来月、高校へ行きたいという子どもの思いをなしにできない人たちの、小さな集まりがある。
全国のあちこちで、定員内不合格=定員内で入学拒否される子どもたちがいる。
理不尽なその壁は、スポーツ界のパワハラ体質やセクハラ体質、全国の省庁の障害者雇用のごまかし体質のように強大で強固だ。
で、定員内不合格を頑固に守ろうとする古い組織に立ち向かうため、【ミッション:インポッシブル:高校へ行こう】という企画を思いついた。
その準備を始めて、まだ数日だが、自分の中で何をしたかったのかに気付き始めた。
□
私は理解してもらうために生きているんじゃない。
理解してもらうための言葉を探しているのでもない。
この子の思いを語る私の言葉は、コミュニケーションのためでさえない。
ただただ私は、この子との日々を話していたい。
聞いている耳が、私の耳だけであっても。
この子と過ごしたこの世で一番幸せな日々、子どもからもらった贈り物を、私はいつまででも話していたい。
それをこの耳で聞いていたい。
目を閉じてその瞬間を味わいたい。
この子が友だちといっしょに生きてきた思いを、理解してほしいとは思わない。
それはもう、この子の、ここにある。
この子の人生の中に揺るぎなくある。
この子が出会った仲間との間に消えることなくある。
私が言葉にできるはずもない。
私はただそばにいて、見てきただけ――。
だから、理解のためでなく、理解なんかなくても大丈夫なつながりのために。
【ミッション:インポッシブル:高校へ行こう11.14inちば:極秘会議】
企画構成は、秘密結社《RONIN同盟》(-ω-)/
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