「こころ」と「からだ」と「生活世界」のなかで私たちは暮らしています。
「こころ」と「からだ」と「生活世界」はつながっています。
普通学級という生活世界で長く暮らす子どもたちとつきあってきて、いつごろからか私の中に、「こだわりの溶ける時間」という言葉が住みつくようになりました。
就学前にいつも耳にする、子どもの「こだわり」に苦労してきたことが、普通学級という娑婆に応じて変わりゆくこと(変わらざるを得ないこと)があります。
学校・普通学級という子ども仲間の生活世界をまるごと共有することによって、「私」のこだわりが、共に過ごす時間と共に「わたしたち」というあいまいさにまぎれ、緩まっていく感じ…。
母親が子どもの幼いころに感じた「暮らしの不自由」としての「こだわり」ではなく、本人の暮らしのなかで手なずけられる「こだわり」(興味)に変わっていく感じ…があります。
こだわりを障害の特性とか、あってはならないこと、修正しなければならないこととして見るのではなく、同じこだわりでも、その人その子らしさの興味(こだわり)として、受けとめあう関係のなかで、生まれるお互いの態度を、子どもの成長といいます。
「障害」や「障害児」の話ではありません。
私のことであり、誰でものことです。
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