《定員内不合格はいつから?》
「高校は義務教育じゃない! だから、定員内不合格は当然!」
と、信じている人は多い。
「定員内不合格0」は、「UFOにさらわれた」と言うより、バカげたたわごとだと思われている。
それは本当かな?
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じゃあ第一問。
「定員内不合格はいつから?」
答:「昭和38年(1963年)」
昭和38年=高校進学率が67%にまで上昇。
だが15歳人口が減り始める。
そこで高校の「レベル」が下がることを心配した誰かが、「いいこと考えた!」と思いついたのがこの通知。
【昭和38年】 「公立高等学校入学者選抜要項」(初等中等教育局長通知)
《心身に異常があり修学に堪えないと認められる者その他高等学校の教育課程を履修できる見込みのない者をも入学させることは適当ではない》
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この通知を喜んだのが、高校の先生たち。
「そうだ、高校は義務教育じゃない。小中学校より『上等』の教育なんだから『子どもを選んでいい』のだ」と喜んだ。
勘違いの始まり。
これを、「適格者主義」という。
2023年(令和5年)の今も、この60年前の「適格者主義」にしがみついている高校の先生は多い。
あなたの周りにもいっぱいいる。
※ 新聞記事は3年前。