観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

スーパー堤防仕分けに異議を唱える

2010-10-22 21:51:08 | 政策関連メモ
蓮舫氏、スーパー堤防視察…仕分け第3弾に向け(2010年10月22日19時23分 読売新聞

>水が堤防を越えても決壊しないよう、長く緩やかな傾斜を住宅地側に持たせた高規格堤防のことで、国は全国6河川872キロ分の整備へ、1987年から今年4月まで総事業費6943億円を投入したが、整備率は5・8%。蓮舫氏は記者団に「いつまでに整備できるか見えないのは、税金の使い方としてどうか」と語った。

スーパー堤防が何か無駄の象徴であるかのようだが、異議を唱えておきたい。

東京の下町は昔、海だったり川だったりした地域で、低地かつ地盤が軟弱な災害に弱い地域である。人口密度も高く、洪水・地震の被害が発生すると、甚大な被害が予想される。

ここで役に立つのがスーパー堤防である。詳しくはリンク先を見てほしいが、治水・地震対策として、中々優れていると言えるのではないだろうか。整備したところから安全になるというところもポイントである。ついでに街づくりも出来るから、上手くやれば、ヒートアイランド対策も兼ねさせることが出来るかもしれない。

・・・党派的にやるなら、民主党が大々的にブチ上げ(るつもりだったか知らないが)てからがいいのか?とも考えたが、今は保守政党頑張れぐらいの気分(書いた/10月3日「支持政党について変更あり」)なので、その辺は拘らず、とりあえず書きたいものを書いてみた。

高校無償化法案は拙速に過ぎる

2010-10-22 18:37:33 | 政策関連メモ
高校無償化法案は拙速に過ぎるのではないか。高校が無償になる方向性そのものは、人口減少社会で子育てコストを安くするという意味で賛成しているが、どうも今の議論は納得できないものがある。以下疑問点を挙げる。

①朝鮮学校の無償化

教科書検定というシステムがある。素人ながら、教育は国がチェックした方がいいのではないかと思っているが、その是非はともかく、朝鮮学校はノーチェックなわけだから、朝鮮学校を無償化すると逆差別になるのではないか。共産党は国からお金を貰わず活動しているが、そういう気合で朝鮮学校がやる気ならまだしも、国からお金は貰うが、口は出すななんて有り得ない。ましてや、誰もが品質に問題があるのではないかと思っているのだから。勿論逆差別の観点からは、インターナショナルスクールなども疑問なわけだが、そこはまだ国の信頼があるとは言える(北朝鮮は国家として承認していない)。

※話は逸れるが、個人的には国(公)が品質・平等を保証する公立と(多少の援助はあっても)公が(あまり)関与せず民間からお金を集めて特色のある教育を行なう私立という考え方が基本ではないかと思う。学校というと、偏差値とお金だけになっているような気がしないでもないので、念のため。

②私立学校のキャッシュバック

ウィキペディア(高校無償化法)を参考にしたが、そもそも授業料が安い傾向の通信過程では、高校無償化法案に伴い値上げ出来る例があるらしい(今まで必要なかったお金を国から貰うわけで、学校ないし生徒に還元できる)。明らかに無駄と言える。

③財源

恒久的にお金が掛かるわけだが、議論されていないらしい。貰えるお金を減らされるというなら、誰だって反対するだろう。財源をつくるという議論には痛みが伴う。しかし、それをやらねば、何時までたっても無駄は無くならない。



「台湾省宣蘭県に属する」

2010-10-20 18:11:25 | 政策関連メモ
中国、尖閣沖に監視船3隻再派遣…常駐化狙う?(2010年10月20日14時33分 読売新聞

>管轄する農業省の高官は14日、「釣魚島の海域に行って漁業活動を保護することは国家主権を守ることであり、漁民の合法的権益を保護するものだ」と述べていた。(下線引用者)

注意しなければならないのは、中国の公式見解では尖閣諸島は台湾省に属することになっているので、中国の公式見解に沿って考えてみても、大陸の漁民に合法的権益(漁業権)はないと考えていいということ。民主国家を説得するために漁民を盾にする戦術を採っているとも読める。

日本が何もしなければ、本当に尖閣を泥棒されかねない。石垣市議会が上陸して調査する決議を出した(2010年10月20日12時32分 読売新聞 政治)が、調査ぐらいはした方がいいだろう。尖閣の生態系が崩れているという話もある(例えば、野口健公式ブログ2010年10月8日)。固有種が滅びれば二度と復活しないのだ。今年は生物多様性年でもある。

以下、尖閣が日本である根拠・歴史を簡単に纏めておくと・・・

①尖閣諸島は琉中中間に存在する無人島であったが、1895年(100年以上前)、沖縄県に編入された。勿論、編入以前に誰かが所有していたという事実は無い。

②戦前、古賀家により経営され、有人島となったが、石油埋蔵が確認された1970年あたりまで、中台ともに領有権の主張・正式な抗議は無く、公的文書・地図で日本の領有を認めていた。中国自身、領有権を有しているとの認識は明らかに無かったということでもある。


政治と嘘と保守派

2010-10-18 22:22:48 | 政治システム・理論
大体、「権力闘争に嘘はつきもの」と居直るのは、少なくとも日本においては、保守派である。汚いことをやりたがるのも大体保守派。クリーンに拘るのがリベラル。常識的な見解だが、傾向としてやはり当たっているのは否めないと思う。

私は保守派を自認しているが、見ていて勿論ああはなりたくないと思うこともあって、嘘や汚いことをしながら、それが当然と言わんばかりの言動は、共感したことがない。国民はよくある汚い保守政治と違って、そこまで嘘つきでもないので、民主主義下の保守派が嘘つきであらねばならないという理由は何処にも無いだろう(騙されないスキルは政治や外交安全保障に関わるなら重要と思うが、それは手口を知らずに身に付くことは有り得ない性質のものである)。

詐術の本と政治、大陸と日本

2010-10-18 20:24:08 | 日記
政治や戦争(外交安全保障)には詐術がつきものだ。それが無くなることは勿論ないだろう。そうした世界では残念ながら、一種の詐術の心得があった方がいいというのはあるだろう。一般的に言っても、騙しは何処にでもある。化粧だって一種の騙しなら、スポーツのフェイントの類も騙しであるには違いない。それは必要なものでもあったりするが、詐欺は犯罪だと皆思うだろう。線引きの問題ではあるのだ。

ところで、大陸と日本の比較だが、日本人が元来詐術に長けていないことは否定できないと思う。マキャベリ・孫子など、有名な詐術本(と言っていいのか分からないが)は皆大陸のものであって、日本にそれに当たる物は無い。異民族同士のぶつかりあいが日常である大陸に比べたら、そうなるのは当然と言え、オレオレ詐欺にひっかかる国でもある。

権力闘争に詐術がつきものであるならば(実際そうだろう)、日本は本質的に政治(見ていてインチキだよなと思うことは多々ある)・外交安全保障は得意でないとなる(実際そうとしか思えない)が、それは仕方が無いことと思う。詐術など無ければ無い方がいいに決まっているのであって、そうした世界でそうした知識は必要だろうが、染まってしまってはいけないというのが、個人的な考えだ。ミイラ取りがミイラになってはいけないというじゃないか。

詐術関連の本(繰り返すが、翻訳のものにいいものが多い)を読んで、そうした世界を覗くのは楽しいが、正直ムカつくこともあって、それでもなお、読む価値があると思えば読むし、嫌いなところがあるから、全部否定するわけにも勿論いかないというのが正直なところ。

日本の精神の何を保守したいか

2010-10-18 20:00:57 | 政治システム・理論
このブログは保守系だが、日本の精神の何を保守したいかというと、人がいいところ(裏返しに近いがあえて悪い言葉で言い換えれば騙されやすいところ。オレオレ詐欺なんかに騙されまくるのは日本だけに違いない)。これは外交安全保障上マイナスの特徴だけど、まぁその辺は割り切って性悪説でやるしかない。それが出来ないとも思わない。

「騙されるほうが悪い」なんて性悪国家にだけはなってほしくないし、そういうことをいう奴は反吐が出る。政治にはそういう犯罪性人格が多いのだろうが、日本人の大部分はそうでないだろうし、それでいいと思う。

尖閣と政治

2010-10-17 23:38:50 | 政策関連メモ
あれだけの事件が起こっても、きちんと対処しようとしない政治(ビデオはさっさと公開すればいいし、防衛にも正面から向き合わないといけない、領海侵犯・漁船の侵入に対し今後どうするかも考えないといけない)に正直半ば呆れつつある。

言い換えると、この尖閣事案に関し、どう見てもやるべきことをやっていない政府は勿論、保守系野党もそもそも十分な対策をとっていなかった張本人達なので、放っておくと有耶無耶になりかねないのだが、外交安全保障で当たり前のことを言うと、右翼扱いされかねない我が国で、当たり前の意見を言い続けるのも楽ではないということになる(そもそもブログ更新が低頻度になっているというのも、書いていない大きな要因ではあるが)。

何か勝手な事を言って暴動を起こしているし、もはやビデオ公開を渋る理由は全然ないでしょ。「刺激」しようがしまいが、連中は滅茶苦茶やるのであって、連中が滅茶苦茶なのだということをアピールする証拠があるなら、公開する以外の選択肢はないのだと割り切るべきに違いない。こういうことに「やっつけると悪いから」なんて日本的配慮は無用で、そこに無法があるなら、とりあえず晒してしまっていいのだと思う。中国の尖閣の領有権に関する主張に根拠がないこともこの際、晒しておくべきで、神ならぬ人間には答えは本当には分からないが、どっちも正しいなんてことはないことだけは明らかなのであって(どっちも絶対自分に主権があると言っているのだから、どっちも正しいなんてあるわけないというのは、そこら辺の小学生でも分かる理屈だろう)、日本人に勝てる自信があるのなら(事実上そう言っている)、白黒はっきりさせるよう試みて(情報統制で隠される可能性はあるが)、日本人を土地泥棒呼ばわりするかのような中国の寝言が流通しないようにしないと、悪貨が良貨を駆逐しかねないのが国際社会だと知ることになるだろう。

正直言うと、「主権で1ミリたりとも譲らない」(外相)とか言い張るのも、主張としても個人的にどうも好きになれない(それこそ中国のようだ)が、そう言いつつ、ほとんど何も行動しない(できない)言行不一致は、平和と言えば平和になるという見慣れた観念平和主義のバリエーションなのであって(主権があると言い張れば、他所様がそう思ってくれるとでも思っているのだろうか?)、本当にどうしようもないなと思っている次第である。これが民主党政権(及び日本政治)の等身大の実力なのだろうが。

共産史観の亡霊

2010-10-07 21:43:26 | 注目情報
中国監視船も離れてどうやら落ち着きつつあるのだろうが、それはそれとして、気になる記事があったので、国際情勢を復習。

>9月27日に北京で行われた中露首脳会談で「第二次大戦終結65周年に関する共同声明」が調印されたが、「歴史問題」の蒸し返しから始まったこの反日色の強い「共同声明」は明らかに、中国がロシアと組んで「領土問題」での「対日共闘」をアピールしようとしたものである。
 
>そして9月30日、中国の新華通信社は共同声明の「歴史的意義」に対する解説の時評を配信したが、「釣魚島(尖閣諸島)」という固有名詞がその中で姿を現した。中国政府の意向を代弁したこの時評は、戦後、米国が尖閣諸島を沖縄とともに日本に返還したことを「ポツダム宣言に背いた勝手な行為」だと非難した上で、それが「歴史の正義が実現されずにして、(戦争)犯罪はいまだに清算されていないことの表れである」と断じた。※傍線筆者

尖閣での事件がホットな頃、何やら中国とロシアが握手しているのは知っていたが、PC故障中のせいか、中国でこんなケシカラン記事が出ているのは知らなかった。何時まででも第二次大戦カードを出してくるのは何時ものことだが、日本への沖縄返還を批判しているのは見過ごしてはいけないこんな記事もある。

どうやら沖縄が日本であることに不満があるらしいが、シャレになっていないので、連中の言い分とやらを検討してみる必要がある。

ポツダム宣言第八条

>八、「カイロ」宣言ノ条項ハ履行セラルヘク又日本国ノ主権ハ本州、北海道、九州及四国並ニ吾等ノ決定スル諸小島ニ局限セラルヘシ(国立国会図書館)

なるほどポツダム宣言が永久に守られなければならないとしたら、沖縄は永遠に日本であってはならないようだ。だが、そんなことは関係ない。

サンフランシスコ講和条約を見てみよう。

>第三条 日本国は、北緯二十九度以南の南西諸島(琉球諸島及び大東諸島を含む。)、孀婦岩の南の南方諸島(小笠原群島、西之島及び火山列島を含む。)並びに沖の鳥島及び南鳥島を合衆国を唯一の施政権者とする信託統治制度の下におくこととする国際連合に対する合衆国のいかなる提案にも同意する。このような提案が行われ且つ可決されるまで、合衆国は、領水を含むこれらの諸島の領域及び住民に対して、行政、立法及び司法上の権力の全部及び一部を行使する権利を有するものとする。(中野文庫)

日本は確かに台湾・澎湖諸島及び南沙諸島、千島列島・南樺太、南洋諸島の権利、権原及び請求権の放棄した(共産党の千島返還論は誤り)。だが、沖縄・小笠原は放棄していないのだ(だから戻ってきた)。アメリカの信託統治領をアメリカが日本に渡して何が問題だというのか。

日本は戦争に負けポツダム宣言を受諾したが、その後直ぐに冷戦が始まり、結局戦後処理としてサンフランシスコ講和条約が結ばれた。この条約は英米日を含む49カ国が署名している。その後日本が西側の一員として歩んできた歴史は明白であり、沖縄も日本に戻ってきた。そして冷戦は西側の勝利で(一応)区切りがついた。これが普通の歴史である。

中国がポツダム宣言から歴史の針を進めるつもりがないなら、それで構わない。だが、きっと歴史の改竄は諦めた方が賢明だろう。中国はソ連と組んで西側と冷戦状態にあったのであって、その間に歴史は動いた。そして、共産主義などというものは冗談みたいな存在となって、結局今の国際秩序は西側がつくっているのである。現実を直視し、今の国際秩序を認めるべきだろう。すなわち尖閣諸島を含む沖縄(と小笠原)は日本の領土だ。

>米国に対し、沖縄の管轄権と主権を中国に返還するよう要求しなければならない。そうしてこそ歴史の正義に適う(先のリンク香港誌亜州週刊)

沖縄が中国の領土であったことは尖閣諸島と同じく事実として一度も無い。だから、返還との言葉はいかなる意味でも誤りだ。「欲しくなったからくれ」とでも書いたらどうか。

区切りがついた(らしい)ので、尖閣諸島の事件について振り返る

2010-10-05 21:41:17 | 注目情報
MSN産経ニュース(【日中首脳会談】温首相「釣魚島(尖閣)は中国の領土」と主張 関係修復も反日世論収拾には時間)

何か意外に早く歩み寄ってきたというニュース。タイミングが悪いというか、さぁ戦うぞと書いた直後だけに些か拍子抜けしたことは確か。まぁいいや。

日本としてはやるべきことをやらないといけないということに変りは無い。以下、課題を振り返ってみる。

①領海侵犯の扱い

②危険行為の扱い(公務執行妨害?)→逮捕は正当。処罰も当然。①と同じ扱いには出来ない。必要なら法律の整備。体当たりまでして直ぐ釈放は有り得ない。本当に釈放しかなかったのかの検討は必ずなされるべき。ビデオがあるとされ行為の立証は容易であるのが周知の事実である以上(隠しておくべきだったとも勿論思わない)、説明するべきは説明しなければ、日本の司法の信頼性は損なわれることになる。

仮に日本の領土でなくても海保の船相手でなくとも、船が船に体当たりしてくるという行為自体、裁きの対象であるべきだろう。①と関連して、海保の作戦の実態も検証されてもいいと私は思う。ただ、実際問題上陸阻止をやる以上(やらなければ既成事実を創られる)、明らかな過剰防衛で無い限り、海保のアグレッシブさは許容されると考えられる。

③情報戦略→「領土問題化しない」ということに拘らない方が得策だろう。現実問題、日本の領土問題は存在しないという公式見解は、何の役にも立たなかった。せめて事実上領土問題は存在すると考え、対策を練ることをしなければ、次は日本の間抜けさが天下に鳴り響くことになるのではないか。

愛国無罪という言葉がある。「国を愛することから行われる蛮行に罪はない」を意味する中国語の言葉(ウィキペディア)だそうだが、今回の船長の行為が中国で英雄視されるのは、こうした背景があるだろう。中国政府の無法が世論に迎合するためであったならば、その世論に如何に中国の尖閣領有の主張に理が無いかを分からせるかの戦略を考え実行しなければならないだろう。

外務省は竹島・北方領土と違い、尖閣においては目立った主張はしていない(少なくともHPにおいて宣伝していない)。私は竹島問題のように政府(関連)HPにおいて、信頼できる情報を元に、何ヶ国語にも翻訳して載せておくべきだと思う(北方領土問題も同じだ)。少なくとも「領土問題化しない」は無策(だから、こうなった)の言い訳にはならないはずだ。中国国内において情報はシャットアウト出来るかもしれないが、日本やその他民主主義国では宣伝は基本的に自由のはずである(海外に中国人は多く、それなりの影響力もあると聞いている)。

日本の主張が正当であるならば、きっちり主張はしなければならない。これは望まざるとは言え、一種の「戦争」なのであって、勝てる戦をしないという選択肢は存在しない。普通の読解力があれば、主張の優劣は大体分かると考えていいだろう(当事者にはバイアスが有り勝ちではあるが)。なるべく国際世論に中国が無理を言っているということを理解してもらうべきであって、中国サイドにももしかして自分達は無理やり因縁をつけているのではないかということに少しでも気付いてもらえるよう努力すべきである。それが出来ないとは私は思わない。(何も怒っている相手に理を説けと言っているわけではない。冷えた頭に理解してもらうのである。念のため)

工作船の話あったが、情報に関連して要検証だろう。

④地元密着→石垣市も沖縄県も尖閣のことは大事にしているようで、いいことだと思う。やはり地元との連携は大切だ。日本が尖閣を見捨てるなら、沖縄も見捨てられると考えて不思議は無い(中国国内の領土意識は警戒が必要)。中華人民共和国政府においては、尖閣は台湾省に属するとの見解を採っているので、尖閣の「地元」は事実として統治していないことも付け加えていいと思う。台湾が絡むとややこしいが、これは日本側の強みでもあるのではないか。

⑤島嶼防衛→極めて重要。何もしないと、南シナ海で実際そうしたように、本当に占領されて既成事実を創られてしまう可能性がある。きちんと政府が島嶼防衛の計画をたて、実行に移すことによって、中国の抑制を狙っていくべきだ。

⑥指揮権・司法の独立→私は司法の独立絶対派ではない。指揮権がある以上、慎重に慎重を重ねれば発動は有り得るとは考えている(ただ、政治家が自分(達)を助けるために使うのは論外だと言い切っておく)。しかしながら、今回の釈放はないだろう。ニュースをあまり見れない時期があったが、仙谷・柳田指揮権発動を匂わせた説はどうなったのだろう。私は今回の釈放に政治(外務省・経済界も)の関与は明らかだと思うが、問題は関与したことそのものではなく、何故司法は公正にやるべきだと勇気づけるようなことを強調しなかったことにあると思う。いろいろと(解放すべきとの)圧力があった以上、司法の判断に従うという当たり前の見解では足りないのであって、逆に圧力は無視してきっちりやれというメッセージを出すべきだったという考えだ。それでも早く解放される見込みだったのであれば(どうだか知らないが)、そういう相場観みたいなものも、介入と見られてもいいから、あらかじめ言っておくべきだっただろう(何も言わず釈放すれば、中国の圧力に屈して釈放したと誤解を招きかねない)。要は実質的に司法は独立しているのだと示すように政府は関与すべきであったと思う(あえて繰り返すが、関与が無いほうが司法が政治的圧力に左右されたと見られるだろう)。

⑦中国の報復措置→無視(友好団訪日中止の類)ないし逆手に取る(レアアース問題など)。やらせておけば良かったと思う。いろいろ言ったりやったりするだろうが、そもそも中国のやり方は今回無理筋だった。である以上、時間は味方したのではないか。無理を言えば言うほど聞く耳持たないようにしなければ、どんどん図に乗られるのは避けられない。


ちょっと整理されていない感じもあるけど、今回はこの辺で。後日、追加変更等あるかも。

チキンの冷静、チキンの現実

2010-10-05 01:01:33 | 日記
日本の土地が今まさに盗られようとしようとしているのに、冷静になどと言ってる方々は目も当てられない。そういう方々は自分の土地が無法者に奪われようとしている時に冷静になどと自分に言い聞かせて奪われるにまかせるのだろうか。是非とも持ち前の冷静さを発揮して、無法者と戦ってほしいものである。

国際社会に警察はいない。自分で戦わないといけないという現実から目を逸らせてはならないのである。