを観る者に抱かせるんですわ。そんなわけで、前楽の時は最後にレイが慌てふためくのも多少は同情できたというか、真実味があったというか……でもね、楽の時は違いました 絶対にこの二人には関係があると思った レイが少女を見つめる目が違ったんですよ~~すっごく危険で野生的な男の目。まるで獲物を品定めしているかのような……フェロモンダダ漏れの視線でした。そしてウーナ!釘付けになりましたわ その前に、レイが今一緒に暮らしている女性には昔のことを何も話していないとウーナになじられる場面で、ウーナの目が自信に溢れた目になっていたんですよね。何だか自分には勝ち目がある!私のライバルにはなりえないのよ!というような感じ。でも、少女を見る目は違ったんですわ。凄くショックを受けた目をしていて、かつての自分と向き合っているようでもあり、完全に負けたという感じでもあり、、、ま、ある意味ウーナがどんな年齢になっても対等に張り合うのは12歳の少女、つまりその頃と変わっていないことを意味しているのかもしれないけれど。

あと、、、ずっと考えてたことがもう一つ。ウーナは何のためにレイに会いに来たんだろうって。ただ一緒に再出発するために来たんじゃないとじいは思うんですよ。だからと言って、今のレイの幸せを認めるのも嫌、見守るのも嫌、壊すのも嫌、だけど相手の幸せを願う部分ももしかしたらあるのかもしれない。でも、実際にレイは幸せではないと思うんですよね~~世間的には幸せなのかもしれないけど本当にそうなのか???そういう隠れた部分をウーナは感じ取っていたんじゃないかとも思えて……だから、前半で「何もかも話して支えになってくれて一緒に暮らしている」とレイが今の生活を話した時に、自分はこんなに苦しんできたのに!という怒りや嫉妬は感じたけど、何となく「あ、そうなんだ」と無理矢理自分に言い聞かせている部分が見えて……そこが複雑なんだけどね~~入り乱れた気持ち、何だか分かるんだよな~~

千秋楽カテコ 2回目までは通常通り。2回目に内野さんと歩ちゃんが手を取って前に出てきた時は、じいはかな~りウルウルしちゃってました もうとにかく感謝の気持ちでいっぱいだったんです。こんなに凄い舞台に引きずり込んでもらえたのも嬉しかったし、じいの心をかき乱されはしたけれど掬い取ってもらったことに言葉には言い尽くせないありがとうの気持ちが溢れてきました。そして、、、3回目からは楽ならでは!のスペシャルカテコ やっぱり(笑)内野さんがともよちゃんを抱きかかえるようにして出てきて、歩ちゃんが遅れて入ってきて舞台中央で客席の拍手に応える二人にふくれっ面で見ながら、ともよちゃんに「離れなさいよ。こっちに来なさいよ」みたいな仕草をしたり、二人に向かってゴミを投げたり で、三人で仲良く、と思いきや内野さんはともよちゃんとどうにかして二人で退散しようと画策 それを歩ちゃんが阻止するという感じで……でも、最後は三人で退場!と思った瞬間に、ともよちゃんのオレンジ色の靴 が脱げちゃって……内野さんはそれを拾って胸元に入れるお茶目さんな仕草を 4回目はウーナが先に出てきてお辞儀。その後で内野さんとともよちゃんが登場して内野さんがともよちゃんをお姫様抱っこ 三人で舞台中央でお辞儀した後に内野さんとともよちゃんがハグしてて、歩ちゃんが「私も~」という感じになって歩ちゃんともハグハグ でも、ともよちゃんの方の時にはプルプルって揺さぶってたのがウーナと少女の関係の違いを表しているみたいで面白かったです。で、先に内野さんが出てドアをバタン 女子二人が残されてましたが、最後はドアの向こうで三人が笑顔でバイバイ そしてそして ここでは終わらなくて、舞台セットのすりガラスの窓に顔をピタッとはりつけてサービス もうぅぅ~~バカ と思っちゃったけど、こういうところが堪んないのよね~と思うじいも相当のバカ(笑) でもでも~~二人の女子に囲まれる男一人、まるでウーナと少女に翻弄されるレイを見ているようで苦笑してしまいましたわ。余計な挨拶や言葉はいらない、普段の公演も派手なカテコはいらない(手を振られるのでさえ申し訳ないと思っていたので)……でも、最後の最後は、やり切った!という満面の笑顔に触れてすっごく嬉しかったです。それに、じいも次に羽ばたかれる内野さんについていかないといけないからBBの世界を抜いてもらいたかったから

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ブラックバード大阪公演 前楽 | トップ | 抜け殻~ »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

観劇記」カテゴリの最新記事