ワニなつノート

交渉のスタイル

先日、ブログを見た方から相談のメールがありました。
私が気づくの遅く、今朝あわてて返信を送りました。
内容は、子どもの就学についてです。それに看護師配置の要望について。

私たちの基本的なスタンスや、交渉のスタイルについて、これから就園、就学を迎える若いお父さん、お母さんの参考になればと思い、ここに返信の内容をおきます。

わかりづらいこと、知りたいことなど、コメントで送ってくだされば、その都度考えたいと思います。
こうした交渉事が初めての人にとって、どんな情報が必要なのかに、私は鈍くなっているような気がしますので、細かい部分の指摘も助かります。

      ◇     ◇     ◇


A様

メールありがとうございます。返信が遅れてすみませんでした。

改めてじっくりと返信したいと思いますが、基本的な私のスタンスだけでもお伝えします。

・要望書はいつ頃に出した方が良いのか?
・教育委員会と小学校のどちらと話をすればよいのか?
・話し合いを進める上で注意するべきことは何なのか?

 いま、お子さんが年中さんで、他市の保育園にいるとのこと。
そこでは「看護師」が配置されていること。

→ この時点で、「市」の担当者の「意識の低さ」がはっきりしているので、まずは「年長」さんから市の保育園へ入れるように「要望」する必要があるように思います。

(もちろん、子どもが今の保育園になじんでいる場合には、どうしても転園する必要はないのですが、鈴花ちゃんの判決があるので、学校より保育園の方が、要望しやすい、という事情があります。)

学校に要望を出すときにも、一番大切なのは、子どものためには親が絶対に《折れない》という気持ちを行政に示すことになります。

その意味で、いま「保育園」に関しては、市の主張が「通っている」状態は、学校の要望をするときにも、ほんの少しだけ、向こうが「断れば、親があきらめるんじゃないかしら…」という期待を抱かせてしまうことになります。

そうしたことを払しょくするためにも、本来なら子どもが住んでいる地域の保育園で、看護師対応を真剣に受け止め、議論してもらうことが、その後の「学校」や「地域社会」の対応につながると思います。

そのためには、「口頭」ではなく、「市長」宛の「要望書」を、提出することが必要になります。

いま、子どもが保育園に通えているのであれば、少し余裕をもって提出するだけでもいいかと思います。

その上で、年長さんにあがる4月にも、今度は「市の教育長」に要望書を提出になります。
「就学先」の決定権は、教育長ですので、まずは「就学」が決まってから、子どもの学校生活について配慮やお願いをするのが、「学校」[校長先生]という順番になります。

話し合いをする上で注意すること。
子どものために、一歩も引かないこと。
親が非常識と思われても、わがままといわれても、子どもの居場所が作れるなら、負けないという気持ち。そうですね、親の覚悟、の一点だと、私は思います。

その次に、「個人」よりは、「会」の方が、行政の対応が変わります。
私のいう「会」とは、ただの「名前」です。
一人なら「個人」ですが、たとえば「夫婦」なら二人でも「会」を名乗ることができます。
そして、もしこれから、こうして話しながら、私たちを信用していただければ、私たちの「会」と連名で要望書を提出すれば、私も話し合いに行くこともできます。

ブログに出ていた「まこさん」もAさんと同じ県でした。
いま、名古屋市ではkyoちゃんという呼吸器をつけている女の子の入学に向けて、交渉を始めています。感触は、悪くありません。

10月9日(日)に、名古屋市で、「小学校に看護師配置」を求める集会を行います。
私も参加する予定です。
そこでお会いできるといいですね。

思いついたままに、書いてみたので、わかりづらいところもあるかと思います。
でも年中さんなら、まだ時間はたっぷりあります。
希望は、親の覚悟次第、だと私は思っています。
だから、今回のメールをいただいた時点で、私は希望を確信しています。
いっしょにがんばりましょう。(yo)

コメント一覧

kawa
Aさん はじめまして
たぶんAさんがお住まいの県と同じ県に住んでいます。
地域の学校を目指すことを、私たちも応援します。
10月9日の集会でお会いできればうれしく思います。
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