(宇宙の写真は、Stars and Dust in Corona Australis (by.NASA’s Astronomy Picture Of The Day; 2015 January 8 *Corona Australis :みなみのかんむり座(南の冠座)、南天の星座でトレミーの48星座の1つ。)
立花隆さんの『宇宙からの帰還』でのInterviewでは、宇宙という視点を実際に現実的に得た人たちの視点が示されている。
個人や所属という狭い視点ではなく、<人類>や<宇宙>という視点で様々な事象をとらえることができれば、もうすこし発想が変わっていくのに、と思う。
歴史教育というときに、いつも人間の歴史だけが語られる。大抵は解釈の相違で争っているように見える。
自分は、<歴史>と聞くと、人間の歴史はその一部としか思えない。
宇宙の歴史、地球の歴史、生命の歴史、からだの歴史、、、、というように、色々な歴史が多層にある。
数十億年単位での遥かなる歴史が、教育の場で語られ学ばれるようになれば、当り前にもっともっと広い視点で発想できるようになるのではないかと思う。
歴史の教科書を読むと、大抵は戦争の歴史ばかりが語られ、教えられる。
果たして、人間はそんなに戦争ばかりしているのだろうか。
そういう歴史ばかり教えられるから、みんながそう思い込んでいるだけではないだろうか。
教科書に書いてある戦争の歴史の何万倍も、それを防ごうと奔走した人、平和に調和的に生きた人、そういう人たちの歴史がたくさんあるはずだ。
戦争という特殊な状況ばかりが教科書に記されてしまうことに、自分は学生時代にほとほと嫌気が指していた。
なぜそういうところばかり見たいのだろうかと、上の世代をある種の慈悲の視点で見つめていた。
戦争のことばかり暗記し、年号を海馬に刻印することで、それが呪いやクサビのように、人の心に刻印されるのだろうか。
戦争の歴史以上に、平和を築こうとした人たちの歴史がある。
そんなことと違う次元で存在している宇宙や地球や生命の歴史がある。
すべての流れの合流地点に、今という時間と、ここという空間は重なり合っている。
もっと太古の音に、じっくりと耳をすませる必要がある。
落ち着いて。じっくりと。
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立花隆『宇宙からの帰還』
■「私の目の下では、ちょうど、第三次中東戦争が行われていた。
人間同士が殺し合うより前にもっとしなければならないことがある。」(アポロ9号、シュワイカート)
■「対立、抗争というのは、すべて何らかのちがいを前提としたもので、同じものの間には争いがないはずだ。同じだという認識が足りないから争いが起こる。」(アポロ7号、アイズリ)
■「宇宙空間に出れば、虚無は真の暗黒として、存在は光として即物的に認識できる。」(アポロ14号、ミッチェル)
■「はじめはその美しさ、生命感に目を奪われていたが、やがて、その弱弱しさ、もろさを感じるようになる。
・・・・
宇宙の暗黒の中の小さな青い宝石。それが地球だ。
・・・・
かくも無力で弱い存在が宇宙の中で生きているということ。
これこそ神の恩寵だということが、何の説明もなしに実感できるのだ。」(アポロ15号、アーウィン)
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立花隆さんの『宇宙からの帰還』でのInterviewでは、宇宙という視点を実際に現実的に得た人たちの視点が示されている。
個人や所属という狭い視点ではなく、<人類>や<宇宙>という視点で様々な事象をとらえることができれば、もうすこし発想が変わっていくのに、と思う。
歴史教育というときに、いつも人間の歴史だけが語られる。大抵は解釈の相違で争っているように見える。
自分は、<歴史>と聞くと、人間の歴史はその一部としか思えない。
宇宙の歴史、地球の歴史、生命の歴史、からだの歴史、、、、というように、色々な歴史が多層にある。
数十億年単位での遥かなる歴史が、教育の場で語られ学ばれるようになれば、当り前にもっともっと広い視点で発想できるようになるのではないかと思う。
歴史の教科書を読むと、大抵は戦争の歴史ばかりが語られ、教えられる。
果たして、人間はそんなに戦争ばかりしているのだろうか。
そういう歴史ばかり教えられるから、みんながそう思い込んでいるだけではないだろうか。
教科書に書いてある戦争の歴史の何万倍も、それを防ごうと奔走した人、平和に調和的に生きた人、そういう人たちの歴史がたくさんあるはずだ。
戦争という特殊な状況ばかりが教科書に記されてしまうことに、自分は学生時代にほとほと嫌気が指していた。
なぜそういうところばかり見たいのだろうかと、上の世代をある種の慈悲の視点で見つめていた。
戦争のことばかり暗記し、年号を海馬に刻印することで、それが呪いやクサビのように、人の心に刻印されるのだろうか。
戦争の歴史以上に、平和を築こうとした人たちの歴史がある。
そんなことと違う次元で存在している宇宙や地球や生命の歴史がある。
すべての流れの合流地点に、今という時間と、ここという空間は重なり合っている。
もっと太古の音に、じっくりと耳をすませる必要がある。
落ち着いて。じっくりと。
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立花隆『宇宙からの帰還』
■「私の目の下では、ちょうど、第三次中東戦争が行われていた。
人間同士が殺し合うより前にもっとしなければならないことがある。」(アポロ9号、シュワイカート)
■「対立、抗争というのは、すべて何らかのちがいを前提としたもので、同じものの間には争いがないはずだ。同じだという認識が足りないから争いが起こる。」(アポロ7号、アイズリ)
■「宇宙空間に出れば、虚無は真の暗黒として、存在は光として即物的に認識できる。」(アポロ14号、ミッチェル)
■「はじめはその美しさ、生命感に目を奪われていたが、やがて、その弱弱しさ、もろさを感じるようになる。
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宇宙の暗黒の中の小さな青い宝石。それが地球だ。
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かくも無力で弱い存在が宇宙の中で生きているということ。
これこそ神の恩寵だということが、何の説明もなしに実感できるのだ。」(アポロ15号、アーウィン)
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