東京国立博物館で「国宝 土偶展」を見てきた。
ほんとうにすごかった!
そんなに広い部屋ではなく、ワンフロアに縄文時代(約16,500年前~約3,000年前)の色々な時期の土偶が置いてあるのだけど、土偶があまりにも多様で驚いた。
一番古い土偶は、縄文時代草創期で約13,000年前のもの。
土偶を単独で見る機会はあるけれど、色んな時代の色んな場所の土偶が数多く一同に介することは滅多にないのでは。
今まで見つかった土偶は全部で18000点近くあるらしい。
その中で国宝に指定された土偶は3点しかなくて、今回はその国宝すべてが見れる。
中空土偶(北海道函館市著保内野遺跡)、合掌土偶(青森県八戸市風張遺跡)、縄文のビーナス(長野県茅野市棚畑遺跡)という3つが国宝。
これはHPでも見れます。
Webとか写真でみてもただならぬ雰囲気が漂ってますが、本物の土偶が持つ圧倒的なリアリティーに圧倒されて、打ちのめされました。
これこそ、<実在感>というか、そこに<在る>存在感というか、モノそのものが持つ凄みというか。
本物の土偶の表情は不思議です。
笑っているようで、怒っているようで、ふざけているようで、睨んでいるようで、困っているようで、見つめているよう。
宇宙人のようで、人間のようで、母のようで、父のようで、動物のようで・・。
表情が無限に変わって見えてくるんですよね。
でも、基本的には笑いながら包み込むような包容力がある。少しユーモラスな印象を受ける。これは日本の漫画とかフィギュアとかの源流なのかもしれない。
本物の土偶を見ると、本物を生で見ることがいかに大事か、そんな思いを強烈に感じる。
家の中で寝転がってテレビで見ているだけだと、絶対に分からない、そんな圧倒的なリアルがあって、確実に見るものに迫ってきます。
土偶には精霊、地母神、母性、呪術・・・・色んな意味づけがされているけど、僕らのこざかしい意味付けを遥か通り越して、意味づけがむなしくなるほど、そのものが<在る>っていう圧倒的な存在感を感じる。
1万年近い歴史は半端じゃない。
実際、1万年近い前のものが現に残っているわけですし。
僕らの文化の中で、1万年後も残るものなんて、どこまであるだろうか。
土偶は、道路工事とかで偶然発見されたわけですけど、日本の平安時代、戦国時代、江戸時代・・・・日本の飢饉や戦乱や平和・・・、僕らが生きる<イマ>を成立させる長い歴史を、ずっと土の中からニコニコ見ていたのだと思うと、感慨深い。
土偶展はお勧めです。ほんとに。
興味あるとかないとかではなく、実際に生で見てほしいなぁ。
ちなみに、東京国立博物館は、特別展があるときについでに常設展も見れるですけど、東京国立博物館自体が本当に素晴らしいのです。
常設展では国宝の素晴らしい作品群が満ちているし、人が少なくてゆっくり見れる。朝から晩まで一日中かけて見ないといけないほど、一つ一つの迫力がすごいのです。
外の庭にもブラリと行けますが、その日本庭園もすばらしいし。落ち着く。
自分の中で東京の数少ない聖地の一つです。
常設展は繰り返し見ていますけど、いつ行っても常に新しい発見や感動があります。
東京国立博物館も、「国宝 土偶展」も、2/21までやってますんで是非!
ほんとうにすごかった!
そんなに広い部屋ではなく、ワンフロアに縄文時代(約16,500年前~約3,000年前)の色々な時期の土偶が置いてあるのだけど、土偶があまりにも多様で驚いた。
一番古い土偶は、縄文時代草創期で約13,000年前のもの。
土偶を単独で見る機会はあるけれど、色んな時代の色んな場所の土偶が数多く一同に介することは滅多にないのでは。
今まで見つかった土偶は全部で18000点近くあるらしい。
その中で国宝に指定された土偶は3点しかなくて、今回はその国宝すべてが見れる。
中空土偶(北海道函館市著保内野遺跡)、合掌土偶(青森県八戸市風張遺跡)、縄文のビーナス(長野県茅野市棚畑遺跡)という3つが国宝。
これはHPでも見れます。
Webとか写真でみてもただならぬ雰囲気が漂ってますが、本物の土偶が持つ圧倒的なリアリティーに圧倒されて、打ちのめされました。
これこそ、<実在感>というか、そこに<在る>存在感というか、モノそのものが持つ凄みというか。
本物の土偶の表情は不思議です。
笑っているようで、怒っているようで、ふざけているようで、睨んでいるようで、困っているようで、見つめているよう。
宇宙人のようで、人間のようで、母のようで、父のようで、動物のようで・・。
表情が無限に変わって見えてくるんですよね。
でも、基本的には笑いながら包み込むような包容力がある。少しユーモラスな印象を受ける。これは日本の漫画とかフィギュアとかの源流なのかもしれない。
本物の土偶を見ると、本物を生で見ることがいかに大事か、そんな思いを強烈に感じる。
家の中で寝転がってテレビで見ているだけだと、絶対に分からない、そんな圧倒的なリアルがあって、確実に見るものに迫ってきます。
土偶には精霊、地母神、母性、呪術・・・・色んな意味づけがされているけど、僕らのこざかしい意味付けを遥か通り越して、意味づけがむなしくなるほど、そのものが<在る>っていう圧倒的な存在感を感じる。
1万年近い歴史は半端じゃない。
実際、1万年近い前のものが現に残っているわけですし。
僕らの文化の中で、1万年後も残るものなんて、どこまであるだろうか。
土偶は、道路工事とかで偶然発見されたわけですけど、日本の平安時代、戦国時代、江戸時代・・・・日本の飢饉や戦乱や平和・・・、僕らが生きる<イマ>を成立させる長い歴史を、ずっと土の中からニコニコ見ていたのだと思うと、感慨深い。
土偶展はお勧めです。ほんとに。
興味あるとかないとかではなく、実際に生で見てほしいなぁ。
ちなみに、東京国立博物館は、特別展があるときについでに常設展も見れるですけど、東京国立博物館自体が本当に素晴らしいのです。
常設展では国宝の素晴らしい作品群が満ちているし、人が少なくてゆっくり見れる。朝から晩まで一日中かけて見ないといけないほど、一つ一つの迫力がすごいのです。
外の庭にもブラリと行けますが、その日本庭園もすばらしいし。落ち着く。
自分の中で東京の数少ない聖地の一つです。
常設展は繰り返し見ていますけど、いつ行っても常に新しい発見や感動があります。
東京国立博物館も、「国宝 土偶展」も、2/21までやってますんで是非!