ヤンヤヤンヤと

この世の陰謀論を声高に強調する人もいるが、そんなのは人類が生まれた時から大なり小なりあっただろうから、そんなに気にしなくていいと思う。
いろんな業界の癒着の闇を暴く人もいるが、そんなのもそういうことに興味がある人たちがヤンヤヤンヤと集っているだけだから、そんなに気にしなくていいと思う。

そういうことに意識や思考や時間を使うよりも、そういう人たちに説得を試みるよりも、そういうことが起きえない、起きようもない仕組みをどうやってつくるか、ということに時間やあたまを使っていく方がいいと思う。

人間は強い存在であり弱い存在であることを認識すれば、そういうことが起きえない仕組みをつくることも、広い意味での優しさだと、自分は思う。

ぜんぜん別の仕組みや世界をつくり、それを硬く固定化せずに、常によりよきものを目指してやわらかく改変し続ければいいと思う。それはつねに自然界の中にヒントが隠されている。

そうすれば、人は勝手に共鳴するだろう。共感するだろう。

別の課題を持つ他人のことや、他のだれかが作った仕組みをヤンヤヤンヤと言うよりも、自分がやるべきことをやり続ければいいと思う。それは自分が生まれてきた意味を問うこととセットになっている。

そういう後ろ姿を、次の世代のわかものたちは、かならず見ている。かみさまも、お天道様も、かならず見ている。