観測にまつわる問題

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公文書改ざん問題の犯人

2018-03-18 20:34:17 | 政局・政治情勢
公文書改ざん問題の犯人ですが、これはもうフツーに財務省近畿財務局ということでいいと思います。いろいろ指摘されていますが、財務省側のミスを隠すために公文書を改ざんしたということでしょう。責任問題も近畿の話ですから、トップ(麻生大臣)までいくのは無理があります。

国家と秘密 隠される公文書 (集英社新書 2014/10/17) (amazon)

断っておきますが、筆者は秘密保護法に賛成の立場です。上のリンクは秘密保護法を批判する立場から書かれたものですが、森友事件のモの字も無かった頃の本だけに当然森友事件を意識した内容になっておらず、その意味で参考になります。同じ著者の「公文書問題 日本の「闇」の核心 (集英社新書) 新書 – 2018/2/16」の方は、目次を見ると、秘密保護法批判とあわせて、森友や日報問題などにも触れられており、やや政権批判を意識している印象もありますが、書店で見かけただけでほとんど読んでいませんから、その内容の是非は問いません。



注目して欲しいのは帯です。何故か2014年の本なのに何故か帯に森友とあります。これは明らかに森友事件以降に(増刷されて)帯がつけられたものです。書店で見かけた時は、面出しで複数冊数置かれプッシュされていました。帯に左の政治臭プンプンたる青木理や望月衣塑子の名前で推薦などと書かれているので、その辺の事情を知っている人は、一目見ただけでこれはないと先入観をもってしまうシロモノです。それが狙いだったとは思いませんが、そこが陥穽でした。

2014年の情報は正直です。amazonの内容紹介に加藤陽子「情報公開法・公文書管理法の空洞化憂慮」(毎日新聞2014年11月16日より)があるので、該当部分を全文引用します。

>「本書のカバーの帯には、“本文書ハ焼却相成度(アイナリタク)"の部分を拡大した敗戦時の通達の写真が載せられている。評者もまた史料を見ている際、“本達ハ速カニ確実二焼却スベシ"と記された紙片を目にしたことがある。日本人は史料を焼くのがつくづく好きな国民なのだと長嘆息して天を仰ぐが、考えてみれば正倉院の古文書として八世紀初頭の戸籍などはきちんと伝来しており、国民性では説明がつかない。

>副題を“隠される公文書"とする本書の姿勢は明快だ。自分たちの業務に必要な文書だけを残し、国民への説明責任を負う自覚はついぞ持たないできた日本の官僚制の特質がまずは丁寧に語られる。よって、行政を担う者は情報を隠すものだと腹をくくったうえで、国民は、国家に記録を残させ情報を開示させることが肝要と説く。言論が萎縮しがちな昨今にあって、久々の直球ど真ん中の提言である」

どうです?日報問題や森友問題が出てない時点では、公文書問題とは官僚が公文書を消そう消そうとする問題でした。そう言われてみれば、日報問題も稲田さんが防衛相として適格だったかはさておき、南スーダンで陸自の方々が日報を消した問題ですし(安倍政権が稲田氏を更迭しなかったのは、お友達を守るとかそういう話ではなく、現場の問題を一々大臣の責任にしていたら首が幾つあっても足りないからだと思えます)、森友における公文書隠しも近畿財務局の話ですから、改ざんの主体があまり上の方にあるとは考え難いところです。

冷静に常識的に考えれば責任の主体が何処にあるか分かりそうなものですが、報道を見ていると、政権批判やる気マンマンの「ジャーナリスト」の方々が、我こそ正義ナリで政治家批判をしているので、ついついつられそうになることは否定できません。

麻生大臣、疑ってスミマセンでした。お友達を庇ったのかもという思いと佐川氏を庇ったのとで、正直怪しいかもと思っていました。げに恐ろしいのは疑う心ということでしょうか。

本日、森友事件を振り返るために「徹底検証「森友・加計事件」朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」(小川榮太郎 飛鳥新書)を買ってきたのですが、これを読んだ上で政治家が悪いと思う人はあまりいないんじゃないかと思います。言い訳ですが、発売当時スキャンダルが一応終わって自民党が圧勝した頃ですから、もともと政治家のスキャンダルに大して興味がないこともあり、もういいやになっていたんですよね。


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