ワニなつノート

《定員内不合格の説明の不条理》②

《定員内不合格の説明の不条理》②

【学ぶ意欲が「みとれない」のは校長の資質の問題】

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「み・と・れ・な・い」?

「み・と・れ・な・い」のは、校長、あなたの個人の問題(能力・資質・経験)の問題、ですよね。

同じ千葉県でも、そんな恥ずかしいセリフを公言する校長は、小学校、中学校には一人もいません。

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小学校の先生は、すべての子どもの学ぶ意欲を6歳のときに一から育て、6年間の学びを経て、中学校へ送り出します。中学校の先生たちはその成果を引き継ぎ、3年間の確かな学びと成長を見守り、受検へ送り出すのです。

それは、前期中等教育(中学校)の責任を全うして、次の後期中等教育(高校)への進路保障のための手続きを行う、ということです。

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千葉県では30数年にわたり、障害のある受検生の「受検介助」として、中学校の担任の派遣を、市町村教育委員会を通じて、各中学校校長に依頼してきました。

高校受験の合理的配慮として、「受検介助」や「意志疎通支援」を中学の教員が担っているのはそういう意味です。

中には浪人している期間も、出身中学の教員が受検介助を行ってくれることさえあります。

成田市教委は純くんの卒業後3年間も、教員と看護師を派遣してくれました。

「すべての生徒の進路保障」を願う中学校の覚悟と誠意がそこにはあります。

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千葉県のある市教委の課長は、「定員内不合格」にされたことを報告した親子に、「私たちが9年間の義務教育で大切に育ててきた子どもに何という扱いをするのか」とつぶやきました。

こうした多くの人々の真摯な教育の取り組みのすべてを否定するのが、「定員内不合格」です。

一人の子どもが15歳になるまでに、どれだけの人間がその学びに関わり、携わってきたかを、想像することもできないのでしょうか。

小学校、中学校と多くの先生たちが大事に育てた子どもを、「学ぶ意欲が見とれない」という一言の説明で切り捨てることができる、そのことが私には不思議です。

また「定員内不合格0を目指す」と10年前から公言している県教委が、そのようなざれごとを「特段の理由」として、「丁寧な説明」として、認めてしまうのも理解不能です。

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「み・と・れ・な・い」?

「み・と・れ・な・い」は、校長、あなた個人の人間を見る目のなさ、15歳まで大切に育ててきたすべての保護者や教職員の思いを汲み取ることのできない、あなた方の問題です。

そのような校長や教育委員会は、東京、神奈川、埼玉、大阪、愛知、兵庫、北海道には一人もいないのですから。

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