いつもの印刷場所が借りられず、あちこち探してようやくできました
(^_^;)
明日、発送予定なので、今週中にはお手元に届くと思います。
会報、hideのこと、ホームの準備、就学相談会…と、いろんなことが重なり、ゆっくりパソコンに向かう時間がありません。
でも、あまり時間を空けると、また何を書いていいかわからなくなるので、つなぎを一つ。
先日、紹介したトム・キッドウッドさんの本の最後の章を、「ワニなつ翻訳」してみました。
この本の1~14章をぜひ読んでみたいと、自分で思います。
◇ ◇ ◇ ◇
《ワニなつノート入門編・第15章》
本書では、多くのすばらしい親や先生たちが深く感じていながらも、はっきりとつぶさに書かれることのなかった事柄について説明してきました。
本書で伝えたかったことは、「子どもとのよい《つきあい・かかわり》とは、受けとめ、理解し、継続的なふれあいを築こうとする試みだ」ということです。
それには、混乱した子どもの一人ひとりが、《ふつうの子ども》として生きられるように、足りないものを埋めることを伴います。
これは単純に聞こえるかもしれませんが、実際にはどんなことを意味するのか、章ごとに異なる《つきあい・かかわり》の側面を見ることで多くを学んできました。
子どもに寄り添う大人として、あなたはすばらしい技能を使い、発展させているのです。
あなたは一種のカウンセラーであり、通訳であり、作業療法士であり、秘書であり、代弁者であり、看護師であり、教師であり、介助者でもあるのです。これらのすべてを兼ね備えたうえに、さらにずっと多くのことをしているのですから、自分のしていることを大いに認めてあげてください。
しかし、ここでもうひとつ強調しておきたいことがあります。「子どもとのよい《つきあい・かかわり》」とは、子どものために何かをするというだけにとどまらず、自分自身についての認識を深めることでもあるのです。
☆ 初めての場面に直面し、不安なときに子どもがどう感じるかを理解するには、自分の子ども時代の無数の不安を思い出し、覚えていなくてはなりません。
☆ 子どもたちの不安、特に見捨てられる不安を理解するには、自分の心の奥底の不安を受け入れなければなりません。
☆ 子どもたちが「無条件に」、取引なしに、受けとめれ、援助をうける必要があることを理解するには、わたしたちもまたどれだけの「受け止められ体験」を必要としてきたかを理解しなければなりません。
☆ 子どもの絶望感を理解するには、自分自身の絶望と向き合わなければなりません。
だからこそ、子どもとのつきあいはこんなにも奥が深いのです。自分とは違う様々な苦労抱えた子どもたちが求めているものを感じるとき、わたしたち自身のなかにも同じように求めているものがあることを見出します。
自分自身の声に耳を傾けられないときは、「わがままに見える」子ども、「がんばっていないように見える子ども」「何もわかっていないように見える子ども」の求めるものにも心を閉ざしてしまうでしょう。
すべての子どもと自分自身の両方に慎重に注意を向けることを学んで、わたしたちはより十全な人となれるのです。
障害のある子どもがいる普通学級をはじめて受け持つとき、また重い障害の子どもと初めてつきあうときには、負担が大きく、不安や怒りを感じることがありますが、まわりの子どもたちとの関係に助けてもらうことさえできれば、とても前向きに関わることができます。
多くの先生や介助者は、初めての手探りの一年を終えると、自分が以前よりも頼もしく、思いやりのある強い人間になっていることに気づきます。成長し、豊かな人間になっていたのです。
仕事で、ボランティアで普通学級とかかわる人にとっても、これはまた別の意味で当てはまることです。
※『認知症介護のために知っておきたい大切なこと』トム・キッドウッドと合わせてお読みください。(yo)
私の今後の予定もお知らせします。
日にちと時間があえばお出かけくださいな(o|o)
6月26日(日)
就学相談会(場所:ふれあい22【松戸市】 13時半~)
7月3日(日)
就学相談会(場所:生涯学習センター【千葉市】 13時半~)
7月16日(土)
講演会:『問題行動』と子どもの気持ち by・yo
(場所:稲沢市民会館【稲沢市】13時半~)
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