10日に東京新聞に掲載された記事です。
昨日から、「定員内不合格」で検索してみると、この記事がいくつも表示されるので、ここにも紹介しておきます。
資料はさっき印刷してきました。
あと、もうちょっと準備しなくちゃ(・・;)
◇
公立高入試「定員内不合格をゼロに」
13日に千葉市で改善求める集い
東京新聞2015年12月10日08時10分
公立高校入試で定員に空きがあるのに入学を認めない「定員内不合格」について、改善を求める市民グループが十三日午後一時半から、 千葉市内で集いを開く。
県内の高校進学率は近年98%台で、ほぼ全入時代。
就職時に高卒資格は欠かせず、市民グループは「貧困を連鎖させないセーフティー ネットとしても、高校というスタートラインに立たせてほしい」と訴える。
(飯田克志)
「ある県立高校定時制の追加募集で定員十六人だったのに、受験した四人とも落ちて、発表を見に来た親子はぼうぜんとしていた」
「子どもの人権と教育のセーフティーネットを考える集会」実行委員会の高村リュウ委員長(63)は、今春目の当たりにした光景を痛ましそうに振り返る。
高村さんは保護者仲間らと二十六年前から障害のある子どもの高校進学を目指して活動。
支援した百十五人が公立高校に入学した。
県教委は昨年十二月、入学者決定に関する通知で「定員の順守に努める」と明記した。
だが、高村さんらの各校への調査では、二〇一五年度入試の定員内不合格は、全日制は二十校で延べ百十五人、定時制は九校で延べ五十三人に上った。
高村さんは「前年とあまり変わらなかった。入学決定が校長の裁量になっていることが大きい。校長が代わって定員内不合格が出るようになった高校もある。東京や神奈川は進路保障のために定員内不合格を出していない」と話す。
一方、県内の生活保護を受ける子どもの高校などへの進学率は一四年度、県全体より約七ポイント低い。
県は貧困の世代間連鎖を防ぐため、現在策定中の「子どもの貧困対策推進計画」で、一九年度には県全体の進学率に近づけることを目標に掲げている。
高村さんは試験ごとに必要な検定料の生活保護世帯の負担軽減策の必要性も指摘。
「定員内不合格をやめれば進学率はかなり改善されるはず。落とされる子の未来を考え、空きがあるなら全員入れてほしい。特にセーフティーネットの定時制では実現させて」と願う。
集いでは元定時制高校教員が講演し、定員内不合格を体験した子どもの親らが報告。体験を共有して支え合おうと「被害者の会」も発足す る。
会場は同市中央保健福祉センター。
定員八十人。
資料代五百円。高校生以下無料。
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